ブルーアガベ Blue Agave

健康エージの甘味料。9000年前からのメキシコの先住民からの贈り物。

低GI値との関連で見た加州大の研究論文

2006-08-28 12:24:50 | 低GI値
サンフランシスコ・クロニクル紙はカリフォルニア大学サンフランシスコ分校のDr. Robert Lustig教授研究成果を掲載している。ルスティッグ教授は全米でも肥満研究では著名な研究者であるだけに今回のリポートはかなりショッキングなデーターとなっている。

全米の肥満については、ルスティッグ教授は、国民一人一人の食生活選択だけが悪いのではなく、それを提供している食品メーカーの責任も強調をしていることから、今後の肥満論争では引き続き大きな議論になっていくことだろう。これまでは肥満は個人の責任としてきた米国政府の立場に対して、これだけの砂糖が加工食品に入っているとなると、個人の意志にかかわらず、ホルモンのバランズが崩れ、ニコチンのような依存症が発生しているのだと云う。これによって、食品メーカー側が血糖値を引き上げるような食品を売っていることに大きな警鐘を鳴らすことになろう。

ルスティック教授の理屈によれば、肥満の原因は、食品の多くのものにかなりの砂糖相当分の材料が使われており、その血糖を体内吸収する過程で、膵臓からインシュリンが分泌されると云うもの。これは誰でも分かっているところだがルスティック教授の仮説だと、過分の砂糖を処理するためにインシュリンが余計に分泌されると、体内のエネルギー利用の管理を司るべき脳の視床下部はインシュリンの洪水で機能が狂う。つまりレプチン(体内の白色脂肪細胞から分泌され、食欲の抑制やエネルギー代謝の増大を介して体脂肪量の調節、飢餓への適応をつかさどるタンパク質)は、視床下部に情報を送りたいのだけれども、インシュリンがブロックしているために視床下部に正確に伝達をすることができない。

この結果、身体は、満腹情報を受け取るべきところ飢餓情報を受け取ることになり、脳としては、まだ十分な栄養を受け取っていないと錯覚してしまうのだと云う。その結果人々は、充分に食べているのにもかかわらず、飢餓状況を感じ取り、うつ病に落ち入ったり、もちろん、空腹を感じたりするとルスティッグ教授は言う。

Nature Clinical Practice: Endocrinology and Metabolism
http://www.nature.com/ncpendmet/index.html

この新聞記事には、付録として、日常の食事や加工食品に隠れて入っている砂糖の量が表となって掲げられている。もちろん砂糖が悪いのではないけれども、しかも血糖値が高い食品も問題だったり、運動不足、高ストレスなども問題なのだが、アメリカの肥満の趨勢を見ていくと、どうも肥満の問題と糖尿病などの成人病や血糖値に議論が移っていくと想定できるだろう。いずれにしても、砂糖、コーンシロップなど適正利用が、総合的なダイエットの中で行ない得るのか大きな課題になることは間違いない。米国での研究によると、2010年には全米人口の3分の1が超肥満になると予測が出ている。

最新のトロント大学のGI調査によるとブルーアガベのGI値は何と25と云う数字が出ている。今後、加工食品などにおいても、特保に見られるような形態でGI値の検査値が発表されることも間近だろう。いずれにしても咀嚼をきちんとして、食べていけば、問題も少なくなるはずであり、アメリカのファーストフードに引っ張られることなく、時間をかけたスローフードの展開も健康的な食生活の一環として取り上げていくべきだろう。

日本のブルボン社でも低GIゼリーなどを発表しており、単に商品化だけでなく、学究的な発表なども行なっている。今後このような動きは高まっていくことだろう。ブルボン社プレス発表


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