|狭間|。

生き続ける事で
面白い事が見つけられる
あなたがその花を見つけたように
あたしがあなたを見つけたように

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

【慶應留学一年間】終

2011-07-27 00:35:18 | 狭間ノート
さっきノックの音が聞こえてきたら
なんと下の階に住んでいる北京の友達と
別の寮の南京の友達で
とてもサプライズだった。

「明日のフライトだって」
「うん、覚えてるんだ、嬉しい」
と、住み慣れたこの場所と分かれる話をはじめた。

なんかもう帰るなんて、実感がない。
だって日本語がやっと少し上達した気がしたばっかりなのに
一人暮らしが少し余裕だなと思い始めたばっかりなのに
だって新宿駅の構造が少しわかってきたような気がして
これでその記憶がすっかり消えてしまうなんて

だって始まったばかりなのに
もう終わりかけるなんて

あっ、零時になった。

今日は、終わりなのね?

空っぽになっているこの部屋
その棚
その机
今ここにある空気の手触り
窓を開けて映ってくる景色
聞こえてくる体育会生たちの叫び声
そして
私とあなたたちの出会い
青春の匂いを
これらを全て捕まえていたく
記憶の隙間から流れるのを恐れているように
抱きしめて 心に刻み込んでおきたい

今日は、終わりなのね?

旅行としては行き来したり簡単にできるけど
このように9ヶ月も同じとこにいて
一人暮らしすることは
唯一無二だろう。

去年の9月6日に
この自分が初めて異国の土に踏み
不安の中で一日目を耐えていたことがまだ
ありありと目に浮かんでいるのに

去年の11月23日
三田祭でルー大柴さんとの対談がまだ
響いてくるのに

そう
私全部はっきり覚えているの
自由が丘でフジテレビに取材されたこと
新宿でスカウトされたこと
高尾山を登った到達感
友達との代々木公園でのライブ
小雨の中でも全身全霊で盛り上がった慶早戦
クリスマスパーティー
レポートに追われる絶望さ
地震で日本に戻れないと心配していたこと
日本に戻って地震に遭ったときの慌て
日本人の友達と夜遅くまでマックで人生計画を話したこと
東京が好きになったこと
みんなと会えてよかったこと
そして今ここで
悲しみとむなしさが体中を走ること
人生最高のこの時期を忘れてしまうのではないかと
不安が頭をよぎったこと
今この自分は、全部覚えているのだ。

絆が、消えてしまうのだろうか?
いやいや、こんな便利な世界だからいつでもつなげるのね?
絆が、消えてしまうのだろう?
だってわれわれはみんな忘れがちだもの。

この間友達と茶道の先生のお宅に行って
先生と玄関のところでお別れしたとき
先生の涙が見えた。

驚いて、自分も切なくなってきた。
これが、一期一会ってものなのね。
普通に見える出会いを深く掘り下げてゆけば
どの出会いも不思議に見えてゆくのだろう?

生きていれば生きるほどすれ違いに慣れて
つながりの薄まった世界には行きたくないから。

今ここで、多感な人のように別れを惜しんでいるわけ。
今は、昨日までの情熱に未練がある子どもになりたい。
許されるかな?
許してよ、うん。

ふと、日本に来る前に書いた曲の歌詞を思い出す。
「明日のいまごろ もう着いてるはずね
 何をしてるんだろう?
 そう思って」
今はその逆だけど
つい口ずさんでみた。

今日は、終わりなのね?

facebookとtwitterとyoutubeを今
なんどもF5した。
facebookの友達数は、192人。
twitterのフォロー数は75人、フォロワー数は、76人。
youtubeの動画数は28で、チャンネル登録者は19人。
mixiの友人数は43。
帰ったらこれらはまた変わるかな?
twitterのフォロワー数はだんだん減ってゆくと思うけど(笑)
なんか寂しいね。

帰りにあと一ヶ月あたりに入ると
時が経つのがやけに速いように感じた。
でもこれほど速いとは思えなかった。
思いたくはなかった。
だけど今右下の時計が7月27日0時22分と冷たく映っている。

あと何時間だろう?
住み慣れたこの部屋にさようならするのが
見慣れたこの街の風景にさようならするのが

それを考えるだけで
ちょっと寂しく
ちょっと切なく
ちょっと虚しく
ちょっと愛おしく
ちょっとありがたく
感じるのだ。

もしかして何日後の自分は今の感情を何一つも覚えてないかもしれないけど
今はコレだけの気持ちでいる。

今日は、終わりなのね?

何もかもいずれ終わるのね?

みんなへの感謝をこめて
「ありがとう」
そして
「また会おう」ね。
再びあえなくても
この言葉を一緒にいた証にするね。

では
「また会おうね」
「また会おうね、慶應」
「また会おうね、日本」
「また会おうね、みんな」
コメント (6)   この記事についてブログを書く
« 恋の話 | トップ | いよいよ、とにかく »
最近の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (西山洸です)
2011-07-27 00:59:02
いずもさん

いずもさんらしい文章で、いつも通り感慨深い思いにひたりながら読ませてもらいました。

気をつけてかえってくださいね

別れが切なくなるような出逢いを、
いずもさんがこの留学生活でできて、そして日本を離れる事が悲しくなるような経験をする事ができて、本当によかったと思います。

僕もいずもさんと話す事ができてよかったです。
人と人との出逢いはなんとも刹那的ではありますけど、それでいてもなお人生最大の楽しみの一つである事にはかわりません、ね。

上海に帰ってもお元気で、楽しい時間を過ごせる事を祈っています。

またいずれ絶対にお会いしましょう!

西山洸
西山さんへ (いずも)
2011-07-27 01:22:34
西山さん読んでくれて
コメントくれてありがとうです☆

たくさんの学生の方・慶應の方と会えて嬉しかったです。日本は楽しみながらいっぱい勉強できたと思います。

この経験をいつまでも心にしっかりと残れるといいですね!

またお会いしましょう!!!!☆
元気で~ (MARIN)
2011-07-27 16:47:48
早いですね
もう帰ってしまうんですね
ブログでしかお話できませんでしたが
帰国しても
またお話しましょうね

この1年
いずもさんにとって素敵な時間でしたか?
色々経験されたと思いますが

これからも日本での経験を生かして
両国の架け橋になられる事を
お祈りしています

再見
早いなぁ (SK)
2011-07-27 18:55:29
短かったけど、色々大変な一年でしたね
無事に帰国して、ご両親に元気な姿をお見せするのが一番のお土産かもですね

お疲れ様でした、また来日してくださいー

上海カニまだ食べてないから、上海にも行きたいなぁw
お元気で (tatsu)
2011-07-28 09:29:04
MARINさんと同じ言葉になりますが
この1年
いずもさんにとって素敵な時間でしたか?
色々経験されたと思いますが

これからも日本での経験を生かして
両国の架け橋になられる事を
お祈りしています。

facebookやTwitter、youtubeやmixiの
アドレスをお知らせ頂けると
帰国されてからもいろいろお話が聞けて嬉しいのですが。

また上海からのお元気な様子をブログでお知らせ下さい。

おつかれさま! (ぴんえー)
2011-07-28 11:09:37
良い文章(^∇^)
一年って想像以上に早いよね
いま感じてることを忘れず、また遊びに来て!

コメントを投稿

狭間ノート」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事