多動のお子さんや自閉症のお子さんの衝動的な行動にしばしば戸惑いをおぼえてしまい、気がついたら、〔ダメー、コラーっ、・・・〕などなどつい周囲のかたがたも衝動的な奇声ともいえる言動を発してしまいますね。衝動的な行動とは別に無意識な行動(もっとも無意識がどうかは誰もわからない・・)いわゆる癖にもにた部類のものですが。これらが気になってしかたがないといわれる
親御さんが少なからずおられます。チックとの境界は大変困難ですが、時に、振り上げた手や、かざした手のひらが偶然、人にぶつかる、あたる、などなどありますと、ヒヤヒヤしますね。しかしこれらの動作そのものが無意識ではあるようですが、何かしら本人の情緒のバランスに大変重要な役割を担っているのではないかと考えます。そういった観点からよい行動へとつながるような、行動や動作の転換を色々なパターン用意しておくとよいですね。
小1の息子が離席や集団不適応で今病院で検査をしていただいています。
脳波に異常があるとのことで、二週間前からテグレトールを飲み始めました。
さらにお友達を怪我させたり、自分自身が教室を抜け出して池に落ちるなど、危険なことを抑えられないので、先週からリタリン5ミリグラムを朝に一回だけ飲ませることになりました。
確かに仰るとおり、無意識に体が動いているときに他の人にぶつかったり、本人が怪我をしそうになったりしたときに「危ないっ!」と制止しても、本人は意識していないせいか、反対にびっくりしてしまい、固まってしまったり、怒り出してしまったりするときがあります。
そんなときはやはり大きな声を出さずに、近くへ寄って、静かに制止したほうがいいのですね。
息子は無理に押さえつけられたり、腕を引っ張られたりすると、黙り込んで一歩も動かなくなったり、暴れて鉛筆を投げたりプリントを破ったりするようです。
家ではなるべく声を荒げて注意しないように心がけているのですが、とっさの場合はつい・・・ということがあります。
ですが、無意識の行動が本人の情緒のバランスに必要・・・ということならば、じっと見守ってあげたほうが良さそうですね。
担任の先生にも機会があったらお話してみようと思います。
また、何が息子のパニックを引き起こすのかを、学校でもよく観察してもらって、引き金になるような事態をあらかじめ理解してもらうようにしていきたいと思います。
これからもよいアドバイスがあればよろしくお願いします。
治療効果のあるタイプであれば、薬剤併用で観察しています。ア-ッ、と声を出すかわりに、アレ?どうしたの?、何がしたかったの?と、いった感じでの関わりも大事です。パニックの原因が1/3はだれでもわかる、1/3はその前後の様子から推測できる、1/3は本人もわからない・・のですから、このうち、対処方法が明確なものについては、周囲の支援で改善します。しかし、それ以外については、本人の成長とともに改善してくるものも多いです。