2016年12月、3週間にわたる京都大学病院循環器内科への検査入院
で「心房細動」がみとめられ、また、致死性不整脈と言われている「心室
細動の予兆」も出現してました。
「心房細動」は「アブレーション」というカテーテルによる「焼灼術」で
そして「心室細動の予兆」はICD埋め込み型除細動器(AED機能をも
ったペースメーカーの一種)の埋め込み手術で予防処置をすることに決ま
りました。
手術日も「アブレーション」が2017年2月24日、「ICD埋め込み
手術」は3月10日と決まりました。
【アブレーション手術】
2月22日から循環器内科病棟に入院し、心臓造影剤CT検査、心電図、
胸部レントゲン撮影、血液検査などを済ませました。
23日の夕方には、看護師さんが病室に来て「除毛処理」をしてくれて
そのまま、入浴。
2月24日の手術予定が1番目だったので9時に手術室に入りました。
早朝6時ころからは抗生剤の点滴とか、出棟直前には「尿カテーテルの
挿入」などがありました。 これは結構、痛みがありました。
両鼠蹊部から、かなり太いカテーテルを合計5本ほど挿入するので、ほ
ぼ、全身が消毒されました。 手術台の周りには7~8人の医師、ほか
スタッフがいました。 執刀医(主治医)が「おはようございます。
執刀医の**です。 リラックスしていてくださいね。大丈夫ですよ」
との声掛けがありました。 スタッフの全員が、手術着にX線防護用
エプロン、手術用ゴーグル、ヘヤーキャップをしているので、誰が誰
だか全くわかりません。
補助の医師が両鼠蹊部に局所麻酔を何本が打っているのが判りました。
カテーテル挿入時に、少し痛みと圧迫感を感じましたが、鎮静剤投与
で段々と意識が薄れていくのが判りました。(麻酔ではないそうです)
看護師さんの「ハイ、終わりましたよ」の声掛けで手術室の大時計を
見ると丁度12時半だったので、3時間半が経過していたことになり
ます。(当初の説明でも3時間程度と言われていました)
病室へ戻り、まずは喉がカラカラだったので「経口補水液 OS-1」
を看護師さんにストローを使って飲ませてもらいました。
両鼠蹊部は止血のため、バンデージでかなりの圧力が掛かっていて、
8時間は”絶対安静”状態なので、これは辛かったです。
21時ころに担当医が来て鼠蹊部をチェックし、やっとバンデージと
尿カテーテールが外され、自力歩行が許されました。
両鼠蹊部は、広範囲にわたり”皮下出血”で紫色に変色していました。
感染症などもなく、術後経過も順調で2月28日に退院となりました。
【ICD埋め込み手術】
3月8日に入院し、3月10日の手術でした。
入院から手術日までの間には前回の「アブレーション」とほぼ同じ様
な検査がありましたが、今回はそれらにプラスして左鎖骨下から心筋
にまで達している静脈が正常につながっているかの、カテーテル検査
がありました。 これは、ICDから2本のリード線を心筋に埋め込
むのに、この2本の静脈内を経由するのだそうです。 もし、詰まっ
ていたりしたら、ICD埋め込み位置が左側から右側に変更すること
になるそうですが、私の場合は正常にルート確保ができたそうです。
今回は手術順番が4番目だったので、16時からという予定です。
出棟直前に医師2名と看護師さん2名で「観血的動脈圧測定」のため
右腕部動脈にカテーテル留置の処置が行われました。この処置は医師
の資格が必要だそうで激しい痛みが伴いました。局所麻酔が必要にな
る場合もあるそうですが、私の場合は麻酔ナシでした。 これは常時、
血圧を測定するための処置だそうです。留置針が正常に動脈内に留置
できたことが確認できたところで、手首に添え木を充て包帯でグルグ
ル巻き状態になりました。 この時点での痛みは全くありません。
この様な「点滴ライン(留置針)確保」は初めての経験でした。
【「観血的動脈圧測定」のための処置が完了した状態】
前回のとき、尿カテーテル挿入時に痛みがあったと、看護師さんに言
ったら「じゃ、細い方のカテーテルにしましょう」ということで、今
回はスムースに痛みもなく処置は終了しました。
入院当日に「今日の手術は、研修医、若手医師への術式研修のため国
立病院機構**医療センター**教授が執刀されます。日本でも最高
レベルのペースメーカー埋め込み術の技量をお持ちの先生ですので安
心して任せてください」と担当医から説明を受けていました。
今回は完全に終了まで意識がありました。 ICDを埋め込むための
ポケットを左鎖骨下に作るときも、全く痛みもなく知らない間にでき
ていました。
「これからリード線を心筋に通すので深呼吸と息を吐く動作を繰り返
してください」「では、息を吸って・・・ ハイ、吐いて・・・」を
2回繰り返しました。
「ハイ、うまく1回でリード線、入りましたヨ」と、あっけなく終わ
りました。 病室に戻ってから担当医は「さすがに**先生でしたね。
ICDの手術時間の差が出るのはリード線の挿入と固定技術なんです。
**先生は1回で決められましたね。2回ほどTRYすることが多い
のですがね」と言われました。
手術時間も当初は拡張型心筋症の疾患をもつ私の場合は3時間程度を
見ておいてください、との説明を受けていました。
でも、実際は1時間30分で終了しました。
前回のアブレーション手術と違って今回は、病室に戻って1時間の安
静のみですぐに安静が解除され自力歩行が許可になりました。 この
時点で尿カテーテルも抜かれました。
今回は、左鎖骨下に77gものICDを留置しましたので、左腕の動
作にかなりの制限があります。(3ケ月間です)
①肩より上にあげない。
②後ろに腕を回さない。
③重たいものを持たない。
現在、術後1ケ月が経過しましたが、まだ、違和感があります。
77gもの異物が留置されているので、しばらくは仕方がないですね。
【術後72時間は左腕が全く動かせない。バストバンドで固定】
【無線が出来なくなりました】
ICD埋め込み手術が決まったときに主治医から「ICDデバイスは
高周波、電磁波に影響を受け易いので無線は出来ないと思ってくださ
い」と言われました。
57年間、終生の趣味として楽しんできた「アマチュア無線」ができ
なくなるという、私にとってはつらい選択でしたが、命優先で今回の
手術を選択しました。
今後、何らかの方法で、例えば「リモコン・シャックの構築」とかを
考えて今後も無線運用が楽しめる方向を模索していきたいと考えてい
ます。
で「心房細動」がみとめられ、また、致死性不整脈と言われている「心室
細動の予兆」も出現してました。
「心房細動」は「アブレーション」というカテーテルによる「焼灼術」で
そして「心室細動の予兆」はICD埋め込み型除細動器(AED機能をも
ったペースメーカーの一種)の埋め込み手術で予防処置をすることに決ま
りました。
手術日も「アブレーション」が2017年2月24日、「ICD埋め込み
手術」は3月10日と決まりました。
【アブレーション手術】
2月22日から循環器内科病棟に入院し、心臓造影剤CT検査、心電図、
胸部レントゲン撮影、血液検査などを済ませました。
23日の夕方には、看護師さんが病室に来て「除毛処理」をしてくれて
そのまま、入浴。
2月24日の手術予定が1番目だったので9時に手術室に入りました。
早朝6時ころからは抗生剤の点滴とか、出棟直前には「尿カテーテルの
挿入」などがありました。 これは結構、痛みがありました。
両鼠蹊部から、かなり太いカテーテルを合計5本ほど挿入するので、ほ
ぼ、全身が消毒されました。 手術台の周りには7~8人の医師、ほか
スタッフがいました。 執刀医(主治医)が「おはようございます。
執刀医の**です。 リラックスしていてくださいね。大丈夫ですよ」
との声掛けがありました。 スタッフの全員が、手術着にX線防護用
エプロン、手術用ゴーグル、ヘヤーキャップをしているので、誰が誰
だか全くわかりません。
補助の医師が両鼠蹊部に局所麻酔を何本が打っているのが判りました。
カテーテル挿入時に、少し痛みと圧迫感を感じましたが、鎮静剤投与
で段々と意識が薄れていくのが判りました。(麻酔ではないそうです)
看護師さんの「ハイ、終わりましたよ」の声掛けで手術室の大時計を
見ると丁度12時半だったので、3時間半が経過していたことになり
ます。(当初の説明でも3時間程度と言われていました)
病室へ戻り、まずは喉がカラカラだったので「経口補水液 OS-1」
を看護師さんにストローを使って飲ませてもらいました。
両鼠蹊部は止血のため、バンデージでかなりの圧力が掛かっていて、
8時間は”絶対安静”状態なので、これは辛かったです。
21時ころに担当医が来て鼠蹊部をチェックし、やっとバンデージと
尿カテーテールが外され、自力歩行が許されました。
両鼠蹊部は、広範囲にわたり”皮下出血”で紫色に変色していました。
感染症などもなく、術後経過も順調で2月28日に退院となりました。
【ICD埋め込み手術】
3月8日に入院し、3月10日の手術でした。
入院から手術日までの間には前回の「アブレーション」とほぼ同じ様
な検査がありましたが、今回はそれらにプラスして左鎖骨下から心筋
にまで達している静脈が正常につながっているかの、カテーテル検査
がありました。 これは、ICDから2本のリード線を心筋に埋め込
むのに、この2本の静脈内を経由するのだそうです。 もし、詰まっ
ていたりしたら、ICD埋め込み位置が左側から右側に変更すること
になるそうですが、私の場合は正常にルート確保ができたそうです。
今回は手術順番が4番目だったので、16時からという予定です。
出棟直前に医師2名と看護師さん2名で「観血的動脈圧測定」のため
右腕部動脈にカテーテル留置の処置が行われました。この処置は医師
の資格が必要だそうで激しい痛みが伴いました。局所麻酔が必要にな
る場合もあるそうですが、私の場合は麻酔ナシでした。 これは常時、
血圧を測定するための処置だそうです。留置針が正常に動脈内に留置
できたことが確認できたところで、手首に添え木を充て包帯でグルグ
ル巻き状態になりました。 この時点での痛みは全くありません。
この様な「点滴ライン(留置針)確保」は初めての経験でした。
【「観血的動脈圧測定」のための処置が完了した状態】
前回のとき、尿カテーテル挿入時に痛みがあったと、看護師さんに言
ったら「じゃ、細い方のカテーテルにしましょう」ということで、今
回はスムースに痛みもなく処置は終了しました。
入院当日に「今日の手術は、研修医、若手医師への術式研修のため国
立病院機構**医療センター**教授が執刀されます。日本でも最高
レベルのペースメーカー埋め込み術の技量をお持ちの先生ですので安
心して任せてください」と担当医から説明を受けていました。
今回は完全に終了まで意識がありました。 ICDを埋め込むための
ポケットを左鎖骨下に作るときも、全く痛みもなく知らない間にでき
ていました。
「これからリード線を心筋に通すので深呼吸と息を吐く動作を繰り返
してください」「では、息を吸って・・・ ハイ、吐いて・・・」を
2回繰り返しました。
「ハイ、うまく1回でリード線、入りましたヨ」と、あっけなく終わ
りました。 病室に戻ってから担当医は「さすがに**先生でしたね。
ICDの手術時間の差が出るのはリード線の挿入と固定技術なんです。
**先生は1回で決められましたね。2回ほどTRYすることが多い
のですがね」と言われました。
手術時間も当初は拡張型心筋症の疾患をもつ私の場合は3時間程度を
見ておいてください、との説明を受けていました。
でも、実際は1時間30分で終了しました。
前回のアブレーション手術と違って今回は、病室に戻って1時間の安
静のみですぐに安静が解除され自力歩行が許可になりました。 この
時点で尿カテーテルも抜かれました。
今回は、左鎖骨下に77gものICDを留置しましたので、左腕の動
作にかなりの制限があります。(3ケ月間です)
①肩より上にあげない。
②後ろに腕を回さない。
③重たいものを持たない。
現在、術後1ケ月が経過しましたが、まだ、違和感があります。
77gもの異物が留置されているので、しばらくは仕方がないですね。
【術後72時間は左腕が全く動かせない。バストバンドで固定】
【無線が出来なくなりました】
ICD埋め込み手術が決まったときに主治医から「ICDデバイスは
高周波、電磁波に影響を受け易いので無線は出来ないと思ってくださ
い」と言われました。
57年間、終生の趣味として楽しんできた「アマチュア無線」ができ
なくなるという、私にとってはつらい選択でしたが、命優先で今回の
手術を選択しました。
今後、何らかの方法で、例えば「リモコン・シャックの構築」とかを
考えて今後も無線運用が楽しめる方向を模索していきたいと考えてい
ます。