天才的な形成外科医ロベルは、画期的な人工皮膚の開発に没頭していた。彼が夢見るのは、かつて非業の死を遂げた最愛の妻を救えるはずだった“完璧な肌”を創造すること。あらゆる良心の呵責を失ったロベルは、監禁した“ある人物”を実験台にして開発中の人工皮膚を移植し、今は亡き妻そっくりの美女を創り上げていくのだった…。
私が、生きる肌 2011年/スペイン/ペドロ・アルモドバル
うわぁ~、なんかスゴイもの観ちゃった…というのが感想です。
観る前に想像していたのは、芸術的で美しい世界観…だと、なぜかそう思い込んでいて…。
だけど、思っていたのとは全然違って、6年前の回想辺りから印象がガラリと変わり、主人公と、このお話の本性を見てしまったというある意味ショックを受けてしまいました(笑)。
歪んだ精神がおぞましい事件を引き起こし、まるでサイコホラーのような印象になってしまいました。
ですが、ラストはよかったです。
悪の根源を断ち切り、ビセンテが家に帰り、母親に告白できたことに、リアルとまでは言いきれませんが、若干の未来を感じられたように思いました。
その後、受け入れられたかどうかは想像もできませんが…。
う~ん、こういう発想が恐ろしいなと思ってしまいます。