JA8MEMのつれづれ日誌

趣味のアマチュア無線での出会いやカメラ片手の散策の出来事を写真とともに綴るブログです。

夏の夜を彩る“函館野外劇”...

2011-07-23 23:45:00 | 五稜郭公園
                         
 函館の夏の夜を彩る「市民創作 函館野外劇」...、今年も国の特別史跡五稜郭につくられた水舞台で開催されている。今年は11回の公演が予定されているが、今日が中日の6回目...。早めに行かないと終わっちゃうかも...と今夜見学にしてきた。(解説を一部配布されたパンフレットから抜粋)

 

                            
 物語は主に幕末から明治維新後の歴史ドラマ...、西の空も闇に包まれると進行役の「コロポックル」が観客の頭上から降りオープニングを飾る...。コロポックルたちの「星のまちHakodate」の大合唱とともに舞台を照らすレザー光線の怪しい動きは幻想的な光景を醸し出す...。

 

                            
 北海道がまだウスケシと呼ばれていた時代、アイヌと和人が交差したときに戦いが起こり、その悲劇は蝦夷地のキリシタンまでもおよび106人もの信者が処刑された。キリシタンを処刑するシーンで十字架が悲しみの色に染まる....。和人の襲撃では舞台を馬が走り回るシーンも...。

 

                            
 ヤマタカの屋号を帆に掲げた北前船で豪商・高田屋嘉兵衛が登場、箱館を港町としての歴史を作る...。堀を海に見立てて帆掛け船が走る場面は五稜郭ならではの臨場感が味わえる...。

 

                            
 黒船来航...、アメリカから黒船とともに来た「ペリー提督」...。そして、開港を求めてイギリス、ロシア、フランス、中国など世界各国から次々と箱館に集まり、箱館は一躍国際都市となっていく...。各国との交流を大人数のフラッグダンスで演出、スケールの大きさ、華やかさと一糸乱れぬ踊りは観客を魅了する....。

 
 箱館を守るべく「武田斐三郎」が7年の月日をかけ築かれた、西洋式築城五稜郭...、完成の喜びをレザー光線とコロポックルたちの「星のまちHakodate」で表現...。しかし、この五稜郭を有名にしたのは後の箱館戦争....。

                          
 五稜郭を舞台に起きた箱館戦争。榎本武揚率いる旧幕府軍は、ここを拠点に新政府軍と戦う。新撰組土方歳三もこれに参戦し、大きな戦果をあげるが、新政府軍の弾に倒れた...。活動弁士語る戦いの経過と結末...、水上の軍艦からの砲撃やクライマックスの殺陣は迫力があり見応えがある...。

                    

        
 街の名前は「箱館」から「函館」に変わり、函館は港町として繁栄を続ける...。街には大漁旗がはためき、洋服姿の気どったハイカラさん、颯爽と走る蒸気自動車など街の発展と文明開化を謳歌...。

                                         
 フィナーレは出演スタッフ全員が舞台に揃い「星のまちHakodate」の大合唱。観客席もペンライトをかざし、舞台と観客席が一つになって感動を分かち合うとともに、この大合唱は、函館がいつまでも光り輝いてほしいと願いを込めて唄われている......。

 この「函館野外劇」は、函館在住のフランス人フィリップ・グロード神父が「世界的にも有名なフランスの“ル・ピディフ野外劇”を手本に、函館でも五稜郭という素晴らしいロケーションを活かし、函館のユニークで豊富な歴史的事実を野外劇としては...」との提唱から始まり、今年で24年目...。今では国内最大級の野外劇、しかもすべてが市民ボランティアで運営されている。これは函館の誇りでもあり財産だ。財政的に運営は厳しいとの話しもあるが、地域おこしのためにもいつまでも引き継がれてほしい...

                          
 今年は東日本大震災もあり一時公演自粛も検討されたそうだ。しかし、函館も幾度の大火にも立ち上がり、逞しく生きてきた函館の姿をこの野外劇でも演じているので見て欲しい。」と公演を決定したとのこと。今日は、観客席の3つのスタンドがほぼ満席で帰りに係の方に「今日の入場者は何人ですか?」と訪ねると、「ツアーの団体さんも入っていたので1,500人ほどではないだろうか。」と笑顔で応えてくれた。でも、もっと函館市民も足を運び盛り上げることもですよ...。来年も必ず見にいくぞう~...。
 ちなみに今年の開催は明日24日の日曜日と8月6日までの毎週金、土曜日の残り5回...。


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4 コメント

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綺麗に撮れてます (山親爺)
2011-07-28 12:14:37
野外劇はここ暫く観ていなかったので、懐かしくブログを拝見しました。
照明、音響、舞台施設など進化しているようですね。
今年も残り少なくなったようなので、明日行くことにしました。
野外劇、進化してます (mem)
2011-07-28 22:33:06
山親爺さん、今晩は。
函館野外劇も今年で24年だそうです。私も何回か出演もしましたし、
20回は観ていますが、当初に比べると雲泥の差だと思います。
是非、毎年観覧してください。進化していく様子もわかりますよ。
Unknown (アヤッピー)
2011-08-03 11:19:26
野外劇いいですね。
割引制度があれば行ってみたいです。
あと2回です... (mem)
2011-08-03 14:42:48
野外劇も今週の金、土曜日の残り2回です。
割引制度...、プレイガイドで前売り券を求めると
当日2,500円が1,800円...です。

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