「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)2月28日(月曜日)弐
通巻7237号
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ロシア株式40%暴落、欧米ファンドはロシア国債売却へ
日本企業のロシア、ウクライナ進出企業株式も下落
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ロシアのウクライナ侵攻をうけた世界市場は、原油暴騰、ガス高騰、レアメタル上昇、そしてロシア株式は40%の暴落、ロシア・ルーブルが大幅に下落し、ロシアやウクライナ進出企業の株式も大きく下げた。
ロシア国債10年物は利率が14%に跳ね上がった。まるで中国のデベロッパーの社債並みである。中国の恒大集団のドル建て社債は一時、30%を突破。如何に優秀な国有企業株でもドル建て社債利率は8%から25%となって、国際社会で中国の株債券に信用がないことを象徴している。
ロシア関連企業では、対ロシア融資が2兆円近いオーストリア・ライファイゼン銀行株が35%の暴落となり、仏ルノーが20%、スイスのコカコーラが16%下落だった。
米国でロシア株といえばペプシコーラ(23%の下落)、日本企業では東洋エンジニアリングが13・6%、工具のマキタが5%の下落だった。
2月27日、欧米列強はロシアのSWIFTからの排除を決めた。実際には複数の銀行が指名されて制限されるのだが、ガス輸入の決済ができなくなるドイツ、伊太利亜などは、制裁対象とならないロシア銀行に口座を開くなどの対応に迫られている。
今週は、もっと株、債券は下落するだろうと予測される。
またウクライナに生産拠点を置く日本企業は住友電工が6000名の大所帯だ。フジクラ(1300名)、ほかにスズキとJTが目立ち、いずれも日本人はウクライナを離れて、工場は休業となった。
令和四年(2022)2月28日(月曜日)弐
通巻7237号
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ロシア株式40%暴落、欧米ファンドはロシア国債売却へ
日本企業のロシア、ウクライナ進出企業株式も下落
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ロシアのウクライナ侵攻をうけた世界市場は、原油暴騰、ガス高騰、レアメタル上昇、そしてロシア株式は40%の暴落、ロシア・ルーブルが大幅に下落し、ロシアやウクライナ進出企業の株式も大きく下げた。
ロシア国債10年物は利率が14%に跳ね上がった。まるで中国のデベロッパーの社債並みである。中国の恒大集団のドル建て社債は一時、30%を突破。如何に優秀な国有企業株でもドル建て社債利率は8%から25%となって、国際社会で中国の株債券に信用がないことを象徴している。
ロシア関連企業では、対ロシア融資が2兆円近いオーストリア・ライファイゼン銀行株が35%の暴落となり、仏ルノーが20%、スイスのコカコーラが16%下落だった。
米国でロシア株といえばペプシコーラ(23%の下落)、日本企業では東洋エンジニアリングが13・6%、工具のマキタが5%の下落だった。
2月27日、欧米列強はロシアのSWIFTからの排除を決めた。実際には複数の銀行が指名されて制限されるのだが、ガス輸入の決済ができなくなるドイツ、伊太利亜などは、制裁対象とならないロシア銀行に口座を開くなどの対応に迫られている。
今週は、もっと株、債券は下落するだろうと予測される。
またウクライナに生産拠点を置く日本企業は住友電工が6000名の大所帯だ。フジクラ(1300名)、ほかにスズキとJTが目立ち、いずれも日本人はウクライナを離れて、工場は休業となった。