太陽観測衛星搭載「M5ロケット」最終打ち上げに成功 (読売新聞) - goo ニュース
M-Vロケット最後の打ち上げ(あるいは内之浦から最後の打ち上げ?)
M-Vロケット7号機の打ち上げ見学に行ってきた。
M-Vロケットは今回が最後の打上なので、内之浦でロケット打ち上げが見れるのも、ひょっとしたら最後になるかもしれない。
少なくとも、後継機が完成するのに数年はかかるだろうから、今回を見逃すと種子島まで見学に行かなくてはならない。旅費は相当かかる事になるから、今回は見逃せないチャンスだ。
前回の打ち上げでは・・・
実を言うと、前回のM-Vロケット打ち上げも見に行ったのだが、なんと打ち上げ30分前に中止。あの時は、「えー!」と言う、子供のような声が一斉に聞こえた。いや、子供じゃなくて、大人の見学者がそういう声をあげたのだが。
あの時は、見学者の撤収の早い事早い事。練習してもこうは行くまいと思うほど、整然と車に乗り込み、綺麗な列を作って見学場を後にした。
列を乱さないよう、他の見学者に合わせて会場を後にしたが、なんか、あまりの行儀のよさに緊張してしまった。
今回の打ち上げ(宿はどうする?)
ちなみに、今回が最後のチャンスと考えた人はかなり多かった様だ。前回とは比較にならないくらい見学者が多かった。
前回は打ち上げ日の一週間前でも岸良に宿が取れたのだが。(岸良から見学場までは近いし混雑も少い)
普通の人は鹿屋に宿を取るが、今回は根占町で旅館を取った。こっちの方が道が一本で分かりやすいし、人も少ない。この選択は正解で、鹿屋からは渋滞がすごかったようだ。
今回の打ち上げ(会場までの道のり)
それでも、根占を午前3時過ぎに出発して、1時間弱で到着したものの、既に会場から1.5Kmの渋滞。おまけに小雨。ボランティアの交通整理の方も、「今回はダメだ」と言っている。地元の人が言うからにはそうかも知れないと思ったが、前回は雨が1時間程度で止んだ事を思い出し、気を取り直して見学場まで歩いた。
懐中電灯をうっかり忘れてしまったのは失敗。カッパを着ていったのは防寒にもなって正解。折りたたみ椅子を持っていったのは大正解。地面に座ると、周りの立ってる人から見えなくなって、窮屈な思いをする事になる。
今回の打ち上げ(見学場では?リフトオフまで)
見学場からは、ロケットは頭部が見えるくらい。良い場所は徹夜組みが押さえている。トイレが準備されているから、不便は無いのだろう。
打ち上げはカウントダウンの放送があるから良く分かる。
カウントゼロでリフトオフ。
ロケットスタートとは、一瞬で最高速に達するスタートを指すと思うのだが、本当のロケットのスタートはなかなかスピードが上がらない。本体と同じくらいの長い炎を曳きながら、ゆっくりとロケット全体が姿を現す。あまりのスピードの遅さに一瞬、「失敗?」と思ったほどだ。TVで見るのとは全く違って見えた。
音が聞こえないからかもしれない。射点から距離があるせいで、音が遅れて会場まで聞こえてくる。音はジェット戦闘機くらい。
その後はロケットは一気に加速。あっという間に見えなくなる。今回は雲が多く、30秒ほどで見えなくなった。音も聞こえない。(最初の拍手が起こる)
その後は?(あつかましいお願い)
その後は淡々とした物で、放送でカウントは聞こえるが、ロケットの分離や、衛星の切り離し等は全くアナウンスが無い。
見学者も三々五々帰途につく。
10分ほどして、「SOLAR-Bからの電波は順調に受信しています」と言うアナウンスがあり、ロケットの打ち上げは成功である事が分かった。(ここで2回目の拍手)
隣にいた人がデジカメで写真を撮っていたので見せてもらった。
よく撮れていたので、電子メールで送ってもらうよう、あつかましいお願いをした。
最後に(余計なお世話)
今回の打ち上げには、県外からカップルで来ている人がかなりいた。
しかし、丸一日かけて内之浦まで来て、しかも午前3時に会場まで来て、(おまけに1.5Kmも歩いて)、小雨の降る中、2時間も待って、それでもロケット打ち上げは30秒ほどしか見れない。
よほどのファンでなければ満足できまい。
普通、ここで別れ話を持ち出されても文句は言えない。
そうでなければ、その場で結婚を申し込むべきだ。
そんなに理解のある女の子には恐らく一生で2度と会えないと思うぞ。