赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

おおぎやなぎちか新刊『家守神』①

2021-11-12 09:48:18 | その他

おおぎやなぎさんが新刊をだされました。家守神①「妖しいやつらがひそむ家」 エンタメ作品です。

 

100年もたつ古民家、佐伯家に引っ越してきた篠田拓。佐伯家は、古い家を守る妖しいやつらが守っているのだが、それが見えるのは拓だけ。さーて、拓はどうする? 家は建て替えすることになるのか? いろんな謎が上手にストーリーをすすめていきます。

また、新しく友だちになった風花が、妖怪好きというのもいい。

エンタメなのですが、ところどころにおおぎやなぎさんの文学性もかいまみれて、そこもわたしは好ましかったです。

感心したのは、家守神の造形。付喪神なのですが、ちゃんと理由があってそこにいるってことが、設定してあって、そこがしっかりしてあるので、安心して楽しめます。ファンタジーって、その設定が大切なんだなー。

古いもの、長く続いているものに、愛情をかける、作者の姿勢が物語の根幹をささえているとも思いました。

二巻が楽しみ!

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