カズが大好きな「ほっこり肉じゃがしらたき入り」を火にかけているあいだ、メモ。
昨日保育園にお迎えに行ったら、クラスから出てきたカズが唐突に、「赤ちゃんの名前、カズヒロにきーめた!」と言った。まさかパパの名前にヒロが付くことを考慮して言っているとは思えないが、不思議なこともあるものだ。
男の子だと判明したときの喜びようで、私がそれを望んでいたことはバレバレだったが、もし本当に男の子だったらちょっと困るなと思っていたことが、実はひとつだけある。
名付けである。
うちの息子の名前は、よくある、ごく平凡な名前である(でも彼の同世代には本当に少ないよ!)。それは980gという超未熟児で産まれ、今だから言えるけれど本当に無事育つかどうかが危ぶまれた状況の中で、「これはもう私の力ではどうしようもできない。神様ご先祖様どうか助けてください!」と、ダーのご先祖様にすべてを託し、守ってもらうしかないとすがる思いで私が付けた名前なのだ。そんな理由でカズには、ダーの先祖代々の男性が受け継いできた漢字が付けられた。もちろん理由はそれだけでなく、母子手帳をもらってすぐに私がその名前を間違って書き込んでしまったことや(まるで天からの命令による自動筆記のように!)、私とダーの名前から1字ずつ取っていること、姓名判断でも悪くなかったという理由などもあるのだけれど。
ダーは最初、絶対嫌だと言った。そりゃそうだよね、親も親戚も兄弟もみんな似たような名前付けられて育ったら、よほど保守的な人でなければ、自分の息子は絶対違う名前にする!と思うのは当然だと思う。で、彼が候補に挙げたのが「健生」。これがまた偶然なのだが、うちの母とまったく同じ案だったのだ。でも私は一回言い出したら絶対きかないので、結局自分の意見を押し通した。出産までは張り止め剤で死体のようになっていた私だったが、ダーは「元気になったら口では勝てない」と言って笑いながら折れてくれた。
ちなみに私の他の候補は「一暉」(イッキと読む。初めてガラス越しに対面したとき、NICUで1人だけ輝いて見えたから)、「タクミ」(ダーがデザインやってるから)、「レン」、「コウキ」なんてのもあったな。面白いことに時代の気分ってあるようで、あとで調べたらこれら全部、男の子に多い名前ランキングの上位に入っていた・・・
まぁカズの名付けにはそんな経緯があったわけだけれど、でも実は「考える時間がなかった」というのも正直なところなのだ。
だから今回は割と早くからいろんな名前を考えていた。女の子の名前を考えるのは楽しかった。名字から言ってカ行の文字を入れると響きがいいなと思い、であればダーのお母さんから一字いただいて「香」を入れようか、そしたらダーはまた嫌がるだろうなとか。私が今日本で一番住みたいと思っている香住から読みを取って「香澄」とか、小学校の時から決めていた「美音(みね)」(by『虹の航路』庄司陽子)とか、もしくは「真音(まね)」とか。半ば本気で「アタミ」でいいじゃんとかも思ってた、製造地だし。カズに言ったら、「えー、やだー、アモヨちゃんにしなよ」とかわけわかんない反論を得たのだが。
で、男の子だったら何が困るって、「ご先祖様に・・・」とか言っておきながら、2番目の男の子が産まれてその子だけ、その文字を付けないわけにはいかないでしょう。でもさすがに、私もそうだが、きっとダーはそれ以上に、もっとオリジナリティあふれる名前を付けたいと思っているはず・・・
ま、うちのケースは特殊としても、ホント第1子とは大違い。男の子だとわかった時点で、もう私はどうでもよくなった。今回はダーに一任したい。
ちなみに私が今までで一番カックイー!と思った男の子の名前は、「ナユタ(那由多)」。カズのお教室で一緒だった男の子だったのだが、名字も変わっていて、合わせて読むとめちゃ格好良かった。最近その言葉がサンスクリット語で「すべてのものを含んだ」という意味を持つことや、10の60乗というとてつもない大きな数の単位であると知って、ますますスゲー!!!と思った。ちなみに漢字では前者は「那由他」、後者は「那由多」と書きます。
そういう、まず響きがよくて、あらためて聞かれなければ意味がわからない名前なんつーのがいいなぁと思ったりなんかするわけです。
他にはスガシカオの止戈男(シカオ)とか、遠い知り合いの不可止(フカシ)とか、大学時代の先輩の甲子雄(カシオ)とかもすごくいいと思う。女の子の名前では、残念ながらいないんだよねぇ、感心するような名が。昔、バイト先で知り合った一二美(ヒフミ)ちゃんとかはちょっとかわいいなと思ったけど。
ま、どんな名前でも、親が「幸せであるように」という願いを込めて付けてくれたことは間違いないものね。どうでもいいなんて言わずに、私ももうちょっと考えてみようかな。眠れない夜に考える題材としては、非常によいです、ハイ。
昨日保育園にお迎えに行ったら、クラスから出てきたカズが唐突に、「赤ちゃんの名前、カズヒロにきーめた!」と言った。まさかパパの名前にヒロが付くことを考慮して言っているとは思えないが、不思議なこともあるものだ。
男の子だと判明したときの喜びようで、私がそれを望んでいたことはバレバレだったが、もし本当に男の子だったらちょっと困るなと思っていたことが、実はひとつだけある。
名付けである。
うちの息子の名前は、よくある、ごく平凡な名前である(でも彼の同世代には本当に少ないよ!)。それは980gという超未熟児で産まれ、今だから言えるけれど本当に無事育つかどうかが危ぶまれた状況の中で、「これはもう私の力ではどうしようもできない。神様ご先祖様どうか助けてください!」と、ダーのご先祖様にすべてを託し、守ってもらうしかないとすがる思いで私が付けた名前なのだ。そんな理由でカズには、ダーの先祖代々の男性が受け継いできた漢字が付けられた。もちろん理由はそれだけでなく、母子手帳をもらってすぐに私がその名前を間違って書き込んでしまったことや(まるで天からの命令による自動筆記のように!)、私とダーの名前から1字ずつ取っていること、姓名判断でも悪くなかったという理由などもあるのだけれど。
ダーは最初、絶対嫌だと言った。そりゃそうだよね、親も親戚も兄弟もみんな似たような名前付けられて育ったら、よほど保守的な人でなければ、自分の息子は絶対違う名前にする!と思うのは当然だと思う。で、彼が候補に挙げたのが「健生」。これがまた偶然なのだが、うちの母とまったく同じ案だったのだ。でも私は一回言い出したら絶対きかないので、結局自分の意見を押し通した。出産までは張り止め剤で死体のようになっていた私だったが、ダーは「元気になったら口では勝てない」と言って笑いながら折れてくれた。
ちなみに私の他の候補は「一暉」(イッキと読む。初めてガラス越しに対面したとき、NICUで1人だけ輝いて見えたから)、「タクミ」(ダーがデザインやってるから)、「レン」、「コウキ」なんてのもあったな。面白いことに時代の気分ってあるようで、あとで調べたらこれら全部、男の子に多い名前ランキングの上位に入っていた・・・
まぁカズの名付けにはそんな経緯があったわけだけれど、でも実は「考える時間がなかった」というのも正直なところなのだ。
だから今回は割と早くからいろんな名前を考えていた。女の子の名前を考えるのは楽しかった。名字から言ってカ行の文字を入れると響きがいいなと思い、であればダーのお母さんから一字いただいて「香」を入れようか、そしたらダーはまた嫌がるだろうなとか。私が今日本で一番住みたいと思っている香住から読みを取って「香澄」とか、小学校の時から決めていた「美音(みね)」(by『虹の航路』庄司陽子)とか、もしくは「真音(まね)」とか。半ば本気で「アタミ」でいいじゃんとかも思ってた、製造地だし。カズに言ったら、「えー、やだー、アモヨちゃんにしなよ」とかわけわかんない反論を得たのだが。
で、男の子だったら何が困るって、「ご先祖様に・・・」とか言っておきながら、2番目の男の子が産まれてその子だけ、その文字を付けないわけにはいかないでしょう。でもさすがに、私もそうだが、きっとダーはそれ以上に、もっとオリジナリティあふれる名前を付けたいと思っているはず・・・
ま、うちのケースは特殊としても、ホント第1子とは大違い。男の子だとわかった時点で、もう私はどうでもよくなった。今回はダーに一任したい。
ちなみに私が今までで一番カックイー!と思った男の子の名前は、「ナユタ(那由多)」。カズのお教室で一緒だった男の子だったのだが、名字も変わっていて、合わせて読むとめちゃ格好良かった。最近その言葉がサンスクリット語で「すべてのものを含んだ」という意味を持つことや、10の60乗というとてつもない大きな数の単位であると知って、ますますスゲー!!!と思った。ちなみに漢字では前者は「那由他」、後者は「那由多」と書きます。
そういう、まず響きがよくて、あらためて聞かれなければ意味がわからない名前なんつーのがいいなぁと思ったりなんかするわけです。
他にはスガシカオの止戈男(シカオ)とか、遠い知り合いの不可止(フカシ)とか、大学時代の先輩の甲子雄(カシオ)とかもすごくいいと思う。女の子の名前では、残念ながらいないんだよねぇ、感心するような名が。昔、バイト先で知り合った一二美(ヒフミ)ちゃんとかはちょっとかわいいなと思ったけど。
ま、どんな名前でも、親が「幸せであるように」という願いを込めて付けてくれたことは間違いないものね。どうでもいいなんて言わずに、私ももうちょっと考えてみようかな。眠れない夜に考える題材としては、非常によいです、ハイ。