JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

.ケン・フォレット著「巨人たちの落日」

2015-06-21 10:25:06 | 読書
 相変わらずケン・フォレットの作品を読み続けてお
ります。
 4月5日付でコメントをいただきました神埼さんから
も推薦のありました「巨人たちの落日」3巻を読了しま
した。

 イヤー面白かったです。読み出したらとまりません。
 時代は第一次世界大戦が始まる前のドイツ、ロシア、
イギリス、アメリカ。それぞれの国の若い主人公たちの
開戦前後から、戦争に巻き込まれ、終戦のあとまでを描
いております。
 高校時代の歴史の授業では時間の関係かおろそかにさ
れた近代史。その中でこの大戦の発端はサラエボでのオ
ーストリア皇太子の暗殺事件だったことと戦後のドイツ
のものすごいインフレなどは記憶に残っておりました。
 この小説では実在の国の指導者が実名で登場し、小説
の主人公たちが直接、間接にかかわり戦争の中に投げ込
まれ、振り回される過程が描かれています。
 暗殺事件からオーストリアの同盟国のドイツが戦争に
踏み込んでいく過程、イギリスの指導者の動向、女性の
選挙権獲得運動、アメリカの大統領が参戦する決断と
国際連盟の提唱など歴史書を読んでいる感じで読み取れ
ます。
 ケン・フォレットの同じような第二次大戦前後を描い
た「凍てつく世界」4巻より面白く読めました。
 「凍てつく世界」は私自身と同じ世代を描いています
があまりにも知っている世代のことが描かれているため
長い小説の割にはそれほど興味がわきませんでしたが、
「巨人たちの落日」は私が生まれる10年ちょっと前の事
で、あまり知らない世界の動きでしたので興味を持って
読むことができました。
 帝政ロシアのツアーリを失脚させ、レーニン、トロッ
キーなどの革命も面白く描かれていました。
 ソビエトとは労働者、農民、兵士などによる評議会と
言う意味があったのも恥ずかしながらはじめて知りまし
た。
 ここのところずーっとケン・フォレットものばかり読
んでいました。「大聖堂」3巻、「レベッカへの鍵」「
凍てつく世界」4巻、巨人たちの落日」3巻と文庫本が
30cm近く積みあがっております。そろそろほかの作者の
本を読もうかと思案しております。

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