伊豆の渓流を考える日々

Fishing club HUSLER 伊豆前戦基地
伊豆の渓流、釣行報告等を書き留める。
渓流オフは海を楽しむ。

狩野川釣行(2008.05.18)

2008-05-21 | 狩野川水系
 狩野川本流の今シーズンラストの釣行である。5月19日までなのでサンデイアングラーとしてはこの日が最後の釣行に成るのだ。同行して頂くのはいつもの鵜殿さん。事前のメールのやり取りで「狩野川本流ラストなので本流の下の方をやりたい。」「上手くするとサツキに会えるかも。」「下手すると坊主ですな。」な感じで本流の狩野川橋より下にお付き合いしてもらった。
 前日に伊東港で待ち合わせをしてエギングをしていたので寝不足です。仮眠から目が覚めたのは予定0430だったはずなのに0530です。鵜殿さんが何回も電話を入れてくれた様だが全く起きれませんでした。出遅れた感が強いが、どうせこの時間だと中途半端なので狩野川大橋より下流の様子をMyキャラバンで一通り見て回る事にして先ずは神島橋を渡ると要所要所には大きなネットを背負ったルアーマンが入っています。明らかにサツキ鱒狙いです。そのまま左岸沿いの道路を上り狩野川公園の駐車場に駐車で仕度をしていると「釣りするのにここに駐車は困る。」と管理人に言われたが、「すいません直ぐに移動します。」と告げると「今日は良いよ。」と何とも曖昧な感じです。どこぞの釣りクラブの方々がバスで乗り付けていましたからね。私達だけ退けとは言えなかった様です。

 遅く起きた朝は完全に出遅れです。各所には釣人、流石にクローズ直前の日曜日はいままでとは違い混んでいます。狩野川大橋の前後にはバスの団体さんが入っていまして、練り餌などを使っているのでハヤ狙いの様ですが、当然入れる訳が有りません。狩野川大橋左岸の所から川に入り左岸側の分流を歩き山田川出会いの所まで下る。途中の山田川は芦がびっしりで誰も狙わないだろうから魚が居るはずと思い、鵜殿さんがほんの少し上った処、そこそこの魚のチェイスが有ったが獲れなかった様です。ちょろちょろ流れを下りやっと本流にでました。城山の麓からほんの少し上流で分流が左岸にブッツケで良い感じながら激流、一通りチェックしたが反応無し。激流で川を渡る事が出来ずで戻るしか有りませんが、途中で小川の様な流れが中州の中を走り芦の隙間が有るのを発見して突き進み、右岸側の太い流れに出る頃にはだいぶボサに成っていましたが上手い事本流に出る事が出来そのまま狩野川大橋まで釣り上がるが、ここも全くのノーチェイスです。途中で城山をバックに鵜殿さんの雄志を撮影したのがトップの画像です。狩野川大橋の所で右岸に渡る事も考えたがかなり危険そうなのでそのまま川から上がり移動する事にしたのでした。

 次に向かった先は神島橋です。橋の上から撮影の画像

 神島橋の上流側

 神島橋の下流側

Myキャラバンで見て回った時には橋の下流にも上流にもルアーマンが入っていましたが、下流に入っていた人は一つ下の渕に居ます。小さい画像で見えるかどうか判りませんが立ち込んで居ます。私達は右岸側橋の下から下流の渕を釣り下る事にして川に入るのですが、狩野川漁協さんの方々が鮎の解禁に備えて草刈りをしてあったので入るのに楽ちん。
 私は画像に写る白泡が在る辺りの所へ、鵜殿さんは少し下流側に入り、二人で間隔を空けながら少しずつ釣り下る事にする。鵜殿さんはほんの少しアップクロスにキャストで流れ際をドリフトで流しUの字ターンで食わせる感じの攻め方の様である。私はと言うとトラウティストドリームの西村氏の如くダウンクロスで護岸ブロックの際に落とし、アスリートをダートさせて流れを横切らせる感じに攻めていた。私の気分はいつ来るか判らないサツキマス狙いそのものである。
 対岸のブロックの2/3位下った所でふと鵜殿さんの様子を覗うとロッドが弧を描きファイトしているではありませんか。何度も走られている様子で間違いなく大物とのファイト。私はすぐさまサポートに行き、後ろで固唾を呑んで様子を覗いながら、このネットだと小さいなどうやって取り込もうかなどを考え、鵜殿さんの動きに合わせていた。鵜殿さんの絶妙なファイトのも係わらずなかなか姿を見せない魚、対岸に向かって走りドラグを出す。少しずつ寄せてもう少しで姿が見えそうな所まで来ると今度は太い流れをぐんぐん上りまたドラグを出す。そうかと思えば下流に向かって突っ走り、下流の瀬に行かれると厄介なので何とかこらえてとかなりの時間ファイトをしているがなかなか魚が弱ってくれない。ドラグを出されては寄せ、また走られては寄せを繰り返し、やっとランディングが近く成って来た感じで今度は私が緊張してきた。ランディングをしくじる訳にはいかない、なんとしてもキャッチしなくては成らないので緊張しつつ鵜殿さんの動きに合わせラインの方向を見ているとやっと魚の姿が見えた。
「でかい!」「あっ、色がちょっと違う?」
ファイとしている鵜殿さんにも魚の姿が見えた様で「なんだよー。」と叫びながらも、まだまだ弱っていない魚とファイトして何とか浅瀬に魚を誘導し、私の小さなランディングネットを頭に被せ更に浅瀬に上げてやっとキャッチである。

62㎝ 「ニゴイ」 キャーッチ!!

 満面の笑顔の中にちょっととまどいが・・・

 使用ルアーはマリアのフェイクベイツF70アユ/ホロ

 ニゴイとのファイトでポイントが荒れてしまったであろうが、対岸の護岸ブロックの終わりまでやってと思い続行するが、先週ロスしたアスリート7Sゴーストアユの調達をお願いし、鵜殿さんに地元のタックルベリーを何店も廻って何とか見つけてきてもらったゴーストアユに極めて近いカラーのアスリートを対岸の芦にミスキャストで引っかけてしまった時点でこのポイントを終了。
 川から上がりながら「強い流れが程良く緩むあの辺りが良い感じだと思っていたよ。」「魚が違ったけど。」「俺だってその辺は考えながらやってるよ。」「魚は違ったけどね。」てな感じの会話です。鵜殿さんも魚の色を見るまでは「これはやっちゃったかな。」「もしかして俺って凄い。」と考えながらファイトしていたとの事でした。鵜殿さんには少し待っていてもらって左岸のブロックを歩きアスリート7Sゴーストオリーブバックを救出してから移動。

 午後から支流を予定していたので、最後の本流ポイントに選んだのは私が一番好きで実績がある大仁橋から修善寺橋の間である。右岸にMyキャラバンを駐め、私は目の前の前回大物のチェイスがあった所に真っ先に入ると「いきなり核心からかい(笑)」と私に声を掛けて、鵜殿さんは少し上流の護床ブロックの所に入った。
 核心に何度もコースを変えてアスリートを通すが反応無し。ふと鵜殿さんの方を見るとまたもやロッドを満月に曲げている。しかし、今度は笑っているではないですか、サポートに近寄って激流の中から姿を見せた魚を見ると銀色ではなく金色で鵜殿さんも魚が何かが解っているので半ば強引に寄せてキャッチ。これも60を余裕に超える「ニゴイ」でした。
 その後は川を見ながら要所要所をチェックしながら釣り下り、狩野川本流初釣行の時にテンガロンハットを被ったルアーマンに失礼な事をされた大仁橋の所の消波ブロックを少しやってなんの追いも当りも無く本流釣行を終了。午後からは何処かの支流をやる予定でいたが、鵜殿さんの「何か俺もういいや。」の一言で、ウエーダーを脱ぎ片付けをして狩野川本流を終了としました。

 私には何も魚信はありませんでしたが、本流らしい本流の釣り方を味わい十分に楽しんだ釣行でした。鵜殿さんは「やっぱ3Lbであの流れの中であのサイズとのやり取りはきついわ。」と言っていたが随分疲れた様です。後から聞いて驚いたのですが、60オーバーの2匹共に太い流れの中でマリアのフェイクベイツF70アユ/ホロで掛けてヤマトヨテグスのファメルトラウト3Lbでのやり取りで見事にキャッチ、このラインの事を知り尽くしたエキスパートならではの妙技をつぶさに見せて頂きました。一つ残念なのは魚の色が違った事です。

 家に帰ると雄登が「ありがとうございます。」、私「・・・?」で、すっかり忘れてました。部活で使う注文しておいたツナギを大仁のワークマンから取ってくるのを頼まれていたのです。昼食を摂ってから大仁に戻りツナギを受け取り、今一度神島橋に行くと誰も入っていませんが、陽が高いのと昨晩からの疲れもありで夕間詰めのワンチャンスに賭けて最後の悪あがきをしようと決めて昼寝。
 1700から狩野川本流今シーズン最後の最後の釣行、場所は神島橋下流、夕間詰め狙いの最後の悪あがき。ウエーダーは履かずに左岸の護岸ブロックから流れとブロック際を狙うが、ドラマのかけらもなく何事も起こらずに終了。

 これにて2008狩野川本流が終わりました。今年からやっとルアーマンに開かれた狩野川本流、色々と思う事があるがまた時間がある時に書く事にして、何はともかくこれからという時期にやれないのは悔しいがこれも仕方がない事で2008狩野川本流釣行記を終わりにします。


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16 コメント

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Unknown (シーボーグ100)
2008-05-21 13:35:39
狩野川をはじめ全国の河川では
そろそろアユ釣りの季節になりますね。
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お疲れさまでした (鵜殿です)
2008-05-21 18:49:58
いや~ホントにサツキマス掛けちゃったかと焦ったよ!(爆)頭の中で写真はどんな構図がいいか?とか、デジカメ限界までデカくサイズ上げるか・・・とか考えてました!(大爆)
少し寄った所で金黒の魚体が見えた時には正直ガッカリな気もしましたが、これはこれでなかなかのファイター。存分に楽しませていただきました♪2尾目はヒットした瞬間から「あ~」って感じでしたよ(笑)でもあの激流の中をよくあの魚体でルアー咥えたまま上に下にと走り廻れるものだと関心しました。スゲ~な、ニゴイ。来年はニゴイの記録狙いをやってみるか!
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サポートに入った私もドキドキでした。 (部隊長)
2008-05-21 21:06:44
鵜殿さん

いや~ホントに私もサツキマスを掛けたと思い、後ろで「このネットでランデングに失敗したらまずいな。」とか、「鵜殿さんのネットの方が少しは大きいかな。」とか色々考えましたよ。魚の色が違うのが解った処でちょっと寂しい気持ちがでしたが、あのファイトは私も味わって見たかったです。
来年もたまには本流に付き合って下さい、私はあくまでもサツキ狙い、鵜殿さんはニゴイ狙いでね(爆)

何時魚が掛かるか判らない狩野川本流、お疲れ様でした。
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お疲れ様でした。 (ON AIR)
2008-05-21 21:43:35
こんばんは。
今日は幾分早く帰宅でき読ませて頂きました。
鮎の季節ですね。
夏の訪れです。

本流の釣りは、秋田桧内川に数回釣行致しました。
小型ばかりでしたが
やはり釣れるかもしれない!と言う
期待がたまらなくロマンです。

大きい流れに乗せたルアーのターンに緊張してました
夏の河津でビールやりましょう!
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さすが! (Open6E)
2008-05-21 22:31:43
お疲れ様です。

ニゴイとは・・・
さすがは鵜殿さん、感心しました(笑)。
それにしてもミノーを食うんですねえ。

それにしてもあっと言う間でしたね、本流解禁期間。
果たして手を出していいものやらいけないのやら、来年まで考えてみます。

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Unknown (tetsu)
2008-05-22 00:40:23
最終釣行、お疲れ様でした。

62cmのニゴイとは、まさにトラウティストドリームみたいな結末です(^^)

本流は、精神的に結構タフな釣りですから
期待感と緊張感が緩んだ瞬間、もう続きませんよね。
私は最終日、もうほとんど惰性のような感じでした。
でも、そういう殺気が魚にはプレッシャーなのかなぁ~?

来年は是非とも、狩野川本流ご一緒したいですね(^~^)
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お疲れ様でした。 (裏川探検隊)
2008-05-22 05:23:34
私も最後の釣行で、サツキマスを狙うなら大仁橋より下のポイントになるだろうと下っていきましたが、手応えなく終わりました。
後味の悪い釣行でしたが、来年に繋げることは出来ましたね。
画像のポイントは、最終日にどれも川沿いから眺めたポイントで懐かしくみえました。
解禁となった狩野川本流を共に攻めた釣り人として、連帯感のようなものがあります。またよろしくお願いします。
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河津でビール良いですね。 (部隊長)
2008-05-22 08:53:45
ON AIRさん

正しく鮎の季節ですね。
狩野川も彼方此方で囮小屋を建てていて、漁協の皆さんが川へ入る道を草刈りしてました。
夏の河津川でビール良いですね。
出来ればみんなで楽しくやれれば良いですね。何か考えましょうかね。
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ニゴイでしたが・・・ (部隊長)
2008-05-22 09:31:40
Open6Eさん

鵜殿さんは流石な人なんです。貴殿は実際に会っているからお解りかと思いますが、ベッカム似の容姿、知識深く、しかし、驕る事無く庶民的こんなスーパーアングラーの釣友にして頂いている事を誇りに思っています。

魚の事に詳しい釣友に聞いた処、稚鮎が姿を見せるとトラウトよりも狂っちゃう様ですよニゴイは。

確かに狩野川本流、開いてる期間が短いですね、短い故に狩野川に集中して通うものだからホームの河津川がおろそかに成ってしまってます(笑)
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まさにトラウティストドリームでした。 (部隊長)
2008-05-22 09:49:08
tetsuさん

やり取りを見ている時は釣りビジョンでトラウティストドリームの西村雅裕氏がサツキやサクラとのやり取りを見ているのと同じでした。

本流は確かにタフですが、私の場合あれやこれや考えられないのでこの辺良いかな、アスリートをあそこを通せたら良いな位であまり緊張感がなく、獲れたら良いななんてのほほ~んとやっているので、釣れなくてもショックが少ない感じです(笑)

来年の狩野川本流は是非ともご一緒させて下さい。
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