ずっとずっと君のファンでした
僕が初めてドビンの事を聞いた時は鳥肌がたったよ。
あの時の犬か!って。
「尾道の最初のご主人さんが引っ越してしまって
駅でずっと待ってたけど
来なかった。ご主人さんを追っかけて行く事よりも、ご主人さんと過ごしたこの尾道で生きていく事を選んだドビンは、その時に出会った尾道ガイドのおじさんに付いていき、観光名所を覚える。
そのうちドビン単体でも
観光客を案内するようになったから「ガイド犬ドビン」と呼ばれて全国にファンが出来た。18歳になっても尾道をずっと歩き続け、色んなお店の看板犬にもなり、観光客はもちろん、街の人に一番愛された犬」
こんなイメージでした。
間違ってるかどうかは
わからないけど
街の人に愛された尾道の宝には間違いないよね?
初めてドビンに会った時はある尾道の坂道でした。
座ってこっちを見てる
放し飼いの犬。
尾道の風景を飲み込んでしまってる出で立ちにびっくりしたけど、その瞳には、どことなく「寂しさ」を感じてしまいました。
その時はわからなかったけどしばらくしてから
それがドビンだった事を知りました。
いつも君が寄る高台は
最初のご主人さんとよく行った場所だったと聞いたけど、
犬がずっと飼い主の事を覚えてる例は沢山あるので、きっと君も最後まで
心の中にご主人さんがいたのかなとも思っちゃいます。
案内してる姿を気ままに歩いてるだけだと言う人もいるし、飼い主を探してると言う人もいた。
言うなればドビンの気持ちはドビンにしかわからないよね。
でも大切なのは本当の事よりも、君がどれだけ沢山の人に影響を及ぼしたかと言う事。
その事への感謝の気持ちを伝えたくてお手紙にしました。
君の人生を背景に、その「歩く姿」
沢山の人が大切な何かを感じとったんじゃないかと思う。
僕は尾道に帰って君と
会えた時、ふらふらになっても歩いていく姿を見て、俺も頑張んなきゃと思ったし、いつもそう思わせてくれた。
大丈夫かなと心配になったけど君には君の生き方があるからね。
ドビンにとって尾道は
どんな街だっただろう?
僕にとって尾道は
愛情たっぷりの街。
心の奥底に最初のご主人を想いつつも
それを包み込んでしまうくらいの優しさは
いっぱい感じたと思う。
商店街の人や沢山の尾道の人、尾道を愛する人は みんなドビンが好きだったよね。
そうゆう尾道のあったかさもまた、
大好きな尾道の風景の
一つでした。
ご主人と別れた犬が
その街の観光名所を覚えて、観光客を案内する
なんてどう考えても
不思議な出来事。
でも、大林監督の映画もそうだけどそうゆう不思議な事がさらっと起こってしまいそうなのも
また、尾道の魅力だよね。
君が亡くなった事を
知った時は
本当に悲しかった。
でも、18年生きてくれた事と尾道を歩き続けてくれて、沢山の人を幸せにしてくれた事を
僕は一生忘れない。
ずっとずっと
これからも
君のファンです
本当にありがとう
写真は「しげぞーさんのドビン写真集」
から使わせていただきました。http://www.onomichi.ne.jp/dobin/sige/index.html
愛情いっぱいの素敵な写真に感動しました。
坂道写真館今度帰ったら
行きたいと思います!