私は、調度数日前から、極度の便秘で、ずいぶん長い間トイレにこもっていた。
もしや最後に使用したのが私なら、私がトイレを詰まらせたのかっ。
もしくは、まさか水道管破裂?
何か不始末を・・・と、怯えまくっていた。
冷静に成って見ると、水は綺麗で、便器の中から出た物では無いらしい。
水道管が破裂してる風でも無い。
第一発見者である娘の証言から、水道管の継ぎ目が外れたと、判明した。
一心不乱に、三人で、拭いていたが、トイレの中の水の量がハンパ無い。
あぁ〜〜とスネ夫が「工具の箱持って来て」と娘に命じる。
(なんで娘には、持って来てって優しいじゃん、こっちには持って来いとか怒鳴るのに)
こんな時でさえ、つまらない事に、ムッとする私だが、無論顔には出すまい。
スネ夫は、中からバールのような物を取り出し、トイレの床に叩きつけ、穴を開けた。
「ええ〜〜〜穴空いちゃうよ」と娘。
空けてるんだっ、床下に水流すんだ。
ほぉ〜〜〜〜〜〜、
この程度の水なら流しても問題ない。
「でも、穴」と娘。
後で塞げばいいだろっ。
ほぉ〜〜〜〜〜〜〜〜。
こんな時、私は一切スネ夫には逆らわない、私の方がいいアイディアを出すことは100パア無いから。
水道管も、なんとか繋げ、応急処置を終わらせてくれた。
玄関のマットなんか、全部引っぺがし、ひたすら拭いていたが、寒い。
気付けば皆んな、半袖にパジャマのズボンをまくり、裸足だ。
足、冷たいよぉ、風邪ひいてたのにぃ。
「バカ、お前、何か着て来いっ」
は〜い、パーカーを羽織る。
スネ夫は、Tシャツ濡れてるのに、そういうとこ優しいよな〜
ダイニングから玄関に向け、ポータブルストーブを着けて作業再開。
30分ほどして、スネ夫はもう寝てもらうことに、朝早く出るので・・・
私と娘は、結局4時までかかって、ようやく拭き取ることが出来た。
「ママ、新聞って凄いね、水は吸うし、綺麗になるし」
ん、本当、役に立つよね、多分新聞作ってる人は、読めよっ、目的が違うって思うだろうけど。
まだ明けぬ〜寒い玄関、たたずめば〜ひかる床板、達成感。
・・・字足らず。
つづく・・・・・