「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)8月15日(木曜日)弐
通巻第8368号
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アルセン・アバコフって誰? ウクライナの次期指導者
ゼレンスキー大統領は、任期が切れています
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ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー大統領は、任期が切れたのに依然としてキエフの大統領府に居座っている。
かれの任期は2024年5月19日までだった。ロシアの侵攻直後から、ウクライナは戒厳令下にあり、23年秋に予定されていた国会議員選挙も行われていない。戦時下では選挙は出来ないし、国民も混乱を望んでいないという合理的な口実がある。
欧米のウクライナ支援は大きく後退した。戦争を継続しロシアをやっつけるまで続けろという国はない。そう強烈に唱えていたジョンソン英首相もヌーランド国務次官も舞台から消えた。バイデンは口だけ番長である。
すでにNATOはウクライナ支援をめぐって分裂し、英国は政権が替わり、またアメリカのエリート層はゼレンスキーへの不満が昂じている。
欧米の情報通の間では以前から「ポスト・ゼレンスキー」は誰になるかの観測があった。
ウクライナ情勢分析ではCIAよりましなロシア対外情報局(SVR)は、ポロシェンコ政権で内務大臣だったアルセン・アバコフが次期ウクライナ指導者になる可能性が高いと分析している。
アルセン・アバコフって誰? 彼自身が個人のサイトを持っている。
https://avakov.com/en/
アバコフはポロシェンコ政権で内務大臣をつとめ、大胆な機構改革を行った。アバコフはハリコフを地盤とするが、生まれはアゼルバイジャンのバクー、しかも彼はアルメニア人である。大學でシステムエンジニアを専攻し、この学界では、関連論文を十数本発表しているほど、科学者でもある。
米国はアバコフが国内の極右グループとの密接なつながりを持ち、西側諸国との外交関係ではメリットが多いが、アバコフ前内務大臣は、アゾフ大隊を声高に支持してきた政治家だったので警戒心も強いらしい。
令和六年(2024年)8月15日(木曜日)弐
通巻第8368号
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アルセン・アバコフって誰? ウクライナの次期指導者
ゼレンスキー大統領は、任期が切れています
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ウクライナのウラジミール・ゼレンスキー大統領は、任期が切れたのに依然としてキエフの大統領府に居座っている。
かれの任期は2024年5月19日までだった。ロシアの侵攻直後から、ウクライナは戒厳令下にあり、23年秋に予定されていた国会議員選挙も行われていない。戦時下では選挙は出来ないし、国民も混乱を望んでいないという合理的な口実がある。
欧米のウクライナ支援は大きく後退した。戦争を継続しロシアをやっつけるまで続けろという国はない。そう強烈に唱えていたジョンソン英首相もヌーランド国務次官も舞台から消えた。バイデンは口だけ番長である。
すでにNATOはウクライナ支援をめぐって分裂し、英国は政権が替わり、またアメリカのエリート層はゼレンスキーへの不満が昂じている。
欧米の情報通の間では以前から「ポスト・ゼレンスキー」は誰になるかの観測があった。
ウクライナ情勢分析ではCIAよりましなロシア対外情報局(SVR)は、ポロシェンコ政権で内務大臣だったアルセン・アバコフが次期ウクライナ指導者になる可能性が高いと分析している。
アルセン・アバコフって誰? 彼自身が個人のサイトを持っている。
https://avakov.com/en/
アバコフはポロシェンコ政権で内務大臣をつとめ、大胆な機構改革を行った。アバコフはハリコフを地盤とするが、生まれはアゼルバイジャンのバクー、しかも彼はアルメニア人である。大學でシステムエンジニアを専攻し、この学界では、関連論文を十数本発表しているほど、科学者でもある。
米国はアバコフが国内の極右グループとの密接なつながりを持ち、西側諸国との外交関係ではメリットが多いが、アバコフ前内務大臣は、アゾフ大隊を声高に支持してきた政治家だったので警戒心も強いらしい。
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