フレンチトースト


フレンチトーストのことをフランスでは「パンペルデュ(失われたパン)」と言うのだそうです。

ワインを飲むとき、途中でバゲットとチーズが足りなくなるのが嫌で余裕を持って多めに買ってしまうので、どうしてもバゲットが余ってしまいます。
でもバゲットってカンパーニュのような田舎パンと違って翌日には堅くなっておいしくないんですよね。つまり「失われ」てしまう。で、この失われたパンをおいしく復活させるのがパンペルデュというわけです。

ということで、余ったバゲットは夜のうちに卵液に浸けておき、翌朝焼いて朝食にします。
この技を編み出して(?)から、ワインを飲むときに安心してバゲットを多めに買うことができるようになりました(笑)

砂糖の量はお好みで加減してください。砂糖無しで、代わりにチーズをのせて焼いてもうまいです。

【材料】
・バゲット(又は余ったパン何でも)
・玉子
・牛乳
・砂糖
・バター

【作り方】
1.玉子をバットに割りほぐし、牛乳を混ぜる。量はたっぷりと
2.バゲットを適当な厚さに切って卵液が全体に絡むように浸けこむ
(ここまでを前夜にやって冷蔵庫に入れておくとよい)
3.フライパンを温めてバターを溶かし、バゲットを並べて弱火で蓋をして焼く
4.全体に砂糖を振りかけてから裏返し、裏面も焼く
5.裏面にも砂糖を振りかけて再度裏返し、砂糖が溶けるまで焼く
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ハッシュドポテト


野菜の千切りが好きです(笑)

以前キンピラゴボウにハマって毎週のように作っていたことがあるのですが、はじめは牛蒡を千切り(よりはもう少し太めですが)に切るのがけっこう大変でした。それがある時コツに気がついて、それ以来一瞬で千切りが出来るようになったのですね。

そのコツというのは、何の野菜でも基本は同じなのですが、まずスライスします。牛蒡のように細い野菜の場合は、切り口が長~い楕円になるように端から切っていきます(こうすると一気にスライスが出来る)。そしてまな板の上にドミノ倒しが倒れたような少しずつずらした状態で並べて、それを端から一気に千切りにしていくのです。右利きで右手で包丁を使うのなら、ドミノ倒しはまな板の左から倒れたようにします。そうすると千切りになる前の左側のスライスが右側のスライスを押さえるような状態になるので、野菜が動かなくて切りやすいのですね(わかります?)。

もちろん千切りスライサーを使ってもいいのですが、牛蒡のように細いものには千切りスライサーは使いにくいし、何より精神集中して包丁で一気に千切りするのがストレス解消にもいいかも(笑)

かりっと焼けたところがおいしいので、バターたっぷりで、火は強めで焼いた方がいいと思います。ヘラで押し付けるようにして焼くとおいしそうな焼き色が付きます。

【材料】
・ジャガイモ
・バター

【作り方】
1.ジャガイモは千切り。澱粉の粘り気で固めるので水にさらさないこと。
2.フライパンにバターを熱し、千切りのジャガイモを広げ、ヘラで押し付けるようにして固めつつ焼き色を付ける。
3.塩胡椒して裏返し、裏面も同様に焼く。裏面にも塩胡椒する。
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トマトチーズトースト


会社の健康診断でコレステロール値が高めに出てしまいました。それまでは朝食にはよくチーズトーストを作って食べていたのですが、毎朝のチーズがコレステロール値にも影響しているかも、ということでチーズ自粛中です(大好きなんだけど)。
そして、パンだとどうしてもチーズ、バター、ジャムなどコレステロール値にいい影響があると思えないものを一緒に摂ってしまうので、なるべくご飯とお味噌汁の朝ごはんにしようと考え中。
で、以前はこんな朝ごはんもよく作っていたのですが…ということで記事を載せてみました。トマトとバジルとオリーブ油でとってもイタリアン(^Q^)まあたまには食べてもいいですよね(^^ゞ

【材料】
・食パン
・トマト
・シュレッドチーズ
・オリーブ油
・乾燥バジル

【作り方】
1.トマトは賽の目に切、塩を振ってしばらく置き、出てきた水分を捨てる
2.トマトをオリーブ油と乾燥バジルで和え、食パンの上に乗せる
3.上からシュレッドチーズを乗せてオーブントースターで焼く
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ポテト-アンド-オニオン・オムレツ(“スペンサーの料理”から)


「スペンサーの料理」という本を読みました。

スペンサーというのはロバート・B. パーカーのハードボイルド「スペンサーシリーズ」の主人公で、ボストン在住の私立探偵です。元検事にして元ヘビー級のボクサー。「初秋」で、両親の諍いの道具にされ心を閉ざす少年にボクシングと大工仕事を通して男の生き様を教え込む姿には泣けました。

で、このスペンサー、グルメというわけではないのですが、自分で料理をするのですね。自分で食べるものを自分の手で作る、というのはスペンサーの「男としての生き方」の一部なのかもしれません。シリーズの中にも何度となく料理や食事のシーンが出てきます。「スペンサーの料理」はシリーズ中に出てきた料理のレシピを再現したエッセー集です。

上に書いた「初秋」の中に「ポテト-アンド-オニオン・オムレツ」が出てきます。

離婚のいざこざの中、夫が連れ去った我が子を取り戻すためにスペンサーを雇った妻。しかしこの妻にとってもその子どもは愛情の対象ではありません。夫婦の不和の歪で出来た隙間に置かれた少年に対し、スペンサーは父親のような愛情を注ぎます。

ある朝、少年の母親であり依頼者であるその妻の誘惑を撥ね付け、「あなたは身なりを整えるんだ。私は冷たいシャワーを浴びる、そして朝食だ」と作ってあげたのが「ポテト-アンド-オニオン・オムレツ」でした。

このスペンサー、非常に女にもてるし過去にはけっこう遊んでいたようでもあるのですが、現在は恋人のスーザンひと筋で浮気などもしません。それでも、その依頼人の誘惑を撥ね付けるのにそれなりの葛藤が描かれていて、そこがまた非常に切なくてカッコいいです。

スペンサーのように誘惑され、そしてストイックに撥ね付けてみたい…

うーん、でもその男の生き様は真似できそうにないので、「ポテト-アンド-オニオン・オムレツ」だけでも作ってみました(笑)

【材料】
・玉子
・ジャガイモ
・玉ねぎ
・バター

【作り方】
1.ジャガイモはスライス、玉ねぎはみじん切り
2.フライパンにバターを熱し、玉ねぎとジャガイモをジャガイモが柔らかくなるまで炒める。塩胡椒で味を付ける。
3.ボウルに玉子を割ほぐし、塩胡椒する。そこに炒めた玉ねぎとジャガイモを加え、混ぜる
4.フライパンをきれいにしてあらためてバターを熱し、好みの火の通し方でオムレツを作る
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