Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Mose Allison 1965 - 1971

2018年01月10日 | Jazz
1,Mose Alive!/Mose Allison (Atlantic) 1LP 650円
1965年10月カリフォルニアはハーモサビーチの「ライト・ハウス」に出演したモーズ・アリスン・トリオを捉えたライヴ盤。ブルー・チアー、カクタス等々でお馴染み"Parchman Farm"、ジョニー・リヴァースでも知られる"Sevebth Son"といったアリソンのアタリ曲から"Baby Please Don't Go"、"That's Alright"、"Fool's Paradise"といった有名ブルース曲まで、アリソンの日常的なライヴ活動を録ったものではないでしょうか。
恐らくレギュラーメンバーのスタン・ギルバートのベースにメル・リーのドラムスを従えてリラックスしたクラブ・ライヴそのもの。

Side A
A1 Smashed
A2 Seventh Son
A3 Fool's Paradise
A4 I Love The Life I Live
A5 Since I Fell For You
A6 Love For Sale
Side B
B1 Baby Please Don't Go
B2 That's Alright
B3 Parchman Farm
B4 Tell Me Somethin'
B5 The Chaser


Mose Allison – Mose Alive!








2,Western Man/Mose Allison (Atlantic) 1LP 650円
で こちらはチャック・レイニーにビリー・コブハムという猛者を引き連れての1971年スタジオ録音盤。アリソン氏もピアノのみならず当時大流行したフェンダー・ローズ・ピアノやサンラのスペースオルガンのようなピアノを弾いています。デューク・エリントンの"Do Nothing Till You Hear From Me"ともう1曲を除いて全曲自作で固めた意欲作。当時ドリームスに在籍し直後にはマハビシュヌ・オーケストラに加入することのなるビリー・コブハムのドラムスの感覚が、従来のジャズ一辺倒ドラマーの感覚と全く違う新しいものなので全体の躍動感が過去の作品とは違ったものものになっているところが聴きものですね。

Side A
A1 If You Only Knew
A2 How Much Truth
A3 Benidiction
A4 Night Club
A5 Do Nothing Till You Hear From Me
A6 Mountains
Side B
B1 Western Man
B2 Ask Me Nice
B3 Tell Me Something
B4 If You've Got The Money I've Got The Time
B5 Meadows



Mose



Mose Allison - Western Man (1971)



Mose Allison - If You Only Knew

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6 コメント

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Mose Allison (しみへん)
2018-01-11 07:58:31
恥ずかしながら初めて聴きました。カバー曲からしてもっとR&Bな人と思っていました。風貌も含め驚きです。
改めてカバーした人たちの選曲センスとアレンジセンスに脱帽です。
Re:Mose Allison (Jahking@管理人)
2018-01-11 09:32:22
私も"パーチマン・ファーム" だったり"ヤングマン・ブルース"だったり先にあまたのロックミュージシャンがカバーした曲を聴いていたので、本家のヴァージョンを初めて聴いたときには拍子抜けしました。これがなんであーなっちゃうの?って。
ただ、聴きなれるとこの軽妙洒脱な弾き語りが結構ハマってくるのですね。後期のヴァン・モリソンとの共演作とか聴くと何故にそこまでロックミュージシャンからリスペクトを受けるのかおぼろげながら見えてきたりします。
https://www.youtube.com/watch?v=kIXhBGIFNJc
Mose Allison (Gravenites)
2018-01-12 11:12:43
私も彼のファンです。ちょっと大学教授のような風情で、鼻歌を歌っているような感じが他の男性ソウル歌手や、ジャズ歌手とは違うところでしょう。ベン・シドランに言わせると、彼の音楽は難しいそうです。

二枚目のアルバムは聞き込むほどに味があります。
普段はピアノ・トリオが多いですが、"Hello Universe"のようなオーケストラをバックにしたのも彼の歌唱の力量を示している作品です。

尊敬者も多いですが、ザ・フーのピート・タウンゼントも彼のアルバムのライナー・ノートを書いていました。
Re:Mose Allison (Jahking@管理人)
2018-01-13 08:08:18
あーっ、ベン・シドランはアリソンの信奉者なんでしょうね、窺い知れるような気がします。彼の音楽は難しいというのは単に楽曲的にではないところまでをも云っているような気がしますね。

60年代から活動しているアーティスト、とりわけ英国人に信奉者多いのが興味深いところです。黒人ブルースマン信奉と一脈通ずるところがあるような気がしますが、どうなのでしょう。
Mose Allison (Gravenites)
2018-01-14 11:19:54
彼は確かにユニークなバックグラウンドを持っています。南部出身の白人でもいわゆるレッド・ネック(白人貧困層)ではなく、なぜか大学の英文科卒。最初から黒人へのコンプレックスはあまり見せず、早くからオリジナリティを確立していました。
ただ個性の強いピアノなので、同じ白人でもビル・エバンズのような流暢さや流れるようなスィング間とはかけ離れたごつごつしたところがあるので昔からあまりファンがつかないのかもしれません。日本でもレコードはリアルタイムでは発売されていないはずです。やはりロックやモッズの連中を通じて知ったリスナーが多いかと思います。
彼はジャズ・クラブでやる時は、パーティのホストのように一人づつあいさつをして回ります。
個性があって、オリジナリティを持ち、かつインテリジェンスを感じさせる人です。
ジャック・ブルースがダブル・ベースでバックを付けたことがありました。
今回の2枚のアルバムも醒めたスィング感を秘めた作品です。
Re:Mose Allison (Jahking@管理人)
2018-01-14 19:31:46
ユニークなピアノですよね、実に。このスタイルでは60年代70年代に日本のジャズファン(自分も含めて)にはウケなかっただろうなと思います。事実私もロック経由でその名を知りました、初めて買ったのは70年代の初めに日本ビクターが1,100円シリーズで出した「バック・カントリー・スィート」ですが、当時はどこがいいのかさっぱりでした。
ジャック・ブルースとビリー・コブハムがサポートしたモントルーでのライヴ録音、聴いてみたいですね。

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