小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

タイ・洪水

2011-10-19 07:40:52 | メモ
 日系企業
  400社以上に被害

   《18日・各紙》
   《写真は産経から》

 これも温暖化の影響だろうか。
大雨による洪水でタイが大変な状況になっている。
今や東南アジアの主要工業生産国が壊滅の状態らしい。
工業団地だけでなく,首都も水攻めにあっている。
自動車をはじめとする日本から進出した企業も大打撃。
工場再開までには数カ月かかりそうだという。

 タイに友人と行ったのはもう25年も前のことになろうか。
安い,というので10人ばかりが団体で訪問した。
1週間ばかりで,バンコク市内の寺院はもちろん,ビルマ国境の,クワイガワマーチで有名となった泰緬鉄道の鉄橋あとからチェンマイまで。
鉄橋部分は別として,何処までも平坦な広い国,という印象が強い。それに,美しく優しい人の住まう国,という印象だった。

 まだまだ発展途上のさなかであったから,道路建設が盛ん。
その手法は,予定地脇の地面を掘り上げて道路部分に積み上げ,コンクリート舗装をする,というもの。掘った後は側溝となるわけだが,積み上げたといっても,田圃との段差はほとんどない。
格安旅行であったから,地面が見えて,ワイパーの止まったバスでスコールの中を走った時は怖かった。

 流れがあるかなしの川面を,布袋アオイの大群が群れる間を,刈り払い機にスクリューをつけた小舟が疾走云うしていた。
そうか,島に帰ったらこれを工夫してみるのも良かろう。
ただし,イノシシと同じで,バックの効かないところが難点だが・・・。

 旅先で土産は買わないことにしているのだが,買ってしまったのがこの象の像。
バスに乗りかけた時に,子どもは走り寄ってきて,
「コレ カッテ?」
「いくら?」
{2000エン」
「高いねぇ」
「デハ 1800エン」
「まだまだ」
「ジャア 1500エン ニ シテオク」
「1000円なら買ってもいいけど」
「ソレ ダメネ」
「じゃあね,バイバイ」
・・・・・まさに発車せんとするその時,
「モウ 1000エンデイイカラ カッテヨ」
おおよそこういう具合で,値段もその程度であったと思う。

 『言い値の半値』とは聞いていたが,気持ちの半分は『あの子に悪いことした」と思いながら,
重い土産を持って帰った。大きさは幅1尺,高さ9寸ばかりだがけっこう重い。

 棚に放り投げたままで,洪水で思い出し取り出した。
包装紙にくるまれたままであったので,まだ,美しい(?)。