写真は、飯豊連峰石転び沢(1973.05.26)
登山今昔 ② (登山用具)
1966年頃のキスリングザック姿(朝日連峰 狐穴付近)
私がまだ若かりし昭和40年代ころの登山用具と現在を考察してみた。
1 ザック
泊まりを伴う山行では横長のキスリングザックが主流だった。サイドポケットが大きく荷物をたくさん収納できたが、狭い場所を通過するときにはぶつからないように注意する必要があった。
また、重心が低く腰ベルトもないため加重が全部肩にかかった。
縦走路を行く我パーティ。(1972年 朝日連峰 鳥原山上部)
私はこの頃から、現在のような縦長のリックと背負子を併用していた。重心が高くなり背負いやすかった。
1973年 飯豊連峰 朳差岳
2 ズボンと靴下
ニッカーボッカーとロングソックスの組み合わせが、足さばきが良く登山のスタンダード゛だった。ただ、靴に小石や小枝などが入りやすいのが欠点で、ショートスパッツを併用した。
1972年ころの私。(朝日連峰 鳥原山)
3 スパッツ
ショートスパッツは前述のとおり、靴への異物が入るのを防ぐため夏でも使用した。ロングスパッツは残雪期に、ロングソックスを履いた脛と靴の保護カバーとして使用し、無雪期に使用したことはなかった。
現在は、裾の泥汚れを防ぐために使用しているようだが、晴雨にかかわらず常用している人もおり、ファッションになってしまったのかなぁ・・・。
4 靴
靴は、最初キャラバンシューズだったが、残雪期には中まで濡れてしまうので革靴を使用した。この頃からビブラム底だったが、クリンカーやトリコニー鋲を打って履いた。今でも革靴を愛用している。
現在は、ズックにゴム引き(?)したようなビブラム底の靴が主流のようだ。大変軽そうなので前期高齢者に到達した私も、重い革靴から切り替えて履こうかなとは考えている。
5 ストック
ストックは、ピッケルを使うほどでもない残雪期の山で使用していた人もいたが、私は使ったことがなかった。
最近は、片手のみならず、両手にストックを持ち四駆よろしく、FF(腕)とFR(脚)で快調に登るのが流行っているようだ。ある山小屋の小屋番が、「最近はストックの使用で登山道が荒れた。ストックを使用するななどと時代錯誤のことは言わないが、ストックは保護具を付けて使用してほしい。」と言っていた。
私も一時、膝が痛くて登山に支障をきたしたことがあり、片手ストックを使用したことはあるが現在は使用していない。どうも私は時代遅れの登山者になってしまったらしい。・・・^_^;
しかし、これからは、ますます足腰が衰えてくるだろうから、よろめいて転ばないようにストックを使用する必要性に迫られるかもしれない。
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