ミュージカル「ビューティフル」Beautiful The Carol King Musical
8/26(土) マチネ 帝国劇場 1階M列下手 キャロル(平原綾香)
そんなわけで、本日の大千穐楽を観てまいりました。
「そんなわけで」というのは、、、
いろいろあって極めて個人的事情のために観劇ペースが大きく乱れてしまったわけですが。
今しみじみ思うのは、
「劇場の椅子に座れるってなんて幸せなことなんだろう」
ということです。
経済的なこと、距離的なこと、時間的なことが全てクリアされないと、この場に来ることはできない。
「チケットを買って劇場に向かう」ときの高揚感ってなんて素敵なんだろう!
合わせて4回観劇したのですが、
初日と千穐楽の印象がこれほど大きく違う作品も初めてでした。
初日の「一幕が若干単調かなー」という感想が恥ずかしくなるぐらい。
「ああ、こうやってこの曲が生まれたのね~!なるほど~!」という流れが見事で、
台詞がつながって展開していく様子は、月並みな表現で言えば「ウェルメイド」とでもいうのでしょうか。
シンプルな舞台装置が目にもとまらぬ速さで出し入れされ、
演者も場面転換のときには全速力でハケてゆくスピード感も気持ちよかったです。
この作品がどのような特徴を持っていたか、ということは、今日のカテコ挨拶で全て話されていました。
まず、プリンシパルが裏方役(作曲家や作詞家)で、アンサンブルがスター役だったということ。
キャロルやメインキャストのソロには拍手するけど、当初はlocomotionも「ここは手拍子すべき?」と迷いましたが、
今日はドリフターズやシュレルズがハケるまで万雷の拍手でした。
コーラスワークの美しさも、フォーメーションが崩れないダンスも、とても素晴らしかったです。
「よく名前を聞くアンサンブルさん」だけではないチームだったことも。
武田シンディが言っていたように「ミュージカル界にはこんなに才能に恵まれた人材がいる」と実感。
さらに今日のカテコでは、平原さんの配慮があってスウィングのお二人のお顔を拝見することもできました。
(何も事故がなければスウィングのお二人は舞台に上がらなかったわけなのでこれは嬉しかった)
もうひとつは、帝劇らしからぬ作品だったということ。
「これクリエのほうがよくない?」と誰もが思ったわけですが、あえて帝劇で上演したのはかなりチャレンジングだったんですね。
帝劇のサイズに合わせた芝居、客席を向いて大袈裟に台詞を言う=前芝居…ではなく、自然な台詞回し。
伊礼くんの言葉から、東宝のプロデューサーや劇場支配人の努力が裏にあったことを知りました。
そして…何よりも客層が違っていた。
水樹奈々ファンのパワーもびっくりでしたが、平原さんの日は熟年の男性が目立っておりました。
男性陣がカテコで一斉に立ち上がり手拍子する光景、これを帝劇で見られたのは本当に画期的なことだと思います。
「クリエっぽい」「帝劇らしい」という固定観念に縛られないいろいろな作品が、いろいろな劇場をクロスオーバーして上演されるのが理想だよね。
では、あっきーのこと。
ソニンちゃんとの夫婦漫才、コメディリリーフ的な立ち位置。
思わず「いい仕事してるな…」とファンが呟く(なんという上から目線言葉)ような絶対的な信頼感がありました。
舞台裏ではかなりな問題児(by伊礼くん)だったようで、武田シンディやソニンちゃんや伊礼くんからの告発を総合すると
いろいろとアドリブかましてゲラる要因を作っていたようですね。
善悪は別として(笑)、私はそれがなんだか嬉しかったです。
そんな自由人な一面を見せてくれたのが久々だったので。
名実ともに「中堅」の立場になり、若手の役者さんからは「あっきーさん」と呼ばれるようになり、
きっと背負うものは日に日に大きくなっていると思うけど、
今回は「なにやってんのよもー」って笑いながら叱りたい気分です…
キャロル・キングというアーティストの音楽、ミュージカル界に風穴を開けたいという東宝さんの熱意、
いろいろな面で勉強になった作品でした。
再演してくれるといいなぁ。
8/26(土) マチネ 帝国劇場 1階M列下手 キャロル(平原綾香)
そんなわけで、本日の大千穐楽を観てまいりました。
「そんなわけで」というのは、、、
いろいろあって極めて個人的事情のために観劇ペースが大きく乱れてしまったわけですが。
今しみじみ思うのは、
「劇場の椅子に座れるってなんて幸せなことなんだろう」
ということです。
経済的なこと、距離的なこと、時間的なことが全てクリアされないと、この場に来ることはできない。
「チケットを買って劇場に向かう」ときの高揚感ってなんて素敵なんだろう!
合わせて4回観劇したのですが、
初日と千穐楽の印象がこれほど大きく違う作品も初めてでした。
初日の「一幕が若干単調かなー」という感想が恥ずかしくなるぐらい。
「ああ、こうやってこの曲が生まれたのね~!なるほど~!」という流れが見事で、
台詞がつながって展開していく様子は、月並みな表現で言えば「ウェルメイド」とでもいうのでしょうか。
シンプルな舞台装置が目にもとまらぬ速さで出し入れされ、
演者も場面転換のときには全速力でハケてゆくスピード感も気持ちよかったです。
この作品がどのような特徴を持っていたか、ということは、今日のカテコ挨拶で全て話されていました。
まず、プリンシパルが裏方役(作曲家や作詞家)で、アンサンブルがスター役だったということ。
キャロルやメインキャストのソロには拍手するけど、当初はlocomotionも「ここは手拍子すべき?」と迷いましたが、
今日はドリフターズやシュレルズがハケるまで万雷の拍手でした。
コーラスワークの美しさも、フォーメーションが崩れないダンスも、とても素晴らしかったです。
「よく名前を聞くアンサンブルさん」だけではないチームだったことも。
武田シンディが言っていたように「ミュージカル界にはこんなに才能に恵まれた人材がいる」と実感。
さらに今日のカテコでは、平原さんの配慮があってスウィングのお二人のお顔を拝見することもできました。
(何も事故がなければスウィングのお二人は舞台に上がらなかったわけなのでこれは嬉しかった)
もうひとつは、帝劇らしからぬ作品だったということ。
「これクリエのほうがよくない?」と誰もが思ったわけですが、あえて帝劇で上演したのはかなりチャレンジングだったんですね。
帝劇のサイズに合わせた芝居、客席を向いて大袈裟に台詞を言う=前芝居…ではなく、自然な台詞回し。
伊礼くんの言葉から、東宝のプロデューサーや劇場支配人の努力が裏にあったことを知りました。
そして…何よりも客層が違っていた。
水樹奈々ファンのパワーもびっくりでしたが、平原さんの日は熟年の男性が目立っておりました。
男性陣がカテコで一斉に立ち上がり手拍子する光景、これを帝劇で見られたのは本当に画期的なことだと思います。
「クリエっぽい」「帝劇らしい」という固定観念に縛られないいろいろな作品が、いろいろな劇場をクロスオーバーして上演されるのが理想だよね。
では、あっきーのこと。
ソニンちゃんとの夫婦漫才、コメディリリーフ的な立ち位置。
思わず「いい仕事してるな…」とファンが呟く(なんという上から目線言葉)ような絶対的な信頼感がありました。
舞台裏ではかなりな問題児(by伊礼くん)だったようで、武田シンディやソニンちゃんや伊礼くんからの告発を総合すると
いろいろとアドリブかましてゲラる要因を作っていたようですね。
善悪は別として(笑)、私はそれがなんだか嬉しかったです。
そんな自由人な一面を見せてくれたのが久々だったので。
名実ともに「中堅」の立場になり、若手の役者さんからは「あっきーさん」と呼ばれるようになり、
きっと背負うものは日に日に大きくなっていると思うけど、
今回は「なにやってんのよもー」って笑いながら叱りたい気分です…
キャロル・キングというアーティストの音楽、ミュージカル界に風穴を開けたいという東宝さんの熱意、
いろいろな面で勉強になった作品でした。
再演してくれるといいなぁ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます