犬神スケキヨ~さざれ石

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太平洋の親日国家

2015-02-18 21:58:20 | 草莽崛起
日本から真南に3200km。
フィリピンとニューギニアの中間に位置する
大小200の島々からなる独立国。
それが…パラオ共和国です。
今般パラオに今上天皇陛下皇后陛下が歴訪されます。少し勉強してみましょう。

パラオ共和国

人口は2万人あまり、生活は主に漁業と観光で世界でも有数の美しいサンゴ礁はダイバー達を魅了し、大切な観光資源でもあります。

1994年に世界で190番目の独立国となりました。国旗は"月章旗"。
日本の日章旗に因んだデザインです。

青は海を表し黄色は月を表します。

日本、バングラデシュ、パラオの国旗は世界では日の丸三兄弟と言われています。

1947年から国連の太平洋信託統治領としてアメリカの統治下にありました。
しかし、1978年の国民投票によって自立の道を選びました。
そして1981年ハルオ・レメリック氏が初代大統領に選出され自治政府を発足させました。
後にアメリカとの自由連合盟約を模索し、1994年にようやくパラオ共和国が誕生したのです。
自由連合盟約とはアメリカが軍事施設と運営の権利を保有して、安全保障上の全権と保障を負うと言うものです。

日本とパラオ

独立までの道のりは決して安易なものではありませんでした。
しかしその基礎は日本統治時代の近代化でした。

かつてはスペイン領だったパラオ、しかし19世紀末にドイツに売却されました。
第一次世界大戦後から30年間、日本の委任統治が行われました。
大正11年パラオに南洋庁を設け行政機関としました。

日本からは大量の移民が押し寄せ、その人口は現地民の4倍にもなりました。
移民した邦人は漁業、燐鉱石採掘、鰹節や米の裁判で生計を立てました。

また統治下のパラオも台湾や朝鮮の様にインフラ整備をし、教育制度や医療施設の整備も行われ生活水準向上を推し進めました。
当時のロンドンタイムズ紙記者が「南洋の人々は世界の列強植民地の中で最も丁寧に行政されている」と報じる程でした。

今も遺る日本

こんなに離れたパラオ共和国ですが、日本のNHKがリアルタイムで見れます。
これはパラオが日本のほぼ真南にある為に時差がないからです。

そしてパラオで使われている言葉は実に面白いのです。パラオの年配者の方々は日本語を話せる人が多いのです。
統治時代に持ち込まれた日本語がそのままパラオの言葉になっています。
「デンワ」や「デンキ」や「センキョ」更にアブラはガソリンのことです。
統治時代に持ち込まれた言葉はそのまま日本語と同じ意味なのです。
因みにブラジャーはチチバンド、下着はサルマタ。実に面白いですね。

また地元の方々の名前にもスギヤマとかアオキ、ジローにタローに今でも日本名を付ける人々がいます。

更にはベントーまであり、これが唐揚がオカズに梅干しを乗せた日の丸おにぎりそしてたくあんで黄色の日の丸おにぎり。
親日感がハンパない!

そして驚くべきことにこのパラオには神社があります。「南洋神社」と言います。
ここにはナント!日本とパラオの祖先、大東亜戦争の戦死者が合祀されているのです。

ペリリュー

天皇陛下の島、ペリリュー島。
フィリピン奪還を目論むアメリカはこのパラオを手中に収めねば奪還は困難になる。
1944年9月15日アメリカ第一海兵師団は猛烈な艦砲射撃と空爆の援護を受けペリリュー島に上陸しました。

当初3日で落とせると見ていたアメリカでしたがアメリカ海兵隊が今まで経験したことがない日本軍の猛烈な反撃でした。

日本軍はそれまでの戦法を棄て、あらかじめ山をくり抜き構築した複郭陣地と呼ばれるトンネルで徹底的な持久戦に持ち込みました。
その結果アメリカ軍は多大な損害を出しました。

天皇陛下は、毎朝「ペリリュー島は大丈夫か?」と聞かれ、守備隊になんと11回も御嘉賞を下賜されました。
その為、天皇の島と呼ばれました。

日本の貢献

日本からパラオ共和国への支援はインフラ整備などODAによる物が主になります。
しかし、民間からも支援があります。
観光が経済の貴重な柱でもあるパラオでパシフィックリゾートと言う自然保護と開発の両立を無しとげた日本人がいました。
これが今日のパラオ観光のお手本になっています。

しかし、支那はこのパラオに目を付け触手を伸ばし初めています。

また日本パラオ友好の橋と言う橋があります。
これは日本の無償支援で作られ、現在パラオの象徴にもなっています。
ここには以前別の橋が架かっていました。
韓国企業が作った橋が架かっていました。
しかし、1996年9月に突然崩落しました。
さすがアホの韓国企業!

またアホの韓国はパラオにシレっと知らぬ間に訳のわからない"抗日記念碑"なるもを建ててしまいました。
地元の人達を騙し建てました。
天皇陛下が行幸されるのにどうしたものか?とパラオではその扱いに困惑しています。

パラオ共和国は「日本が国連常任理事国になるなら間違いなく推薦する!」と明言してくれています。

日本人にとって友人であるはずのパラオ共和国を我々はあまり知りません。
今回の天皇陛下行幸に合わせ知る機会として熱い友情をパラオと結びましょう。