ブーヤンの飛行場

飛行機であれば何でも話題に。ラジコン、プラモ、実機その他、興味のある事を書いています。

M-Vロケット最後の打ち上げ(見学してきました)

2006-09-25 12:00:30 | ロケット

太陽観測衛星搭載「M5ロケット」最終打ち上げに成功 (読売新聞) - goo ニュース

M-Vロケット最後の打ち上げ(あるいは内之浦から最後の打ち上げ?)

M-Vロケット7号機の打ち上げ見学に行ってきた。

M-Vロケットは今回が最後の打上なので、内之浦でロケット打ち上げが見れるのも、ひょっとしたら最後になるかもしれない。

少なくとも、後継機が完成するのに数年はかかるだろうから、今回を見逃すと種子島まで見学に行かなくてはならない。旅費は相当かかる事になるから、今回は見逃せないチャンスだ。

前回の打ち上げでは・・・

実を言うと、前回のM-Vロケット打ち上げも見に行ったのだが、なんと打ち上げ30分前に中止。あの時は、「えー!」と言う、子供のような声が一斉に聞こえた。いや、子供じゃなくて、大人の見学者がそういう声をあげたのだが。

あの時は、見学者の撤収の早い事早い事。練習してもこうは行くまいと思うほど、整然と車に乗り込み、綺麗な列を作って見学場を後にした。

列を乱さないよう、他の見学者に合わせて会場を後にしたが、なんか、あまりの行儀のよさに緊張してしまった。

今回の打ち上げ(宿はどうする?)

ちなみに、今回が最後のチャンスと考えた人はかなり多かった様だ。前回とは比較にならないくらい見学者が多かった。

前回は打ち上げ日の一週間前でも岸良に宿が取れたのだが。(岸良から見学場までは近いし混雑も少い)

普通の人は鹿屋に宿を取るが、今回は根占町で旅館を取った。こっちの方が道が一本で分かりやすいし、人も少ない。この選択は正解で、鹿屋からは渋滞がすごかったようだ。

今回の打ち上げ(会場までの道のり)

それでも、根占を午前3時過ぎに出発して、1時間弱で到着したものの、既に会場から1.5Kmの渋滞。おまけに小雨。ボランティアの交通整理の方も、「今回はダメだ」と言っている。地元の人が言うからにはそうかも知れないと思ったが、前回は雨が1時間程度で止んだ事を思い出し、気を取り直して見学場まで歩いた。

懐中電灯をうっかり忘れてしまったのは失敗。カッパを着ていったのは防寒にもなって正解。折りたたみ椅子を持っていったのは大正解。地面に座ると、周りの立ってる人から見えなくなって、窮屈な思いをする事になる。

今回の打ち上げ(見学場では?リフトオフまで)

見学場からは、ロケットは頭部が見えるくらい。良い場所は徹夜組みが押さえている。トイレが準備されているから、不便は無いのだろう。

打ち上げはカウントダウンの放送があるから良く分かる。

カウントゼロでリフトオフ。

ロケットスタートとは、一瞬で最高速に達するスタートを指すと思うのだが、本当のロケットのスタートはなかなかスピードが上がらない。本体と同じくらいの長い炎を曳きながら、ゆっくりとロケット全体が姿を現す。あまりのスピードの遅さに一瞬、「失敗?」と思ったほどだ。TVで見るのとは全く違って見えた。

音が聞こえないからかもしれない。射点から距離があるせいで、音が遅れて会場まで聞こえてくる。音はジェット戦闘機くらい。

その後はロケットは一気に加速。あっという間に見えなくなる。今回は雲が多く、30秒ほどで見えなくなった。音も聞こえない。(最初の拍手が起こる)

その後は?(あつかましいお願い)

その後は淡々とした物で、放送でカウントは聞こえるが、ロケットの分離や、衛星の切り離し等は全くアナウンスが無い。

見学者も三々五々帰途につく。

10分ほどして、「SOLAR-Bからの電波は順調に受信しています」と言うアナウンスがあり、ロケットの打ち上げは成功である事が分かった。(ここで2回目の拍手)

隣にいた人がデジカメで写真を撮っていたので見せてもらった。

よく撮れていたので、電子メールで送ってもらうよう、あつかましいお願いをした。

最後に(余計なお世話)

今回の打ち上げには、県外からカップルで来ている人がかなりいた。

しかし、丸一日かけて内之浦まで来て、しかも午前3時に会場まで来て、(おまけに1.5Kmも歩いて)、小雨の降る中、2時間も待って、それでもロケット打ち上げは30秒ほどしか見れない。

よほどのファンでなければ満足できまい。

普通、ここで別れ話を持ち出されても文句は言えない。

そうでなければ、その場で結婚を申し込むべきだ。

そんなに理解のある女の子には恐らく一生で2度と会えないと思うぞ。


H2Aは失敗作か?(H2A10号機打ち上げ成功)

2006-09-11 18:46:52 | ロケット

情報収集衛星、打ち上げに成功…北の軍事施設など監視 (読売新聞) - goo ニュース

H2A10号機の打ち上げが成功した。これで、最初の10機打ち上げの内、9機成功となり、成功率90%。他の国のロケットと比較して、高い成功率である。

 しかし、H2Aの評価は高くない。不当に低い。

H2Aは決して失敗作ではない。これが私の結論だ。

 価格と成功率は目標を達成している。

H2Aは商業衛星打ち上げ市場参入を目指した最初のロケットである。「最初の」という点に先ず注目したい。何事でも、最初から大成功を期待する方が無理だ。 H2Aは価格、成功率でライバルのアリアンVに引けをとらない。この点について当初の目標はほぼ達成されている。

 6号機の失敗で上昇した価格を引き下げられた

 次に注目したいのは、6号機の事故で上昇した価格を引き下げる事に成功している事だ。ロケットの打ち上げ失敗は珍しくない。特に最初の10機の内、2~3機は失敗するものだ。対策にはコストがかかるが、それを乗り越えて価格を引下げた事の意義は大きい。失敗のたびに打ち上げ費用が上昇するようでは、商業衛星打ち上げ市場での信頼は得られないだろう。

 もっとも、価格についてはアリアンスペース社もその他の衛星打ち上げ企業も公開していないので、正確な事は分からないが。世界的に見ればJAXAの価格公開が珍しいのではないか。

日本の場合、宇宙開発にかける予算がESAやNASAに比べると圧倒的に少ない。むしろ、失敗を糧に成長出来るかが重要な点である。 H2Aの価格引下げはその逆境のなかでよく頑張っている証では無いか。

 課題は商業衛星打ち上げ市場への参入

 「商業衛星打ち上げ市場への参入」に関しては、打ち上げ実績が少ない事もありまだ果たされていない。これから成功を積み重ねていけるかが課題なので、この点に関してはもう少し時間をかけなければ成功か失敗かは判断できない。

市場への参入にはH2AのJAXAから三菱への移管を完了する事も必要だ。以前に、日本の人工衛星市場はアメリカのスーパー301条で打撃を受けた事を思い出して欲しい。JAXAが積極的にセールスを進めれば、「政府がメーカーの後押しをしている」と、以前と同じ批判を受ける事は目に見えている。(アメリカは欧州のエアバスに対する政府援助が不当だとして泥沼の法廷闘争を起こした。これは、エアバスの株式会社化が進むまで続いた。それだけ、政府による援助には敏感なのだ)

 欧州のESAとアリアンスペース社との関係をJAXAと三菱の間で進める事が必要だ。 いきなり市場に参入してシェアの1画を占めるような期待をする方が無理であろう。

ロシア、中国のロケットとの比較は妥当か?

 H2Aに対する批判は、「ロシアや中国のロケットに比べて価格が高い」という点と、「液体水素燃料エンジンと固体燃料ロケットの組み合わせは無駄」の2点にあるようだ。

 元々日本のロケット開発はロシアに遅れを取っているので、その批判がでるのもおかしいと言えばおかしい。廃棄予定のICBMに比較して値段高いと言われても、廃棄予定の物なら帳簿上の価格は 0円で、H2Aの価格が例え1円でも勝てない事になる。

そもそも冷戦に金をつぎ込み、国家財政を破綻させた上で達成した廃棄ICBMの価格の安さは自慢できるような物ではない。これはその他のロケット価格の安さについても同様だ。

中国のロケットとの比較でも、ICBMを元に開発されたロケットの方が安いのは当たり前だし、中国のロケット開発は住民を巻き込む事故の後も進められている。もし日本で同様の事故が起こった場合、JAXAの解体だけでは済まない。社会的なベースが異なっているので、単純な比較はあまり意味が無いように思える。

液体水素を燃料とする点に関する批判についても、アリアンVはその組み合わせで未だに市場でのシェアを占めているし、高い比推力ロケットはこれからの様々な宇宙開発の上で必要な物ではないか。

ソユーズが高い成功率と安い価格を誇るのでそうした批判が出るのだろうが、ソユーズも手放しで誉められた物では無いはずだ。ソユーズの実績は立派だ。しかし、新規ロケットの開発にお金をかけられるような経済状況では無いと言う側面もある。

新規ロケット開発をしないのは、人材育成の点でも不利だ。 どの道、永遠にソユーズを使いつづけるわけにはいかない。果たして、新旧交代が順調に進むのか。長い目で見て、人材育成にマイナスの点は出ないのか。

 そこまで見越した上でのH2A批判なのか。


「はやぶさ」と通信回復!(詳細はどうすれば分かる?)

2006-03-08 10:53:39 | ロケット
小惑星探査機「はやぶさ」帰還に望み、3か月ぶり交信 (読売新聞) - goo ニュース

「はやぶさ」との通信が回復した。年末に「はやぶさ」の状況について発表があったが、その後、全く発表が無かったので心配していた。

しかし、毎度の事ながら自分が知りたい事は分からない。新聞発表では大まかな状況が分かるのみで、詳細は全く分からない。jaxaのホームページで詳しい状況は分かるが、それでもまだよく分からない部分が残る。

マスメディアの方もやはり同じようで、記者会見では自分が疑問に思ったような事を質問していた。しかし、記者会見の様子は「松浦晋也のL/D」に書かれているので分かった事だ。この方の好意と努力が無ければ「はやぶさ」の状況は分からなかった。

記者会見の様子は文書にして発表してくれない物だろうか。メディアが共同で公開しても良いと思うのだが。
jaxaが文書にして公表する義務は無いだろうし、メディアも自身の紙面の為に質問しているので、そんな事をする義務は無いのは分かる。

しかし、今の状況では、メディアは知りえた情報の一部のみを発表しているに過ぎない。情報の流量をメディアにコントロールされているわけで、これは健全な状況とは言えない。メディアは知りえた情報は全て公開すべきで、判断は読者に任せるべきだ。

情報の判断は読者の側で出来るようにしてほしい。

今回の打ち上げ成功がもたらすもの

2006-02-18 21:49:20 | ロケット
「ひまわり7号」搭載のH2A9号機、打ち上げ成功 (読売新聞) - goo ニュース

H2Aロケットの打ち上げが成功した。これで9機中8機成功で、成功率88.9%となる。
しかも、前回の打ち上げ日は1月24日。1ヶ月以内に2機を連続打ち上げ可能な事も実証できた。前回の打ち上げで、ランチャーはロケットの吹き上げる炎で傷んだはずなので、それを短期間に復旧できた事になる。

これは、商業打上では重要な事ではないだろうか。衛星の打ち上げには信頼性も大事だが、商業ベースの打上では、期限以内にサービスを開始する事も重要だ。例えば、衛星放送のサービス開始日を延ばしては、顧客からの信頼を無くすだろう。

連続打ち上げが可能であれば、後の打ち上げが詰まっているからと言って、慌ててロケットを打ち上げ、結果的に失敗と言った事が無くなる。打ち上げ現場の人の心理的な面でも心強い事だろう。

一つ一つの経験を積み重ねて行く事で、日本のロケットの信頼性も上がっていく。

また一つ、新たな成功の経験を積み重ねられた。

H2A打ち上げ成功!(そして課題)

2006-01-24 14:10:10 | ロケット
H2A打ち上げ成功、観測衛星「だいち」が軌道に (読売新聞) - goo ニュース

H2Aの8号機打ち上げが成功した。これで8機中7機が打ち上げに成功しているので、成功率は87.5%になる。
ライバルのアリアン5は24機中20機打ち上げに成功しているので成功率83.3%となる。(もっとも、アリアン5は完全な成功とは言えない打ち上げが一度有るので、実際にはもう少し低いとも言える)

信頼性については、これである程度数字の裏付けができた。あと必要なのは打ち上げの経験だけだろう。

アストロアーツの宇宙年鑑2005によると、人工衛星の打ち上げ個数は

旧ソ連/CIS/ロシア  3194個
米国           1761個
日本            103個
中国             86個
フランス           49個

となっている。あくまで人工衛星の打ち上げ個数なので、ロケットの打ち上げ機数とは異なるが、参考にはなる。
米国、ロシアが圧倒的に多く、大きく遅れて日本、それを中国が追い上げる形だ。

更に言えば、惑星探査機を単独で打ち上げている国は米国、ロシア、日本の3カ国だけに過ぎない。技術的な面でも日本の能力は決して低くない。

現在の日本は電気製品や自動車の輸出で持っている国だが、いつまでこのまま続くかは分からない。
有人宇宙飛行が「旅行」になりつつある今、これからは宇宙開発が日本の生き残りの道になるだろう。

もっと宇宙開発にお金をかけて経験をつみ、技術力を育てていく事がこれからの課題ではないか。


心音のするぬいぐるみ

2005-11-14 16:14:02 | Weblog
あれは半年ほど前の事だった。

裏の家から、子犬の「キャイン、キャイン」という鳴き声が聞こえてきた。その程度の事なら全然気にしないが、二日も三日も続くとさすがに気になる。

まさか家主の方が倒れて、犬にご飯を与えられない状態ではと思い、思い切って尋ねてみた。

幸い家主の方は無事だったが、疲れている様子。
「動物管理センターで子犬をもらって来たんですが、寂しがって鳴くんです」

それではと、動物の心臓の音がするぬいぐるみを差し上げた。実は、家の子猫用に買ったのだが、全く出番が無くしまっていた物だ。

効果は十分あった。その日から、子犬の鳴き声は聞こえなくなった。

数日後、子犬を連れて裏の家の家主の方がお礼に来られた。
「あのぬいぐるみが気に入って、寝るときは必ずぬいぐるみの所に行くんです」

そんなに効果があるとは思わなかった。家の不要品が役に立ってとてもうれしかった。

今では、ずいぶんとその子犬も成長した。立派な番犬に成長したようで、散歩姿を見ると、こちらもうれしくなる。


50点モデリングと男の子モデリング

2005-11-13 21:16:21 | Weblog
長谷川の1/72九七艦攻が完成。約2日の作業。

このプラモはゲーム屋で見つけた。なぜスケールモデルがあるのか不思議だが、半額に近かったので購入。先方も困ってたのか?

さて、私のプラモ製作法はいたって簡単。継ぎ目を消してエアブラシで1回塗り。以上。
エアブラシというより、ハンドピースで塗っただけと言う方が正解。

これだと、どんどん完成する。この2つの作業は投入時間が短い割に効果が大きい。ハンドピースによる塗装は時間の大幅な節約にもなり、しかもきれい。やすりがけも、金やすりの後、1000番のペーパーで磨いただけだ。

名付けて50点モデリング。グラスに半分だけ入ったワインを見て、半分満たされていると思う方が幸せってやつだ。(違うか?)

しかし、職場の先輩は更にすごい。
組み立てて色を塗っただけと言う、男の子モデリングだ。その色も、箱絵を見て似た色を塗るだけ。この方法なら更に早い。数時間もあれば十分だ。手先の器用な人なら、仕上がりもなかなかの物だ。買ってきただけの食玩の類より見栄えがする場合もある。

いずれの方法でも完成品の数が増えるし、未組立てプラモが山積にならない。

プラモ山に対する家人の視線を気にする必要が無いのは精神安定上も良い。

スケールアヴィエーション2005年9月号の秋水は、3日間で製作された物だが素晴らしい仕上がりだ。いつか、あれくらいの作品を作ってみたい。

ニッカド電池のメモリー効果

2005-10-06 19:44:10 | Weblog
ここ最近、電動ひげそりの調子が悪い。6年以上使っているのでそろそろ限界かと思ったが、電気製品は10年以上使うことを目標にしているので何とかしたい。

症状は、ひげそりを使い始めるとすぐに電池が切れてしまうというもの。

これは、恐らくバッテリーのメモリー効果が原因だろう。ニッカド電池は、電圧が90%程度まで低下してから充電するのが一番良いらしい。(数値については使用条件等により、色々な説がある)

しかし、髭剃りはせいぜい数分で終わるので、恐らく95%以上の電圧を持った状態で再充電されることになる。

メモリー効果とは、ニッカド電池がこうして完全放電の前に充電されると電圧が少し下がっただけで使えなくなってしまう事を言うようだ。

回復方法は完全に放電させてしまえば良いらしい。バッテリー放電器を使ってみても良いが、一番簡単なのは充電器から外して放置することだ。

そこで、2日ほど充電器から外して置いた。気が付いたときにスイッチを入れて停止するまで動かし、放電の手助けをした。(一度動かなくなっても、しばらく置いておくとまた動くようになる)

その後、完全に動かなくなるのを確認して8時間充電した。結果は完全に元に戻った。と言うより、以前より調子がいい。メモリー効果は徐々に進行していたと言う事だろう。

この方法は色々と応用が利くと思いますが、試す際は自己責任でお願いします。

顎関節症の治療

2005-10-05 14:42:58 | Weblog

ここ2ヶ月ほど、近所の口腔外科で治療を受けている。

私の症状は、口を少し大きく開けると「ガクガク」とあごから音が出る。あくびで口を大きく開けると、時々「ガクッ」と音がしてあごが外れそうになり、しかもかなり痛い。

「このままでは、年を取ってから一体どうなるか分からない」と不安になって専門の病院へ行ってみたわけである。

実はかなり以前から様子がおかしかった。親知らずが斜めに生えているせいかと思い、歯医者で抜いてもらったりしたが、一時的に少し良くなっても完治には至らなかった。そこで歯医者ではなく、口腔外科で見てもらう事にしたわけだ。

口腔外科の先生の話によると、このくらいの症状なら「軽い方」だそうである。自分としては悪い方と思っていたので意外だった。何とか口を大きく開けて、指が縦に3本入れられたからだろう。あごの音の方は健康な人でも多少はあるそうだ。

で、治療方法として、「スプリント」と呼ばれる物を作ってもらった。寝ている間に口にはめるマウスピースの事だ。病院の先生の指示は、

・スプリントをはめて夜寝ること

・スルメのような物を噛まない事(ピーナッツのように、かりっと割れる物は可)

・噛み締めは禁止(上の歯と下の歯をくっつけない)

・時々、下あごを突き出して左右に動かす運動をする

等々。 効果はすぐに、しかもかなりあった。あごからの音が少なくなり、口を大きく開けても外れそうにならなくなった。それだけでは無い。眠りが深くなり、肩こりも少なくなった気がする。

病院の先生も、「普通の人は3ヶ月くらいしないと効果が出ないですよ」とおっしゃっていた。「注意事項を良く守っているんですね」とほめられた。普通の人はスプリントになかなか慣れないそうで、それが治療の効果が出にくい理由の一つだそうだ。

ちなみに、肩こりが少なくなった件はあごの筋肉と肩の筋肉の図を使って説明してくれた。「あんまりその話をすると、そのうちアロエでガンが治ったみたいな話になりますよ」と注意を受けた。

あごから音がでて気になる方は、一度、口腔外科で診てもらうと良いかも。スプリントを使うことで、大半の症状は改善されるそうだ。 


零戦62型とは?

2005-10-04 21:17:21 | 飛行機

先日、大和ミュージアムに行った事を書いが、そのとき書かなかった事がある。それは「零戦62型」についてだ。

「零戦六二型」の表記を見て、正直、「おや?」と思った。手持ちの資料を見ても、「零戦63型」はあっても、「零戦62型」は無い。はたして、零式艦上戦闘機六二型とは?

大和ミュージアムの解説には、「琵琶湖から引き上げられられ・・・」と書かれているので、ますます不思議になる。この話から分かるのは、この零戦は京都の嵐山美術館に展示されていた物と言う事だ。閉館になったと聞いていたが、ここに移設展示されていたのだ。

しかし、一度だけ見ただけの記憶だが、「零式艦上戦闘機六三型」として展示してあったはずである。それが何故いま、「零戦62型」として展示してあるのだろうか。

色々と迷ったり、調べたりした末、失礼とは思いつつ思い切ってメールで質問してみた。

丁寧な返事がすぐに返ってきた。

それによると、「六三型」から「六二型」と表記が改められた理由は以下の通り。(要点のみ)

・この零戦の所属は第210海軍航空隊であるが、第210海軍航空隊に零戦63型は配備されておらず、零戦62型の配備記録がある。

・発動機が栄31型ではなく、栄31型甲である。

この2点を主な理由として上げられていた。

「零戦62型」が存在し、実戦配備されていた事は初めて知った。嵐山美術館に展示されている時から研究がさらに進み、その結果、表記が改められたという事だ。

零戦にはまだまだ謎の部分があり、大和ミュージアムでも研究が現在も続けられている。

素人の失礼な質問に、丁寧に答えて頂いた大和ミュージアムの方には感謝したい。