ただの映画好き日記

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刑事の約束 / 薬丸岳

2017-05-03 | 本 薬丸岳


  刑事の約束

  薬丸 岳 著     講談社文庫 / 2016.7



  植物状態の娘を持つ東池袋署の刑事・夏目信人(なつめのぶひと)。
  数々の事件に遭遇し、独自のまなざしで手がかりを見つめ、鮮やかに謎を解いて行く。
  夏目が対するのは5つの事件。
  抜き差しならない状況に追い込まれた犯人たちの心を見つめる夏目が、最後にした“約束”とは。
  無類の題材、怒濤の展開、衝撃の結末。
  いまも近くで起きているかもしれない、しかし誰も書いたことのない事件を取り上げ、
  圧巻の筆致で畳み掛ける、乱歩賞作家・薬丸岳の真骨頂! 
  あなたは五度驚き、五度涙する!


  無縁
  不惑
  被疑者死亡  
  終の住処
  刑事の約束




夏目シリーズ第三弾、『刑事の約束』。
この前に長編『その鏡は嘘をつく』があったことをすっかり忘れていて、第三弾を先に読んでしまいました。
『無縁』の冒頭から、あれ?夏目どうしちゃったんだろう?と不思議に感じ、そこで「あ!第二弾があったんだ!」と気付いたのでした。
長編は読み応えがあるのだろうなーと、この記事を書いているこの時間がもったいないくらい、早く読みたいです。

どのお話も、ちょっと引きずっている感のある夏目が静かに活躍します。
どの事件も親子の関係がテーマで(『不惑』はちょっと違います)、未だ植物状態の娘を持つ夏目には特別に思うところと、そんな夏目だからこそ気付くことがあるのだろうと思いました。
あまりにもリアルな夏目のキャラクターに(ドラマ化されたこともあり、想像しやすいのもありますが)、夏目こそ、幸せになってほしいなと思いました。

『刑事の約束』は、夏目シリーズ第一弾の『オムライス』にも関わってきます。
なんとも言えない関わり方で、親と子の複雑な側面を改めて考えさせられ、どうか不幸の連鎖を断ち切る強さを持って欲しいと願うばかりです。
そして、夏目の娘の目覚め、この後、本当にどうなるんだろう?と、早く続きを読みたいです(まだ出ていませんが)。
が、私はその前に第二弾を読みます(笑)。
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