メンタルヘルスに関する様々な研修、あるいは病院で、「頑張れと言ってはいけません。禁句です」と伝えられます。
また様々なホームページで「がんばれは禁句」と書かれています。
ただどんな人にも「がんばれ」は禁句なのでしょうか?
それにはある基準があると協会では考えます。
1.周りからどう見ても「最近おかしい」と思える行動が出てきた人
2.努力することを回避しているように見える人
企業に勤めている以上、会社のために頑張るのは当たり前であり、それを期待しているからこそ、会社は「ありがとう」代として「給料」を支払います。
もっと言えばその会社で頑張るためにその会社にその人も入社しているはずです。
頑張らないために入社する人は、まずいないのではないでしょうか。
頑張るのは当然のこと。なので意欲があり、生き生きとして仕事を楽しんでいる人には非常に有効です。
1.の場合、期待に答えるために、頑張って頑張って頑張り続けた結果、頑張るエネルギーが底をつき、でも頑張り続ける人です。
この人はガス欠寸前の状態。
こうなると、身体や態度に変化が見られるようになります。
昼間に意識がもうろうとしている。ミスが増えるなど。
このような方に頑張れというと、まだ認められていないと自動思考が働き、もっと頑張らなければと思い、ガス欠なのにメーターが振り切れる運転をします。
とうとうエンストをお越し、止まる。
本人がどんだけ頑張ってアクセルを踏んでも進まない。
「もうだめだ。」と自己否定を起こし、自殺する可能性もある。
こんな「最近おかしい」と思う方には、頑張れは禁句です。
2.の場合、つい「なんでもっと努力しないんだ!」「自分から動け。」とこちらがイラつくこともあるかもしれません。
ただ「もっと頑張れよ!」は、実は効き目がない。
何故かというと、「頑張り方が分からない」のです。
この人には、今どこで戸惑っているか、何に躊躇しているのか、どこで不安を感じるかなど、しっかりと聴き出すことが大事。
その状態を考えた上で、、最良の進み方をを教えてあげるのです。
管理職の方で、めんどくさいという方がいますが、だから給料が高いとご理解ください。
部下への指導代も給料に含まれています。
また1.の人には、「無理するな。」も場合によっては禁句の時もあります。
本人に無理をしている自覚がない場合が多いからです。
その一言で「結局認めてもらっていない。」「もうだめなんだ」と解釈し、余計心を壊すことも多いのです。
1.の場合には、常に「最近疲れが見えるけど、辛い事があったらいつでも相談にのるから、なんでも言ってね。」
と開かれた態度をとること。やってきた経緯をしっかり認める声をかけること。
すぐに相談する場を設け、聴くに徹し、一緒にどうしたらいいかを考えること。
1.2.に共通していえるのは、頑張れの前に、頑張れていないのはなぜなのかを検討する必要があります。
では、1.の発見ポイントは?
その聴き方と、答えの導き方とは?
メンタルヘルスカウンセラー養成講座では、これができる指導者を育成します。
昔はあったフォロー体制。がみがみ言いながらも、実は丁寧に方法を教えてあげてませんでしたか?
ただ今は成果主義、仕事量の増大で、人のことを構う時間がないという現状があります。
その薄れているフォローシップ体制強化が、メンタルヘルス不調を出さず、かつ社員が元気に自ら「頑張れる」人へと成長を促せるのではないでしょうか?
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