ごんたくれっ!マーケティング

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電子マネー導入!決済機能 +αで勝負(ネットへ誘導)

2006-09-09 16:00:50 | eリテール

電子マネーをインターネットでの決済にも活用しようと言う動きも広がっている。

ヤフーとJR東日本は今年5月、包括的な業務提携を結ぶと発表した。2007年春をメドに、
ヤフーのネットサイトでの商品購入などを、携帯電話を乗車券や電子マネーとして使える
モバイルSuicaで決済できるようにする。ネットとリアルを連携して利便性を高め、利用者
を増やす。

ヤフーはクレジットカードを持っていない20歳前後・20代若年層やネット購入の未体験層
の利用を広げる。JR東日本はSuicaの利用機会を広げて、鉄道・流通事業への相乗効果
を高め、手数料収入増を狙う。

ヤフーのネットショッピングで購入した商品を駅構内のコンビニでSuicaで決済して商品を
受け取ったりできるようにする。

提携カード「Yahoo!JAPANカードSuica」を2007年度冬をメドに発行する計画。クレジットカ
ードやSuicaなどとして使えるほか、クレジット利用に応じて「ヤフーポイント」を蓄積できる
ようにする。ヤフーポイントはSuicaの電子マネーにも変換して使えるようにする。

一方、インテル、マイクロソフト、電子マネー「エディ」を運営するビットワレットの3社は、
ネットでの「エディ」を使った決済を普及促進する共同マーケティング「スマートデジタル
ライフ推進プロジェクト」を始めた。

3社はパソコンメーカーにエディの基盤技術である非接触ICカード技術「フェリカ」の読み
取り装置の搭載を呼びかけて、来年の夏ごろまでに対応パソコンなどの出荷台数を
前年の3倍の300百万台に増やす計画。ネットサービス会社などにもネット決済が可能
なサイト開設などを働きかけ、対応オンラインサービスを2倍の3,000サイトに増やすこと
を目指す。

同プロジェクトには家電・パソコンメーカーや通販サイト運営会社などの多数の団体・事業
者と協力して、企業や消費者に対する啓発。プロモーション活動などを実施していく。

インテルはすでにビットワレットに対して50億円を投資するなど関係を強化している。ネット
ショッピングやコンテンツ配信サービスの決済手段としてエディが普及すれば「結果的に
パソコン市場の活性化につながる」とみており、ネットでの電子マネー決済拡大による事業
への波及効果を期待している。


電子マネー導入!決済機能 +αで勝負(生活シーンに浸透)

2006-09-08 17:35:00 | eリテール
電子マネーは素早い少額決済と個人認証の機能を武器に、様々な生活シーンに
溶け込み始めている。タクシーの支払い、大学やフィットネスクラブのIDカードなど
用途が広がっており、電子マネー各社の導入争いが過熱している。

導入に活発なのがタクシー。運転手も乗客も小銭の受け渡しに負担感が大きく、
トラブルのもとになりやすい。クレジットカードの対応車両は多いが、カード会社へ
の与信問合せに使う無線通信が時間帯や地域が限られてしまう。

今夏から中央無線タクシー協同組合など首都圏の3社に続き、沖縄県の沖東交通
事業協同組合がビットワレットの「エディ」を採用。計4,800台に淳二導入している。
5,000台余りが加盟する東京無線協動機見合いは8月から携帯クレジットの「iD」、
都内大手の日本交通と国際自動車は2007年初から計5,000台強でJR東日本の
「スイカ」に対応する。

自動車関連では新日本石油のGS「ENEOS」や時間貸し駐車場最大手のパーク24
「タイムズ」がSuicaと提携。高速道路は九州や四国でエディやiDの試験運用が進み
自動料金収受システム(ETC)とともに電子決済の実験場となっている。

電子マネーの利用者認証機能を生かした取り組みでは、警備会社のCSPや日立
製作所がスイカを使ったマンションやビルの入退出管理システムを発売した。
名鉄不動産は来夏からエディ搭載カードキーの分譲マンションを展開する。

神奈川工科大学は今春、エディ搭載の携帯電話が学生証代わりとなって成績証明書
や在学証明書を発行するサービスを始めた。京都学園大学もエディ搭載の学生証を
採用し、学内の食堂や自動販売機の支払い、施設への入退出管理と幅広く活用して
いる。

5月末に開業した兵庫県尼崎市の大型運動施設「尼崎スポーツの森」は、エディ搭載の
カードや携帯電話を会員証として利用受付や料金割引をこなすカシオ情報機器のシス
テムを導入した。

電子マネー導入!決済機能 +αで勝負(固定客づくりに一役)

2006-09-08 17:14:32 | eリテール
カード型や決済機能付き携帯電話「おサイフケータイ」に搭載した
電子マネー・携帯クレジットが決済の迅速化以外の用途にも使わ
れ始めた。

食品スーパー業界では電子マネーで払う顧客を対象とした割引
サービスが広がっている。先駆けは宮城県岩沼市などで食品スーパー
を持つアサノ。ビットワレットの電子マネー「エディ」を使った「おさいふ
カード」を2003年4月に導入。エディでの毎月の購入金額によって
翌月の割引率が決まるモデルだ。

中心顧客である中高年が口コミでその便利さとお得さを伝え、現在
では全6店平均で顧客の4割強がエディを使う。一部店舗では利用率
が5割を超えるという。

関西スーパーマーケットはそのアサノからノウハウを吸収し、同じ
「おさいふカード」を導入した。1年ほど前から名谷店で、最大2.5%
(前月購入額が50,000円以上の場合)というサービスを試験導入。
固定客づくりに一定の効果を得た。ポイントカードと違って引当金を
積む必要がない点も評価している。年内にも同サービスを神戸市の
2店舗にも拡大する予定だ。

いなげやは東日本旅客鉄道の電子マネー「スイカ」を活用する。
東京都日野市の2店舗で、チラシに添付したクーポンを持参して
スイカで購入すると、飲料や加工食品10商品を対象に割引する
期間限定キャンペーンを実施した。

コンビにではサークルKサンクスがエディ搭載のオリジナルカード
「カルワザクラブカード」(300円)を販売する。発行枚数は70万枚超
のうち17万6,000人が個人情報などを登録して会員になった。
買い物時のポイント付与率が2倍や3倍になるキャンペーンを随時実施。
子供でも会員になれるこのカードの情報をもとに幅広い消費者行動を
分析する。会員数を欄縁2月までに30万人に拡大させる計画だ。

サークルKサンクスは来秋にはJCBの「クイックペイ」とUFJニコスの
「スマートプラス」の携帯クレジット2サービスを6,300店強の全店に
導入する。

ドラッグストアのマツモトキヨシはおサイフケータイ利用者限定のセール
を今夏からほぼ全店で開始した。

電子マネー・携帯クレジットは学生生活にも広がっている。国学院大学
生活協同組合は大学かキャンパスで初めて携帯クレジットを導入。
三井住友カードと提携、NTTドコモの携帯電話でクレジット決済ができる
「三井住友iD」を採用。運営する売店や食堂のレジの混雑を緩和するほか
小銭の集計など会計事務の軽減につなげる。休み時間に来店が集中する
大学生協の購買部で会計時間の短縮化に役立っている。学生側は利用額
に応じてポイントもたまる。

エディやスイカは流通以外でも利用シーンが広がっている。JR東日本は
スイカを鍵代わりにできるロッカーを池袋や東京、仙台など26駅に導入。
決済もスイカで済ませられる。

兵庫県尼崎市の健康増進施設「尼崎スポーツの森」は5月から利用者が
所有しているエディ機能搭載のカードやおサイフケータイをそのまま会員証
として使えるサービスを始めた。入退場や設備利用の管理に加え、館内での
精算に使える。利用者は現金を持たずにすむ。施設側は新規発行の手間が
省ける。