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自民党総裁選 第8回

2024年09月22日 | ブログ
世論の危うさ

 盛んに自民党総裁に誰が相応しいかの世論調査が行われ、各社多少のバラツキがあるものの、上位3名では、概ね石破氏、小泉氏、高市氏が占めている。自民党支持者限定の調査でも大きな差はないようだ。私の意見などどうでも良かろうが、この国の有権者のご意向が、私には全く理解できない。

 私の評価法は、まず政治家は嘘つきであっては困る。その嘘つきを称賛する政治家や評論家も同罪だ。もっとも政権を預かる以上、已むなくついてしまう嘘もあるかも知れないが、根本的なところでつく嘘は、民主国家の政治家として致命的である。権力の私物化、独裁志向も当然にご法度。

 次に地頭が良いこと。上記三名の出身大学は、慶応大学法学部、関東学院大学経済学部(偏差値49)から米国コロンビア大学修士(偏差値80)、神戸大学経営学科から松下政経塾。であり、学歴からみて、一般人なら兎も角、国会議員として格別に地頭が良さそうには見えない。偏差値(当時)49の大学からコロンビア大学に進学し、修士課程を卒業できるか疑問は残るが、学歴ロンダリングの噂はあったが、学歴詐称とまでは言われない。まあカイロ大学卒と似たような匂いは大いに残る。

 嘘つきかそうでないかと言えば、安倍政権のエピソード『安倍氏の一連の「行政の私物化」でとりわけ悪質なのが、首相主催の「桜を見る会」をめぐる問題だ。この問題では行政を歪めただけでなく、国会で118回にもわたる虚偽答弁が認定されている。行政府の長なのに「私は立法府の長」と言って憚らない首相が国会の機能を破壊したのである。』小塚かおる著「安倍晋三VS.日刊ゲンダイ」

 従って、この首相を「総理と言えば安倍総理」と宣う菅氏やそれに付き従う小泉進次郎氏、また高市早苗氏などは、、公然の嘘つきを尊敬する姿勢からして、総理候補としては元々失格なのだ。さらに言えば、少し古いが、小池百合子東京都知事を「姉さん」と呼び慕っているという石破氏の記事がネットに残っている。あれだけ学歴詐称疑惑が拭えない人物を慕っている石破氏にも総理の資格はないだろう。今回、小池氏は自分を世に出してくれた小泉純一郎氏の子息で、人気の高い小泉進次郎氏へもアプローチを忘れない。石破氏、小泉氏は9名の総裁候補者の内、多くの世論調査で1位と2位を占める。結果がどちらに転んでも自身の中央への再浮揚のチャンスが巡る。かもしれない。

 加えて、小池氏は7月の都知事選での報道管制が効きすぎて、その後メディアに取り上げられたのは、自身が始球式で骨折したことくらい。まだまだ埋没したくないと小泉氏に目をつけたのであろう。しかし、小池氏の運気もすでに尽きているのではないか。

 それにしてもメディアは、小池百合子氏の長年の学歴詐称疑惑の真偽を質すどころか、触れてはいけないシークレットゾーンにしまい込んだ。小池氏の元側近弁護士が、学歴詐称を検察庁に告訴した事実さえ、一切報道しなかった。われわれはネットで知るしかなかった。これはこの国のメディア暗黒史の一部として、将来に記憶されるのではないか。

 世界的に民主主義の危機が叫ばれる中、一番しっかりしなくてはならないのは、やっぱり有権者一人一人なのである。問題のある政治家を排除できるのは有権者なのである。




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