Credo, quia absurdum.

旧「Mani_Mani」。ちょっと改名気分でしたので。主に映画、音楽、本について。ときどき日記。

猫沢エミLIVE Fete Blanche‐フェット・ブロンシュ/白の祭

2010-03-15 01:50:53 | 猫沢エミ
猫沢エミLIVE
Fete Blanche‐フェット・ブロンシュ/白の祭 2010 @下北沢440
2010年3月14日(日)
猫沢エミ(vo.per)円山天使(g)坂和也(key)岩見継吾(w.b)末藤健二(d)三谷峰生(Vln)高橋保行(Trb)



例によって行ってきました猫沢エミライブ。

今回はいつものバンド編成にプラスバイオリンとトロンボーンが加わっての新しい試みのようなので、期待大でした。

ライブはそれはもう夢の中の出来事のようで、え、こんな曲もやるのか~こういうアレンジなのか~と、ホントの夢でありがちなおどろきが実際に形になっているという感じ。
MCで今年の抱負として(というかいつもの抱負として)猫沢さんが思っていることは「アイディアを形にする」ということだと言ってましたが、そういう感じです。

実際バイオリンやトロンボーンでメロディ楽器が加わることで、やはりアレンジは深みを増すのだなあと実感。最近の猫沢バンドはわりとバッキング系楽器で成り立っていて、ギターやキーボートで旋律を弾く以外には横に流れる音が少なかったので、メロ楽器を加える路線はよい方向だと思います。

以前はフルートやアコーディオンも加わることがありましたが(岩下さんと田ノ岡さんw)そういう楽器を入れて行くのはいいですね。
結果としてレパートリーも増えていって、昔の曲で往年のファンを喜ばせるもよし、新しいファンの人に過去の名作達を披露するもよし、てことですね。

メロディ楽器が増えると、アレンジをきっちり決めていって、ここはバイオリンが立つところ!とかメリハリをつけるともっとよいのかもしれません。ベースとなる4人+1人のグルーヴは適当でもどうにかなりそうですし(違wあとはウワものの処理と考えるといいのかも。

自分もバイオリンをライブで弾いたりしていたのでわかるのですが、バンドでのバイオリンの音作りはかなりムズカしく、たいがいうまくいかないのです(自分の場合ね)
高域を立てると音が固くなってしまって耳障りになるので、演奏する方も高域を落とし気味にするとやりやすいのですが、こんどはバンドで鳴ったときに埋もれちゃうということになる。そこのバランスをうまくとるのがね~。それこそリハのときは上手く行っても客席にお客さん入ると全然だめになっちゃうとかあるし。
今回のライブでは、微妙に埋もれ側に傾いてしまった感じでやや残念ですが、耳障りよりははるかによいと思いますね~

あとバイオリンはエフェクトかけるのもムズカしくてね!
持続音だからかなあ、位相が変に変わっちゃうとすぐ音質が楽器っぽくなくなっちゃったりするんだよね~



あらら、例によって感想らしくなくなってきて・・・・


あ、そうそう、それと、前もちょっと感じたのだけれど、音量の問題かイコライジングの問題なのか、ボーカルが沈み気味な気がしました。声量で勝負するタイプではないので拾うのがむずかしいのかな。。なにしろとにかく歌詞と声質が合わさったところにこそ猫沢的快楽がある!ので、ライブでの歌声の抜けをもっと追求するといいなあ。
箱やお客さんの入り具合で変わっちゃうからむずかしいんだよね~~

このへんにしとくか。


にしても、全部で17曲。サービス満点ですよ。


******

以下セットリストを兼ねて一言コメント。
一言にしないとね。長過ぎちゃう。

30分押しくらいで始まったのですが、
今回ギター円山氏とキーボード坂氏のまえにマイクがあるのが
気になるね~~w

Les Cafés
定番のちょっとこわれぎみなベースリフが印象的なカフェソング
(カフェソングっていうと、すごいイメージ違うww)
ギターのボトルネックがしょっぱなから聴けてうれしいのです。円山さん上手いす。
これはいつものメンツ5人での演奏。

Alaskaの恋
CDのシンセ音を再現するアレンジでした。これもなかなかいいね。
ここからバイオリン登場。ちょっと緊張気味か今ひとつ音がとけ込んでいないような感じ・・・
そして案の定、円山氏のコーラスが!!初めて聞いた?かも?

SCOOTER
な~んと!スクーターやりました!!しつこくアンケートでリクエスト書いてたのですが(笑)いいんですよね~若々しくてスカッとした青空の下、パリの街をスクーターでどこまでも走ってくって感じがよく出ている。曲調もなんかその~、昭和30年代ころのヨーロッパへのまぶしいあこがれみたいな曲調でさ(何だそりゃ?)
一瞬ベースがびょ~~んてグリッサンドしたのがかっこよかった。
アルバム「GOLDFISH PIE」から




C'est vous sur le pont
何度も言うようですが素晴らしい曲だわよ。そして今回はバイオリンがオリジナル音源でのストリングスを再現して、ちょっと鳥肌でしたわよ。音色もフェイザー系かなにかでいい感じ~
オリジナルのオシャレなアレンジも大好きなのです。
Sunaga t'Experience「CROUKA」より←このアルバムも素敵だ。

目に見えないもの
ここからトロンボーンが参加。原曲には華麗なトロンボーンのソロがあるのです。
前奏間奏のホーンのリフをバイオリンとトロンボーンで重ねてやっていましたが、トロンボーンを普通にマイクで拾っているせいかバランスがはっきり定まらず、ちょっと残念。ホントはホーン3人くらいでやるとカッコいいのかもしれませんが、あまり大所帯もまたつまらないところもあるし・・
でも当時隆盛だったR&B(いわゆる)なアレンジでかっちょよいのです。
坂さんのハイトーンコーラスが聴き所か。



JANE
これもどこか影のある渋曲なのですが、いいんだけれど、かなり女の子な歌なので、ワタシが歌っていると自分でも不気味です^^;
フルート風の音をバイオリンでやってて気持ちよし。

Happy Song
キターー!的な選曲です。4月に結婚するというトロンボーン高橋氏に捧げますといって始まりました。トライアングルの響きが祝祭的でいいですね~パーカッションというのも音楽に深みを与えるね。
しかし衝撃的だったのは、坂+円山両氏による「しゃらららー」というコーラスだったのかもしれません(冗談です)
あ、バイオリンのピチカートがよかったですね。



ミルクの冠
この曲、某所の某活動によりカラオケ配信が決まったということで、そのお披露目とともに、あのイントロだけで悶絶するリズムで始まるのでした。
この名曲を皆で覚えてカラオケで歌いましょう。(男子が歌うと・・どうなんだろう??)

Colors
これはライブでやったことがあったっけ?地味な選曲です。
アルバム「Cafe Tu Ronronnes」に入っているのです。

ここでトロンボーン退場

****

ここで恒例の猫沢エミQ&Aコーナーでした。
予約時にメールに猫沢サンへの質問を書き込まなくてはいけないのですが(いけないってことはないのか?)そのなかから選んだ質問に応えるコーナー。
今回は回答を文章にしてきたようで、それを朗読/棒読み(笑)
この棒読みワタシはなかなか気に入りました。
言葉がしっかり選んであるし、簡潔だし、なんかライブ全体のメリハリに貢献しているような(笑)
あ、でも内容は忘れてしまったな^^;なんだったっけ??

*****

羊飼いの少年へ
最近はちょっと内省的なアレンジになっていたこの曲ですが、今回はアルバムにあるようなどこかキラキラした感じになっていました。どっちかというとこっちのほうが好きかな。
サビのコード進行が変わっていたのが今回はアルバムの通りとなり、これもこっちの方がいいなあやっぱり。サビ頭はキーのメジャーコード。でしょう。
円山氏のペダルがかっちょいい。
あとジャンベの音の拾い方はいままで聴いたなかでも最高の出来だと思いました。エンジニアの勝利。

K.
これも大分原曲に近いアレンジでした。末藤氏のドラムは暖かいけれども正確でメカニックなところもあるので、この際もっとクールに電子音に近いアレンジにしちゃっても面白いかなと思いながら聴きました。ジャンベのジャングルビートもかっこいいんだけれども。
神様はいるんだろうか、ワタシたちをみているんだろうか。。

ここでバイオリン退場




Mon petit chat
ワタシもパリに行ってちっちゃいアパルトマンに泊まったので、勝手にあのアパルトマンの裏庭や階段を猫がうろうろしたり昼寝をしたりしている姿を思い浮かべつつ、なんだかリアルな手触りの曲になって参りました。歌詞はフレンチなので全然わからんけれども^^;

TABACの森
オトナの曲ですよ。歌詞がもっと伝わるともっとかっこいい。
タバコが彼の白い骨で森と結びつけるてのは、なんというか、岡田史子的世界。

Air FRANCHESCA
えーるふらんちぇすか、と読むのが正しいようです。
あれ?ふらんしぇすか?
これも空飛んでるイメージがちゃんとアレンジに出ていてサスガだよな~
キーボードがおいしい曲です。

Zo-wa-zo Oiseaux
なんかこの曲は小編成の方がはじけ飛びかたが激しいような気がするw
今回はちょっと落ち着き気味。こっちもちょっと眠くなってきてたのでそう聴こえたのかもしれないが。




******
こっからアンコール

BROKEN SEWING MACHINE
いいねえ。しみじみするねえ。名曲だねえ。
バイオリンがまた参加で間奏のフレーズを弾いてくれる。
弾いてくれてありがとう。

Mandarin World
これで〆るとハッピーでいいですね。
愛はここに~~という歌詞のままですよ。
むわっとするほど愛が込められている。





***********

てことでした。

ライブのあとは滅多に来ない下北沢を観光し、通りや路地をぐるぐる。
しばらくしてライブハウスのほうまでまたもどって
裏側から表通りに出るところで片付け中の円山氏にばったり会ってしまって、
まだうろうろしてるのか的存在になってしまいちょっと恥ずかしかった。
実際まだウロウロしてたわけで、まあいいんですけど。

いろいろ物色し、美味しそうなラーメン屋でとんこつなラーメンをいただき、
これまたいろいろ物色していごこちよさそうなカフェをさがして
カフェオレをいただき、
読書してついったーいじりをしてました。

カフェ中に地震があったのでビックリしましたが
あとで聞くと震源地は猫沢さんの故郷付近だったので、
これもなにかの??不思議な力????ww


***

猫沢さん、次回は4月にライブをしたいと画策中だそうです。
興味のある方は猫沢さんのHPをマメにチェックしてみてください。
Ou est mon Chat?





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↑なにとぞぼちっとオネガイします。
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