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時事散歩Ⅳ第1回

2015年01月01日 | ブログ
衆議院選挙

 昨年12月14日、衆議院選挙が行われた。結果は当初の予測通り、景色はほとんど変わらなかった。トピックスとして海江田民主党代表やみんなの党を創った渡辺喜美さんが落選したくらい。また、次世代の党が凋落(19議席→2議席)した。安全保障の法制化を進めたい安倍首相としては、協力野党の存在は心強く、その点少し残念な結果ではなかったか。

 小選挙区制は、もともと政党としては少ない得票率で議員数割合を増やせることから、憲法改正発議に必要な3分の2の議席が得られやすい目論見から推進された制度だという説がある。建前は、同じ選挙区で同じ政党の議員が競い合いとなり、選挙に金が掛ることを是正する。及び責任野党を育成して二大政党で、政権交代を可能にする。であった。

 今回の安定多数の維持によって、与党は憲法改正を現実の視野に入れたであろうか。ただ、次の参議院選挙によって、こちらも3分の2まで増やさねばならない。国民の中庸志向から、主義主張よりバランスを重視する傾向があり、今後の選挙でそれほど与党は伸びないかもしれない。憲法改正の必要性を十分に説明してゆく必要がある。

 民主党代表であった海江田氏は、経済評論家時代の著書か何かで、安愚楽牧場の投資商品を推奨していたことが問題視され、国民的人気はほとんどなかったように感じていた。与党は組み易しと見ていた気配がある。

 民主党政権が短期間にメロメロになって崩壊したことで、この選挙戦でも民主党有力議員からも、政権時の反省が聞かれたが、そのポイントはあまり語られない。子供手当や高速道路の無料化など、元々無理なばらまきマニフェストがいけなかったのか。マニフェストになかった消費税増税からの分裂騒動か。はたまた有効な経済政策が行われず、円高容認で電機・電子業界などを途端の苦しみに陥れたことか。東日本大震災の福島第一原発事故対応も後手後手であったこと。など挙げればいくらも上がるけれど、国民が気付き最も嫌悪したのは朝鮮半島との関わり方ではなかったかと思う。外国人参政権推進や有力議員が外国人(在日朝鮮人)から献金を受けていたり、極めつけは当時の首相の日本人拉致事件容疑者親族の政治団体への献金疑惑が浮上したことであった。このため半島政権とまで揶揄された。この部分の反省は未だ全く聞かれない。

 民主党議員の中には、同じ党員であってもあの方たちはあの方たち、自分は違いますという顔でおられる方も多いけれど、国民から見れば民主党は民主党で、全員その種の顔に見える。

 自民党だっていろいろな方が居り、くるめれば誉められない部分もあろうが、安全保障政策の推進、天皇制重視、憲法改正、中負担中福祉、民間活力の重視、自助・共助・公助の精神など、普通の精神構造の日本人の一般的な考え方に近い軸がある。「安倍さんは右寄りだから」云々などとよく聞くが、これまでが左に過ぎたから右に見えるだけで、ごく普通と思われる。今や内にも外にも左寄りの甘い顔のできる状況ではない時代なのである。
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