ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

2020-01-21 | 映画 カ行

インドを貫通する大河ガンジスの流域に当たるベンガル地方に、製麻工場の支配人をつとめる英国人一家が住んでいた。支配人の長女ハリエットは今年14歳、工場主の娘で18歳になるヴァレリーとアメリカとインドの混血娘メラニーと三人組の仲良しだった。メラニーは、その生涯の大半をインドで過ごしたアメリカ人ジョン氏がインド女に生ませた娘で、西欧的な教養も身に付けたインド娘であった。あるとき、この平和な生活の中に、ジョン氏の甥で、第二次大戦で片足を失った米将校ジョン大尉が入ってきた。はじめてみる白人の青年に、三人の少女は心奪われた。ハリエットやメラニーはその心を言い表せぬまま、ヴァレリーだけが大胆に彼に近づいたのだった。

河 1951年/ジャン・ルノワール/アメリカ、フランス、インド




当時のインドがそのまま感じられるのが素晴らしかったです。
裕福なイギリス人の生活と、麻工場で働かされるインド人を、つい、皮肉を込めて見てしまいがちですが、でも、、バザールの雰囲気、季節ごとに催されるお祭り、そして、宗教を信仰するインドの人達を見て、自由を感じられました。
そういったインドの姿が見られただけでも感動的でした。


そして、少女たち…。
大人の男性に憧れる年齢なのだろうと思いますが、そんなたいしたもんじゃないよ〜と教えてあげたい(笑)。
他に夢中になれるものがなかったのだろうし、異性への興味が盛んな年頃なのだろうし、私が1番気に入れられたいという競争心もあっただろうし、何れにしても、やめときな〜と言ってあげたかった(笑)。

ですが、ラスト…。
アメリカに帰った大尉から3人に手紙が届きます。
よかった、誰も大尉には付いて行かずに済んだのね…とホッとしていたら、赤ちゃんが生まれ、3人は大尉の手紙を放り出し、赤ちゃんを見に駆け出します。
とても清々しいラストでした。

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