「トヤ大臣」

2007年03月02日 | 出来事
上京する前に、寒いであろう東京にコートを持っていくか迷ったのですが、移動する際に余計な荷物になるのでコートを持たずに宮崎を出発しました。コートを持たずに上京したのは正解でした。東京は、いつもより暖かかったです。

新聞によりますと、今冬は史上最高の暖冬らしく、地球温暖化は深刻になってきております。一緒に宮崎から上京した、日本モンゴル・スポーツ文化交流協会のタミル・オー氏(モンゴル協会会長)も流暢な日本語で「今年は、ウランバートルもいつもより暖かいよ。」と言っていました。それでも、ウランバートルはマイナス温度らしいのですが・・・。

上京の主な目的はモンゴル大統領の歓迎レセプションに出席する事と、トヤ健康大臣との会合でした。

エンフバヤル大統領の歓迎レセプションには、多数の日蒙関係者が出席し会場は溢れんばかりでした。後で聞いた話ですが、200名分の料理しか用意されていなかった中、1000名以上の方が集まったそうです・・・。日本側からは、モンゴルが国連非常任理事国に立候補辞退してくれた事に対する謝辞や、エンフバヤル大統領ご夫妻来日歓迎の声が相次ぎました。多くの参加者が、日蒙友好を肌で感じられたのではないでしょうか。それにしても、人が多かった多かった・・。

日本にモンゴル人ってどのくらい滞在しているのか疑問に思い、会場でチメデユンデン駐日モンゴル大使館副領事に尋ねたところ、副領事曰く、日本にはビザが切れている人も含めて約4000名のモンゴル人が滞在されているそうで、約10名の大使館スタッフで対応しているようです。

歓迎レセプションに出席した次の日は、トヤ健康大臣(厚生大臣)やチメデユンデン副領事、日本モンゴル・スポーツ文化交流協会の神取忍・タミル・オー両会長など数名で日本料理を頂いたのですが、トヤ大臣は健康大臣だけあって、自身の健康にも気をつかっているようで、健康の為にモンゴルでも日本食を好んで食べているそうです。

大臣との話を全て述べる事はできませんが、モンゴルにおける医療支援や病院建設に関して意見が交換されました。モンゴル側の話しでは、モンゴルには最新医療設備の整った総合病院がなく、モンゴルの人々は治療を受ける為に日本円にして毎年60億円を中国で使っているそうです。自国の資金が外国に流失する問題と、素早い医療を自国で受ける事が出来ない問題等は深刻なようです。そんな中、フランスやドイツがモンゴル政府にモンゴル進出を打診しているようです。日本モンゴル・スポーツ交流協会もどれだけ力になれるかは分かりませんが、日本とモンゴルの小さい架け橋になり、モンゴルが抱える様々な問題を解決できる力になれればと思います。

昨年はモンゴル建国800年で、日本におけるモンゴル年だったのですが、今年はモンゴルにおける日本年だそうです。これを機会に、日蒙の関係がますます発展する事を願います。明日からは日蒙合作映画「蒼き狼」が公開されますし、僕のモンゴル熱は当分は冷めません。いつか、モンゴルの地を踏んでみたいですね。


トヤ大臣との写真です。トヤ大臣に歳を聞かれ、30歳だと答えますと「あなたのような若い方が、これからの日本政治を支えていく事を願います。」と言われました。一日でも早くそうなれるように、頑張ってまいります。