「戦争とは?」

2006年08月16日 | 歴史
今日は61回目の終戦記念日でした。

戦争とは?敗戦とは?と深く考えさせられる日であると同時に、多くの犠牲のもとに今の日本があるのだと改めて気付かされる日であります。

ニュース等では首相の靖国参拝ばかりがクローズアップされています。

そんな中、日経新聞の一つの広告に僕は目を奪われました。


昨年4月、私は硫黄島を訪れる機会を得ました。
あの戦いでは、両国の多くの母親が息子を失っています。
その場所を実際に歩いたことは、とても感動的な経験となりました。

そして今年、私は再びあの島を訪れ、2本の映画のために数シーンを撮影したのです。私が観て育った戦争映画の多くは、どちらかが正義で、どちらかが悪だと描いていました。しかし、人生も戦争も、そういうものではないのです。

私の2本の映画も勝ち負けを描いたものではありません。
戦争が人間に与える影響、ほんとうならもっと生きられたであろう人々に与えた影響を描いてます。どちらの側であっても、戦争で命を落とした人々は敬意を受けるに余りある存在です。


この言葉はクリント・イーストウッド監督の言葉です。硫黄島での戦いを日米両方の視点から描く「父親たちの星条旗」(10月28日公開)「硫黄島からの手紙」(12月9日公開)が今年公開されるのですが、公開に合わせて「日本のみなさん」に彼が送ったメッセージです。

このイーストウッド監督の言葉に「戦争とは?」という質問への答えが示されているような気がしてなりません。