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この頃気になることなど第3回

2012年06月07日 | Weblog
ミステリアスな事件

 手元に統計はないが、どうも殺人事件の被害者は女性が多いように感じる。昔はわが国でも繰り返し国家間の戦争が起こり、前線に赴く兵士は大抵男だから、男性がよく殺されていた。

 民族の種の保存のためには男性と女性の比率は、1対2くらいが丁度いいのだけれど、男性は民族の存亡を賭けた戦いに駆り出されて半分くらい早めに死んでゆくので、出生率は男女同率であるという実(まこと)しやかな話を聞いたことがある。ところがわが国は戦後70年近く平和が続いている。同盟国が戦争をしていても彼らから押し付けられた憲法を盾に参戦しない。若い男女の比率はほぼ同じとなり、従って女性の権限が徐々に高くなった。社会的に抑圧されてきた女性陣は解放され、ホストクラブやメンズキャバクラなる商売さえ多数成り立つようになった。

 男女同権はいいのだけれど、何でも同じになることが、男女の人間同士としてお互いに幸福になる道でもないとも思うけれど、世の中の流れは大きくなると中々止まらない。

 若い女性が、深夜のコンビニエンスストアに買い物に行ける都会の治安の良さに外国人は感心するけれど、若い女性が、深夜フラフラしていて良いわけではない。犯罪被害に遭遇する危険は高くなるであろう。

 先般も浦安市の男友達のマンションで、胸を刺されて布団に寝かされていた23歳の看護師さんの事件があった。上京するにあたり、昔の男友達のマンションに泊めて貰う約束を取り付けていて深夜に辿りついたけれど、彼氏は留守で朝帰りだった。彼氏のアリバイは完璧で犯人には成り得ないらしい。

 被害者の携帯電話は見つかっていないが、その通話記録は分かるようで、別段怪しげな交信はなかったらしい。マンションの出入り口には当然防犯カメラが設置されていたが、ここにも被害者が出入りした記録はあるものの、不審な影はなかったらしい。それだからこの事件、サスペンスドラマよろしく密室殺人となった。正に「事実は小説より奇なり」である。

 その後も福井県九頭竜湖の湖畔で愛知県一宮市の女性(27歳)の遺体が冷凍庫に入れられた状態で見つかった事件があった。被害者の車のナンバープレートは外され、車体番号まで消されていた。被害者の携帯電話でメール発信し、不明後の生存を偽装するなど、まさにこちらもテレビのサスペンスよろしく知能犯的臭いさえする。いずれもこれら凶悪犯は捕まっていない。

 さらに岐阜県では、やはり女性(幼稚園教諭)が殺されて遺棄され、ATMから預金を引き出された事件が起こった*2)。また、昨年8月には北海道の町立図書館の臨時職員の女性が行方不明になっていたが、この6月4日に同僚男性が殺害・遺棄を認め、その証言から人骨が見つかっている。

 思えば、2009年11月に起こった島根県の女子大生の猟奇的な殺人事件の犯人も闇の中だ。凶悪犯が捕まらないまま、一般の人々の記憶から遠ざかり、同様の事件への警戒感が薄まることを懸念する。世の中は、すべて性善説で乗り切れるほど甘くはない。付き合う相手には十分な注意が必要である。行きずりの犯行もあるけれど、身内、交際相手、知人などからの犯罪被害は多い。加えて「君子危うきに近寄らず」であり、車はこちらが避けるくらいの気持ちで道を行き、自身の賄いも安全も己が手で確保する自立の心根が必要である。




*2)容疑者は6月1日逮捕された。
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