ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

西部の男

2019-08-16 | 映画 サ行


1880年代のテキサス、牧場主であり判事を兼任しているロイ・ビーンは強引やり口で新興農民を自らが治めている土地から追い出そうとしていた。ある日追いつめられた農民は団結しロイ・ビーンをリンチにかけようとする。しかし、流れ者コールの仲裁でその場は一応の納まりを見せる。ロイは公正な裁きを訴えるコールに応え、農地に放っていた牛を回収するも間もなく訪れた感謝祭の日に豊作の畑への焼き討ちを敢行する。あまりのロイの横暴に怒ったコールは保安官代理となって立ち上がった。

西部の男 1940年/アメリカ/ウィリアム・ワイラー




西部劇にはあまり見られない(?)、練られた脚本だったと思います。
牛飼いと農民とを仲介し、これで平和に暮らすんだなーと思った矢先、判事の裏切りと逆襲、しかも、かなり過激!
できれば、コールにはもっと激昂して欲しかったのですが、飄々としたゲイリー・クーパーそのものだったのが少し残念でした。

しかも、ラストは、クソ判事(失礼!)に慈悲と敬意なのか、リリーに会わせたり、剣を取りに戻ったり、そういう優しさは必要なの?と思いました。
なぜなら、判事は農民たちの家も財産も、もちろん、農作物まで全てを奪った黒幕ですよ!

最後、農民たちが戻ってきてくれたことは良かったけど、一から出直すのは本当に大変だろうと簡単に想像ができ、当時、牛飼いと農民との戦いがあったのだろうと思いを馳せました。



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