Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Piano Blues

2009年01月23日 | Blues,R&B,Gospel
1,same/Mercy Dee (Arhoolie) 1LP 630円
ブルースのスタンダード化している"One Room Country Shack"。オリジナルはこのテキサス出身のピアニスト、マーシー・ディー・ウォルトンが50年代の初頭にSpecialtyに吹き込んだもの。

このマーシー・ディー、1955年までにシングル盤を10数枚出して一旦姿を消すのですが、60年代に入ってArhoolieのクリス・ストラックウィッツによって2枚のLPが制作されます。本盤は61年吹き込みのその1枚目。

この人を初めて聴いたのは、毎度出てきて恐縮ながらArhoolieのLP2枚組のコンピレーション「The Roots of America's Music」に入っていた、今回入手のこのLPのB面1曲目に入っている"Walk Down So Many Turnrows"。

恐ろしく深いロウダウンな歌声と重いピアノにやられてこの曲の入ったLP(本盤です)を探すものの入手出来ず、後年CD化(LPとは内容は異なったのですが)されてArhoolie録音をやっとまとめて聴けたという思い出盤。

久し振りに聴きましたが、無駄な音を省いたシンプルな重いピアノと低音で凄むようなボーカルで歌われるスローブルースはやっぱり格別。ずっしり重く心に響きます。

Sonny Blake - One Room Country Shack (1978)




2,same/Otis Span (Everest) 1LP 630円
オーティス・スパンというと忘れられないのが、1960年マディ・ウォーターズのバンドでニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演した際に弾き語りで歌った"Goodbye Newport Blues"(マディの「At Newport 1960」所収)。ラングストン・ヒューズの詩を歌ったというこのスローブルースはブルースを聴き始めたばかりの当時の私には実に感動的なものでした。

この曲でオーティス・スパンなる名前をしっかり頭にインプット。そして買ったのが今回再入手した本盤。70年代の半ば頃のお話。

いや、がっかりしましたね、これは。1963年のコペンハーゲン録音で原盤はStoryville。弾き語りなのですが、どれも凡庸。やっつけ仕事かいな?と勘ぐってしまうほど。

帯もついて安かったこともありまた買ってしまいましたが、まぁ、印象は当時とそれほど変わらず。片面はいいのですが、両面聴くのはチト辛いですね。

ロックファンにはここで取り上げたBlue Horizon盤がおすすめです。ピーター・グリーンかっこいいし。

Otis Span

コメント    この記事についてブログを書く
« The Grass Roots - Iron Butt... | トップ | Wild and Mellow Zeppelin. »

コメントを投稿