やっぱさぁ．．．

　一日が過ぎる度，間違い無くＹＢ行きが近付いて来る．

　日を追う毎に，期待と不安が入り混じった思いがやって来る．
　ここで，「辞めます．」と言えたらどんなに楽だろうか．

　言える訳がない，既に滓は投げられた．
　会社人生において何度目かの節目がやって来た．
　リタイアが６０歳としてあと会社生活も１０年．
　今から海外赴任する事もなかろうに．

　サッカー小僧は，明日からセンター試験．
　自分の事，子供の事ともろもろが重なり，エネルギーボルテージ極度に低下．
　ナーバスになって，メンタル的にやられてますわ．
　まぁ，行ったら行ったで諦めが付くのだけどね．

　ＪＡを外から見たい気もしないでもない．
　時事の事はもちろん，これからの数年間，会社がどんな風に変化して行くか．
　実は，笑われるかも知れないけど，ポリシーがある．
　非常に単純なんだけど，青島刑事と室井さんの思いにシンクロしています．
　現場が動きやすい様に職場を持って行く事．
　これは，どんな職種でも一緒だ．

　「絶対，上を狙ってやるからな．．．」

　今の苦労は将来の糧として．．．ホンネっす．

　任期を終え帰国した時，既に会社を去っている上司もいる．
　転任の挨拶でお会いするのが最後の人達もきっといるはず．
　そして，帰国して残りの数年間，再びいわきへ赴任する事は無いかも知れない．
　今のオフィスで働く事はないとなると，妙に名残惜しい気がする．

　ＹＢでの数年後は入社して３０年が過ぎる事になる．
　入社して訳も判らぬまま半年が過ぎた頃，いわきへの異動．
　実質，そこから始まった私の会社人生．
　小さな物から大きな物まで形にしていった数十年．
　初めて，自分が作図した絵が，製品になった時の感激を忘れる事は出来ない．

　現地には現在，引継ぎを待つ前任者を含んで，数名の日本人がいる．
　前任者を除けば，若手技術者達が，現地ローカル社員と言葉を含めた様々な弊害ある中，元気に頑張っている事だろう．

　そこへ飛び込む覚悟があるのか？
　社命だからで片付けられる程，簡単なら良いのだけど，前任者と同じ事が出来るか．．．
　昨夜，あるプログラマーの記事をここで知り，一気に読み終えた．
　主人公が尊敬している人物の様にはなれる要素はない．

　前任者は，以前，赴任した直島で最初の２年間程，上司としてお付合いした人．
　その頃からマネージャーとして，人として，尊敬出来る方であった．
　彼の後任で出向くＹＢ．

　予算の事，仕事の事，そして社員の事．
　会社が思う程，俺はスーパーマンではないぞ．
　だから，余計にプレッシャーを感じてしまう．

　ＹＢとは文化，歴史，習慣の違いと言葉の違いやら，考えるだけでヘビーになる．
　この歳で何が出来る？　自分に問うてみる．
　しばらくはこの思いが続くとみた．

　楽しみなのは，赤道付近における短波の伝播状態，きっと驚く事だろう．
　それは，このブログで随時話が出来そう．
　ＪＡも２００９年には７ＭＨｚが１００ｋＨｚプラスされて幅が広がる．
　その恩恵は，帰って来てからの楽しみに取って置く事にする．
　丁度，サイクル２４がピークを迎える頃，帰国出来れば良いのだが．

　サイクル２３のピークが過ぎる頃，今の設備が出来上がった．
　ローバンドの飛びに驚き，そしてまだハイバンドは楽しめた．
　それまでとはアマ無線の世界観が変った．
　その僅か２ヶ月後，直島へ赴任した．
　そして，念願だったＱＲＯが終わって２ヶ月後，再び異動となる．

　どうも，事を起こす度，会社人生の節目が訪れる星の下の様だ．

　１年で帰って来たら，クビになったと思ってくれ．
　それとも数年後，トリリンガルのバリバリＤＸｅｒになって帰って来るか．

　ＲＰＧみたいだな，俺の人生．