ごんたくれっ!マーケティング

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効用の高い売り場 指針明確にして障害除く

2007-02-28 15:55:04 | 陳列の極意
店舗は、商品や陳列、売り場全体を顧客に見せることで、魅力を訴える。顧客の目に触れる部分は勿論だが、実に触れない部分のきちんと整備することが重要だ。

顧客の目を引き、心を動かし、店の狙いがうまく発揮できている売り場を「効用の高い売り場」、逆にそれを阻害する様々な要因を抱える売り場を「効用の低い売り場」ととらえてみる。阻害要因を1つ1つ取り除いていくことが、売り場の改善に結びつく。

「効用の低い売り場」の代表的な例は以下のとおりである。

サービスに関わるものでは、バックヤードの市が悪く商品在庫の確認が遅くなりお客をイライラさせてしまう、レジ位置が悪く清算を待たされる、などだ。商品陳列に関しては、脈絡がなく単に並べているだけで購買意欲がわからない、探しづらく煩わしい、商品陳列が乱雑で陳列台からはみ出している、などがある。

売り場環境に関連したものでは、必要以上の音量で落ち着かない、来店客とかけ離れた内装、デッドスペースの多い売り場、などがあげられる。このような様々な阻害要因はすべて排除する必要がある。

こうしたマイナス要因を産む原因となっているのが、売り場のアンバランスである。販売スタッフ、商品、在庫、環境、発信する情報など、全てが売り場という1つの器に入り、バランスよく連携し機能して初めて魅力を発揮する。売り場には、しっかりとしたアイデンティティーが必要なのだ。

バランスの良い売り場作りにつながる根本にあるのがコンセプトである。ここでいうコンセプトとは、店舗の政策であり方針を指す。

店はどういった顧客にどのような生活提案をしたいのかを明確にすることが大切である。これにあわないものは排除する。コンセプトは売り場がいかに魅力を発揮するか、具体的に表現していく基となる。

勿論、コンセプト以前の店のモラルに関わる障害は問題外だ。例えば照度が不足し暗い、清掃が行き届かなく汚い、バックヤードから臭う、障害物が多く見づらい、什器やモノが通路にあふれ歩きづらいなどだ。

コンセプトを明確に設定すれば、そんな障害を取り除かなければならないかハッキリする。顧客の目に触れない部分が整備されていくほどに、目に見える売り場の輝きも比例して増してくるのだ

オファー(提示)型広告

2007-02-28 15:36:17 | 新潮流
インターネット上でコンテンツ連動型広告や検索連動型広告の利用が広がるなか、「オファー(提示)型広告」と呼ばれるポイントを活用した新たな手法を電通が開発した。アド・システム開発部プロジェクト・マネージャー、飯島氏に同広告の特性や今後の展望を聞いた。

Q オファー型広告とは?

A 動画を基本とする広告で、ユーザーに積極的に広告を見てもらうインセンティブとしてポイントを提示(オファー)する仕組みのことだ。ポイントは動画の閲覧数が多い、少ないといった視聴状況によって柔軟に付与率を変動させることができる。男女別や時間帯別などユーザーの属性に合せて付与率を設定することも可能だ。

Q 付与するポイントは何に利用できるのか?

A オファー型広告は広告主が運営するサイトのポイントではなく、広告の掲載先となるメディア(サイト)が運営するポイントを付与する。そのため掲載先のサイトによって用途は異なる。会員制のコンテンツ配信サイトが掲載先であれば、有料コンテンツの利用にポイントを使えるし、会員制の通販サイトであればポイントでの商品購入といった使い方になる。

Q ポイント原資は誰が負担するのか?

A 広告主が動画のストリーミング(逐次再生)費用などと合せて負担する。

Q 広告主とメディアのそれぞれの利点は何か?

A オファー型広告の基本となる動画は、情報量が多く加えてユーザーを一定時間拘束するため、場合によっては広告への『受容負荷』が高くなってしまう。負荷が高いとユーザーは敬遠するが、広告主はそうした負荷の高い広告でもポイントを活用することで効果的にユーザーに閲覧させることができる。メディア側はオファー型広告として枠を販売することで、原資を負担することなくポイントの流通を活性化できるメリットがある。

Q 広告の対象とするユーザー層は?

A ユーザー層は一般的に自ら情報を検索し積極的に取得する能動型と、テレビCMを見るだけのような受動型に大きく分けられる。オファー型広告の対象となるのはその中間となる層で、インセンティブによる後押しがあれば情報取得に動くような人を想定している。消費行動のプロセスを示すものとしてAISAS(アイサス)という理論があるが、検索連動型広告がSearch(検索)の部分のユーザーだけを対象とするのに対して、オファー型広告はAttenntion(注目)とInterest(興味)の部分までカバーできるので、より広範囲にユーザーを取り込めると考えている。

Q 動画を実際には視聴せずポイントだけを得ようとするユーザーへの対処方法は?

A ドガは早送りができないような仕組みにしているほか、広告を見終わった後アンケートに回答してもらうようにするなどの方法を検討している。アンケートの質問に動画を視聴していなければ答えられないような項目を入れるといったことも必要だろう。ただそれだけでは万全でない。他のリスクを含め今後の実証実験で検証を進めていきたい。