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時事散歩Ⅸ 第22回

2021年07月04日 | ブログ
中国共産党結党100周年

 「門松は冥途の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」という一休禅師の歌がある。今、中国共産党の結党何周年というのは、先進諸国の政財界の無作為が続けば、まさに世界が赤く染まり、人権が独裁国家に蹂躙され消えてゆく旅の課程に読み替えられる気がする。

 そのような一党独裁の共産党政権にさえ、日本の主要な政党や政治家、元政治家などは祝賀の電報を届けたという。未だに、同朋を何千万人も殺したという毛沢東崇拝者がこの国にも大勢いるようだ。太平洋戦争の責任を、戦前の軍部にすべて押し付けた米国のプロパガンダが行き過ぎて、戦後の多くの知識人が左前となり、1960、70年代の学生運動などを通じて、折角の優秀な若き頭脳の多くが社会に適応できず消失した。結果、数十年後の現在、凡庸でありながら、嘘つきでずるいだけの人物が政界を支配するようになった。

 中共の結党100周年に明確に「NO」を突きつけたのは、わが国では日本共産党だけというのは皮肉な話だ。隣国への儀礼的な祝辞であると断っても、中共に自分たちの顔を立てていることに変わりはない。彼らは中国共産党に一体どのような義理があるというのか。今この時も、中共海警艦艇はわが国領海を侵犯し続けているのだ。彼らはチベットやウイグル、香港などの人々の嘆きさえ理解していない。全く美しくない行動である。美しくない言動は、各人の今後の人生に必ず大きな躓きとなるであろう。

 習近平国家主席は、今回の祝賀演説の中で、特に台湾併合に力を込めたというが、戦後74年、中国共産党支配下とは全く異なる体制の中で、民主国家として独立している2400万人の人々を、勝手に飲み込もうという神経にはあらためて驚くしかない。一方で国際社会から疎まれないように広報してゆくことが必要とも考えているようだ。確かに中共からの経済援助に依存している一部の東南アジアの国々や、アフリカの多くの国家は中共支持であるらしい。しかし、中共はそれらの国々の民衆の支持まで取り付けているわけではなく、それぞれの国の指導者層に賄賂を贈りまたは恫喝して支持を取り付けているだけのように感じる。

 わが国の尖閣諸島は中共が台湾進攻の前に、太平洋からの米国艦隊等の侵入を阻止する砦として活用すべく狙っているようにも見える。台湾併合は何も他所事ではないのだ。

 今後、日本国内の中国人は可能な限り排除すべきであり、彼らの日本国内の土地取得などもってのほかである。いざ戦乱となれば、彼らは中共の命令で何をするか分からない。鄧小平は「20年すれば日本はなくなる」と言ったそうだが、当時から彼らの国家戦略に日本攻略のシナリオがあったと考えられる。しかし、日本の財界人には、未だに強硬な対中姿勢一辺倒を「思考停止」と論じ、戦略的互恵関係の構築が必要と言う。中国と互恵関係が成立するとの考えこそ現状を診ない「思考停止」である。

 核弾頭ミサイルの増強、サイバー攻撃、生物化学兵器、台湾有事の前には、中国国内の企業から派遣されている日本人とその家族13万人が人質とされるであろう。日本国内の100万人の中国人は中共への人質にはならない。何でもありの中共には喫緊に本格的に対峙する必要がある。五輪どころの騒ぎではない。



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