J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

揺れの特徴

2009年08月12日 | 平成21年8月11日 静岡震度6弱

読売新聞に、今回の静岡での地震を筑波大の境有紀准教授が分析した内容が出ていた。
結論は「建物への被害が大きくなる周期の揺れは弱かった」とのこと。

細かくたてに振動する板の上にいたような体感だった、8月11日の地震。
自分を含め、周囲の人々の被害で圧倒的に多いのは、
・棚の物が落ちる
・冷蔵庫や食器棚が開いて、中のものが飛び出す

更に特徴的だと思うのだが、
・近くの神社では、石灯籠が45度向きを替えた
・箱型の棚に飾った土鈴や人形が、逆立ちした
・水の入った容器は倒れず、水が周囲にこぼれていた

細かいたてゆれが、なせる業だ。
ちょうど、紙で作った力士を紙の土俵に立たせて、指でその土俵を叩いて相撲をさせる紙相撲のようだ。
*紙相撲 http://www.geocities.jp/goldandbook/kamizumou/

今回の静岡での地震動の解析結果が発表されている。

特徴は「いずれも1秒以下の短周期が卓越した地震動で,
震度の大きさの割りには,建物の大きな被害は生じないものであったことがわかる」
■静岡県沖の地震(09/08/11)で発生した地震動 筑波大学地震防災・構造動力学研究室 堺有紀HP
http://www.kz.tsukuba.ac.jp/~sakai/091.htm

実際、地震が発生することによって起こる振動には、様々な周波があり、
それぞれに特徴があることはわかっている。

周期別に、地震動は6つに分けられるという。下記のとおり。

 
周期が長いほど減衰しにくく、長距離を長時間伝わる。
また、地震動を伝える地盤が固いほど、周期が短い地震動を伝えやすい。
周期と被害の関係については、1980年代ごろから地震計の精度が向上したことを受けて、解明が進んだ。
現在も研究が進み、防災の面から新たな発見も期待されている分野である。

<極短周期地震動 >
周期0.5秒以下の地震動。屋内の家具や物などが最も揺れやすい周期。
計測震度計の感度が最も強いのがこの地震動であるため、
震度と被害や体感震度との間のずれを生む原因とされている。

< 短周期地震動>
周期0.5秒~1秒の地震動。
やや短周期地震動も含めることがある。人間が最も揺れを感じやすい地震動。

< 稍短周期地震動(やや短周期地震動)>・・・・キラーパルス
周期1秒~2秒の地震動。
木造家屋、非木造の中低層建築物が最も揺れやすい地震動。

人間が住む建造物の多くはこの周期の揺れで最も被害を受けやすいため、
この周期の地震動が長く観測される(卓越する)と人的被害が大きくなる傾向にある。
このことから、俗にキラーパルス(killer pulse)と呼ばれる。
キラーパルスに関しては、はじめの揺れの振幅や振幅の継続時間、
あるいは初動の揺れの方向によって、建物の壊れやすさが異なるという研究結果もある。

< 稍長周期地震動(やや長周期地震動)>
周期2秒~5秒の地震動。
巨大なタンクや鉄塔など、中規模建築物が最も揺れやすい地震動。

<長周期地震動>
周期5秒以上の地震動。やや長周期地震動も含めることがある。
高層建築物や超高層建築物が最も揺れやすい地震動。
周期が短いものに比べて、建物などが揺れる幅が大きく、
重いものが建物の揺れにあわせて高速で移動し人や物を傷つけるといったことが起きる。

<超長周期地震動 >
周期数百秒以上の地震動。地球全体が最も揺れやすい地震動。

■地震動 ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87%E5%8B%95
■地震の周期と建物の揺れの関係 耐震ネット
http://www.taisin-net.com/solution/online_seminer/mensin/b0da0e000000conh.html
■筑波大学 システム情報工学研究科 構造エネルギー工学専攻 地震防災・構造動力学研究室 堺有紀
http://www.kz.tsukuba.ac.jp/~sakai/dsn.htm



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地震の揺れには、様々な周期の波が混じっている。
その中で、周期が1~2秒の波は木造家屋を揺らして壊しやすく、
「キラーパルス」と呼ばれる。

境准教授は、防災科学研究所の観測網がとらえた地震波のデータを解析。
揺れの最大値は静岡市内の545ガルだったが、
最も強い揺れ成分は周期約0・3秒の波で、
全体的に1秒以下の短周期が中心だった。
このため、家屋よりも、室内の物が倒れたり落ちたりする被害が多かったとみられる。
キラーパルスはほとんど含まれていなかった。

キラーパルスは、約1万7000棟が全半壊した2004年の新潟県中越地震や、
約500棟が全半壊した05年の福岡県西方沖地震で強く観測された。

境准教授は
「人間は短周期の揺れを強く感じやすい。
 現行の震度算定は、その感覚に基づいており、建物被害とは必ずしも一致しない。
 東海地震のような海溝型地震は、長周期の揺れが予想されており、
 たとえ今回と同じ震度でも、建物被害ははるかに大きいと考えてほしい」と話している。
最終更新:8月12日3時5分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090812-00000008-yom-sci


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ここから私たちは、備えへと活かしてゆこう。 

★今回、棚から落ちたものは、そのままでは元へ戻さない。
     →再び落ちる危険性がある。シッカリと落ちない備えで。

★落ちたもののある棚などは、それ自体の防振対策を施す。
     →適正な固定を。今回固定していても倒れた例がある。

★無事だった家具や棚に施してある転倒防止器具などの点検
     →今回の振動で緩んでいたり外れた危険性がある。

★建物の耐震は、また別物。耐震の強化を。
     →ブロック塀などを含む。

★大丈夫だったと安心しない。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今朝も (はやと)
2009-08-13 09:29:23
八丈島沖の地震で驚かされました。
こうして発生が続くと、あらためて日本は地震列島なんだなと思うのです。
子供の頃の予言ブームでは、大地震が来たら日本中の活火山が噴火して、日本が壊滅するとか、ひどく脅されたもんですね。
しかし実際は震度5、6といった地震が繰り返し発生してる。
そのたびに被害を軽減する方法を生み出して、少しずつ備えを強固にしていくのが現実なんだなと思うです。
関東もゆれてますね。 (本人)
2009-08-14 00:16:08
防災は進化している、のでしょうか。
今の生活の中でできることをやっておかなきゃ、ですね。
時間を見つけて、再点検してます。

当の大地にしてみればいつものように動いているだけなんでしょうね。
ヒトはヤッパリ、小さい、小さい。
シッカリ自覚しておきたいものです。。。。

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