恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

9/15(土) 第十五回「龍玉部屋」@お江戸両国亭

2018年09月15日 | 噺とか
蜃気楼龍玉師匠の独演会です。
以前、龍玉師匠と天どん師匠の二人会「大師匠噺」として同じ場所でやっていて、
それとは別に、こちらは独演会です。
末廣亭やら鈴本、池袋も顔付けがいいので迷ったのですが、
ネタ出しされている「にらみ返し」に興味があり、こちらへ。
あいにくのお天気ながら会場はほぼ満員の盛況でありました。

龍 玉「にらみ返し」
楽 一「紙切り(Jリーグ優勝・秋晴れ・大坂なおみ・にらみ返し)」
-仲入り-
龍 玉「鰍沢」

ネタ出しの「にらみ返し」はトリでやるのかと思いきや、1席目で。
この会は前座さんが出ないので、ちょっといきなり感はありましたが、
年末年始にまつわるマクラが始まったあたりから、
あれ?と思っていたのですが・・・。
ちなみに、初席の寄席の楽屋は戦場のように大変なのだそうで、
前座時代には楽屋入りした師匠によって雰囲気がガラッと変わるそうな。
華やかな高座とは裏腹に楽屋の苦労は大変なもんなんですねぇ。
で、本題の「にらみ返し」は年末の掛け取りが題材。
なんとなく「掛取万歳」のような噺かなと思いつつも、
にらみを利かせて借金取りを追い返すシーンでは龍玉師匠の表情がもうすごい迫力。
ラジオなどの音声ではもちろん、テレビなどでもこの雰囲気は伝わらないかも。

楽一さんはゲストで登場。いつもの寄席より少し持ち時間長目で。
ハサミ試しで「若駒」と「土俵入り」を切ってからスタート。
紙を切っているときのお囃子のCDが切り終わりにプツっと切れてしまうのはご愛敬。
しかし、ここのところ腕を上げられたなぁと思います。

龍玉師匠の2席目は「鰍沢」でした。有名な噺ですが、聞くのは初めて。
というか、どちらも冬が題材のお話でしたね。
涼しくなったとはいえ、なんとなく蒸し暑い今日、
そんな中でもある意味で涼しさを得られましたがね。
寒さに凍える新助、豹変するお熊など、龍玉師匠の熱演に見入ってしまいました。
これからの季節、寄席でもトリネタでかかる噺でしょうが、
龍玉師匠でしっかりと聞きこめたのはお得な気分です。

1時開演で3時前終演という、比較的コンパクトな会ではありましたが、
満足度のとても高い時間を過ごすことができました。
そんな余韻とともに、大相撲でにぎわう両国駅界隈を横目に見ながら家路につきました。

恐懼謹言。
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