沖縄・台湾友の会

《台湾に興味のある方》《台湾を愛する方》《不治の病・台湾病を患ってしまった方》皆んなで色々語り合いたいものです。

ロシア、北欧ならびにバルト三国へのガス供給を停止   「んなら、カリニングラードを締め上げろ」と鉄道を通せんぼ

2022-06-20 23:15:29 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)6月20日(月曜日)
         通巻第7373号 
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 ロシア、北欧ならびにバルト三国へのガス供給を停止
  「んなら、カリニングラードを締め上げろ」と鉄道を通せんぼ
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 バルト海に面するカリニングラードはロシアの「飛び地」。ももとはドイツのケーニヒスブルグだ。ポツダム宣言によってロシア領に編入された不凍港。
ロシア海軍の拠点で、人口およそ百万人。琥珀の産地として知られ、世界有数の琥珀博物館がある。

 大聖堂の裏手にはイマニエル・カントのお墓。筆者も詣ったことがあるが、花輪が絶えることがないという。カリニングラードは美しい港町である。

 地史学的に言えば、カリニングラードは、リトアニアとポーランドに挟まれているので、リトアニアの鉄道を通過して、ロシアから物資が運ばれている。リトアニア政府は、鉄道輸送の「通せんぼ」を始めた。ロシアを逆に締め上げるのだ。残る手段は船舶か、飛行機輸送となる。

 4月2日にリトアニアはガスプロムからのガス輸入を停止した。ナウセーダ大統領は「以後は別ルートに依存する」とした。4月27日にはポーランドもガスプロムとの契約打ち切りを発表した。

 5月2日にはバルト三国とスロバキアの四ヶ国が連署して「ロシア資産凍結」をEU議会に提案した。
ロシアのウクライナ侵攻以来、EUが凍結したロシア資産はおよそ300億ユーロ。推定される全体のロシア資産は6000億ドル、これを凍結して転用すれば、ウクライナ復興に回せるとする。国際裁判がどうなるか。現時点では「戦争」ではなく、プーチンは「特殊軍事作戦」と定義しているため、戦時賠償という発想からは外れる。

中国海軍、三隻目の空母「福建」が進水式   電磁式カタパルト、運用は米軍でも難しいとされるのだが。。。。

2022-06-20 23:14:50 | 日記
「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)6月19日(日曜日)
         通巻第7372号 
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 中国海軍、三隻目の空母「福建」が進水式
  電磁式カタパルト、運用は米軍でも難しいとされるのだが。。。。
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 「江蘇」と命名される予定だった。突然「福建」となった中国の第三号空母。
 そういえば二隻目の空母は「毛沢東」の筈だったのに、突然「山東」になった。遼寧、山東、そして三隻目が福建なら、たぶん次(もし、次があるとすれば)の空母は「江蘇」だろう。北から海軍基地のある地名をつけていく方針らしい。米軍の空母命名が歴代大統領か将軍(海軍提督)であるように。

6月17日、上海の造船所で空母「福建」の進水式がおこなわれた。
晴れ舞台というのに習近平の隣席はなく軍事委員会副主任の許基亮が祝辞を述べた。中国メディアの扱いも派手派手しさがなかった。

「福建」は8万トン、電磁式カタパルトで原子力駆動と言われる。だが、艦載機の機種、搭載可能員数などは不明。しかし米海軍とて電磁式カタパルト空母は運用に苦労している様子で、大量の電力が必要である。

通常、空母打撃群は早期警戒機が空を警戒し、海中には潜水艦がもぐり、駆逐艦、フリゲート艦、巡洋艦、補給船が空母のあとさきに随航する。
米国は空母十一隻体制、ロシアは旧ソ連時代に九隻の空母を就航させたが、いずれも役に立たずお払い箱。最後の一隻はウクライナに置き去りにしていた。その鉄の塊をカジノホテルにするなどと嘯いてウクライナから購入し、遼寧省大連まで運んで電気、信号系統などの艤装工事に十年をかけて、やっとこさデビューしたのが遼寧だった。
発着艦訓練で死亡事故が多発し、航行も五日が限界とされるが、公海にでて、訓練を繰り返してきた。