ミュージカル「CHESS」
9/27(日)マチネ 東京芸術劇場 プレイハウス 1階R列センター
【作曲】ベニー・アンダーソン/ビョルン・ウルヴァース
【演出・訳詞】荻田浩一
【原案・作詞】ティム・ライス
【音楽監督】島 健
【出演】安蘭けい / 石井一孝 / 田代万里生 / 中川晃教 / AKANE LIV / 戸井勝海
天野朋子 / 池谷京子 / 角川裕明 / 高原紳輔 / 田村雄一 / 遠山裕介 / ひのあらた / 横関咲栄 / 大野幸人
(演出面のネタバレがあります)
2012年コンサート版から3年、ついにこの日がやってまいりました。ミュージカル版初日。
第一印象は「ガチンコ」でした。
甘美な空気とか、カタルシスが得られるとか、いわゆる「普通のミュージカル」にあるものが全くなくて、斬新で辛辣。
演者全員が「オレの歌を聴けぇぇ!」と自己主張するかと思えば、バンドも「オレのギターに酔いしれろぉぉ!」とギュインギュイン弾きまくる。
話の流れはどちらかと言えばフローレンス寄り(というかフローレンスに感情移入するようになっている)で、流れも時系列になっているけれど、
やはり歌多め台詞少なめで歌詞の内容が重要なので、頭の中はフル稼働でした。
荻田さんがパンフで「思考と感覚を鋭敏に冴えわたらせることを半ば強要する作品」と言っているのも納得。
ロビーには東西関係の年表が掲示され、パンフにもハンガリー動乱の説明があるし、「歴史的背景はとりあえず覚えておいてね」ってことかな。
何より、…全ての歌が和訳されてました。
唯一の例外が「One Night In Bangkok」で、当初「バンコクも日本語で歌うかも」と耳にしたときはひえー!と思ったけど流石にこれは英語のまま。
その代わりに日本語対訳がロビーで配布されてます。(平積みで置いてあるので貰うの忘れないでね!)
だからもう「歌と言葉の応酬」です。
フレディとアナトリーの言い合い(Interview)なんて、客席で見てても「まあまあ押しついて」と仲裁したくなったもん。
あと、コンサ版では割愛されていた「The Merchandisers」や「Embassy Lament」がナンバーに入っていたのは嬉しかった。
アンサンブルさんが大活躍でした。いったい幾つの役を兼ねてるわけ?早替えとかメイク直しとかどーなってんの?
心から「お疲れさまです」と申し上げたいです。
そうそう、AKANEさんのロシア人妻っぷりもハンパないです。
これから何回か拝見させていただきますが、「本日のこの一曲」は間違いなく「One Night In Bangkok」。
二幕冒頭のフレディのソロ…と思っていたのが甘かった
いや確かにフレディはカッコよく歌いまくるのですが、
バックの方々が全員ハンパなくオモシロの恰好をしてて、ヘンテコに動いている。
と思ったら万里生アービターはソフトクリーム舐めながら日傘をさして歩いているし、大野くんasチェスの精は長い爪を振り回しているし、
フレディを見る暇がありません!
DVD発売は無理だとしても、このシーンだけはマルチアングルの映像にしてほしい!
あっきー。
周囲がことごとくオトナな衣装の中で黒の革ジャン、いい意味で浮いています。
んでもふわふわな細かいソバージュ(って今は言わないよね)ヘアに緑色のメッシュを入れていて、エキセントリックさが前面に。
オラオラ感倍増の演技がたまりません。私は二幕の白い衣装のほうが好きだけど。
一幕早めからPityが聴けるけど、やはり「Someone Else's Story」が切なくてキュンキュンです
今日のトークショーによると「サムワンの歌い出しのアカペラは初日にあっきーが決めた」とのことだから、これからいろいろ変わるのかな。
次回が楽しみです!
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