ビギナークリスチャン♪シズコの縁側

クリスチャン歴18年、うつ状態歴27年をむかえたけど未熟or発展途上?悩み満載!生かされて感謝♪クリスチャンブログ。

とべない鳥~シズコの詩集から

2008年03月23日 | Weblog
とべない鳥は
かなしかった
なかまの鳥が おおきく おおきく
雪のような羽をひろげて
高いおそらにとんでいくのを
なきながら ただ なきながら
みおくっていた

「どうしてボクは
 とべないんだろう?
 ボクは、とりに生まれたのに・・・・。
 れんしゅうしたら、とべるかな?
 みんなといっしょに とべるかな?」

とりは そのひから
まいにち まいにち 
とぶれんしゅうをした

ばたばた ばたばた
羽をうごかす
力いっぱい 水面で
足をかく

「ボクはとぶよ とびたいんだ」

羽は だんだんぬけてきた

足もつかれて

とべないとりは 息もたえだえ
ぐったりとして 水辺に浮かんでいる

ある夜のこと

とべないとりは見た

大きな 大きな 
それは大きな月が空に浮かんでいる

とべないとりは 今度こそ
とべる気がして
最後の力をふりきって

とんだ!



「ああ、ああ。
 おそらがきれいだ。
 とべるって、なんていいきもち。
 ボクは ボクは
 とっても うれしい!」

とべない鳥は、うれしくて
うれしくて
泣きながら そらを飛んだ




うつくしいつぎの朝
やはり うつくしい太陽が
死んで水面に浮いている
とべない鳥を てらしていた