18日に行われた岩手競馬・浦和競馬交流「みちのく賞」「やまびこ賞」、現地で見てきました。
岩手から遠征した馬の頭数、その数12頭。一度にこれだけまとまった数の馬が行くのは恐らく史上初の出来事。その成否が気になったのですが、売上げ的にはまず上々といっていい成績だったそうですし、お客様の数も交流重賞並みとは行かないまでもそれなりに多かったのでは、という印象でした(浦和には浦和記念の時しか行った事がないもので・・・)。
☆
2戦の成績は1戦1敗の形でした。条件的には「岩手・5歳上500万下・4歳200万下、南関C2」、賞金額であちらのC2に合わせた形でしたが、岩手の場合はそれが“総賞金”だったので自然と若くて活きのいいB級馬が選び出された上、その基準点が“12月中旬に申し込んだ時点での金額”でしたので、その後グンと力をつけたエイシンウルフオーやブラックオーメン、ロイヤルアリダーなどには比較的与し易い相手関係となったようです。
現地の専門紙の印では、B1特別を勝っているブラックオーメンを岩手の筆頭と見て、あとはクラス順に上下をつけたという感じでした。いくぶん岩手の馬に厳しい印かな、と感じたのは岩手から南関に移籍した馬がピリッとしないから?
場立ちの予想屋さん達は苦労していたように思いました。1戦目のスタンスが割と「南関>岩手」な感じだったのがあっさり岩手B2の馬にワン・ツーを決められたものだから、2戦目の岩手の馬の評価にちょっと戸惑っていたようでしたね。ロドリゴキンノホシが4番人気になっちゃったのはそのせいかも・・・(最近のロドリゴキンノホシは明らかに芝馬の走りになってましたし、3コーナーあたりから勢いに乗って来るこの馬には浦和の4コーナーは合わないのでは?ちょっと印が重すぎた感が)。
でもまあ、この辺はどうしてもこういう事になってしまうんでしょうね。かつて岩手・上山交流が行われていた時も、初期はクラスしか判断材料がなくて、しばらくやっているうちにそのプラスマイナスすべき部分が分かってきましたものね。岩手と南関の交流戦も、こうやってレースをやっているうちに比較材料が揃っていくのでしょう。
今回はちょっと大人の事情的な部分からはじまった交流競走ですが、ぜひ定期的に続けて頂けるようお願いしたいです。レースの設定日も、以前上山で行っていた交流戦に岩手から出走していた事を考えると、火曜とか水曜ならシーズン中でもなんとか可能だと思うんですよね。
浦和競馬場なんか特に、今岩手から一番時間距離が近い地方競馬場ですから。この交流の端緒をぜひとも継続して、できれば拡大を、と思います。
☆
ところでこの交流戦の次戦は3月に予定されているそうですが、その時は南関側のクラスがちょっと上がる模様。岩手の方はといえば、特別開催前で調教も進んでいるだろうとはいえ休み明けの状態。次の岩手勢、かなり苦戦するのではないでしょうか・・・。
岩手から遠征した馬の頭数、その数12頭。一度にこれだけまとまった数の馬が行くのは恐らく史上初の出来事。その成否が気になったのですが、売上げ的にはまず上々といっていい成績だったそうですし、お客様の数も交流重賞並みとは行かないまでもそれなりに多かったのでは、という印象でした(浦和には浦和記念の時しか行った事がないもので・・・)。
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2戦の成績は1戦1敗の形でした。条件的には「岩手・5歳上500万下・4歳200万下、南関C2」、賞金額であちらのC2に合わせた形でしたが、岩手の場合はそれが“総賞金”だったので自然と若くて活きのいいB級馬が選び出された上、その基準点が“12月中旬に申し込んだ時点での金額”でしたので、その後グンと力をつけたエイシンウルフオーやブラックオーメン、ロイヤルアリダーなどには比較的与し易い相手関係となったようです。
現地の専門紙の印では、B1特別を勝っているブラックオーメンを岩手の筆頭と見て、あとはクラス順に上下をつけたという感じでした。いくぶん岩手の馬に厳しい印かな、と感じたのは岩手から南関に移籍した馬がピリッとしないから?
場立ちの予想屋さん達は苦労していたように思いました。1戦目のスタンスが割と「南関>岩手」な感じだったのがあっさり岩手B2の馬にワン・ツーを決められたものだから、2戦目の岩手の馬の評価にちょっと戸惑っていたようでしたね。ロドリゴキンノホシが4番人気になっちゃったのはそのせいかも・・・(最近のロドリゴキンノホシは明らかに芝馬の走りになってましたし、3コーナーあたりから勢いに乗って来るこの馬には浦和の4コーナーは合わないのでは?ちょっと印が重すぎた感が)。
でもまあ、この辺はどうしてもこういう事になってしまうんでしょうね。かつて岩手・上山交流が行われていた時も、初期はクラスしか判断材料がなくて、しばらくやっているうちにそのプラスマイナスすべき部分が分かってきましたものね。岩手と南関の交流戦も、こうやってレースをやっているうちに比較材料が揃っていくのでしょう。
今回はちょっと大人の事情的な部分からはじまった交流競走ですが、ぜひ定期的に続けて頂けるようお願いしたいです。レースの設定日も、以前上山で行っていた交流戦に岩手から出走していた事を考えると、火曜とか水曜ならシーズン中でもなんとか可能だと思うんですよね。
浦和競馬場なんか特に、今岩手から一番時間距離が近い地方競馬場ですから。この交流の端緒をぜひとも継続して、できれば拡大を、と思います。
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ところでこの交流戦の次戦は3月に予定されているそうですが、その時は南関側のクラスがちょっと上がる模様。岩手の方はといえば、特別開催前で調教も進んでいるだろうとはいえ休み明けの状態。次の岩手勢、かなり苦戦するのではないでしょうか・・・。
須田さんの掲示板では、私の稚拙な書き込みにレスをつけていただき、ありがとうございました。
率直にお伺いしますが、岩手競馬の黒字転換の可能性はある、とお考えですか?希望的憶測ではなく、何らかの根拠があった上で、です。
実際は、黒字に転換してくれないと330億の(よこてん様の仰る)リスクがそのまま負債になって、結局岩手県民が立て替えることになるわけですよね。
もうひとつ、水沢一場開催の実現可能性と、成否について、もし何かお考えがあれば聞かせていただけないでしょうか?
私自身は、外部からの支援が無い限り、水沢一場開催が唯一の方策のように思えます。
須田掲で、あれ以上よこてん様と議論をするのは他の方の迷惑になると考え、失礼ながらこちらに書かせていただきました。
申し訳ありませんが、ご了承ください。
黒字転換の可能性は、それはあると考えています。金利負担だけで5~6億円の負担軽減になるわけですし、その他もろもろ経費を切りつめて行くのですから、売上げが落ちたとしても昨シーズンから今シーズンの間くらいの落ち具合に抑えられればまず大丈夫でしょう。売上げ減自体はまだ底を打ったとは思いませんが、今あたりが“基礎票”の部分ではないかと考えています。
あとは「売上げの25%範囲内での経営」にキチンと実効性を持たせる事。決して楽なシステムではないですから、途中で舵取りを誤らないように。
高知などの例からすれば、前半戦でしっかり稼いで貯め込んでみせる、という事も重要になるかもしれません。
もちろん商売は水物、予想外の天変地異もあり得ますから「絶対」とは断言しかねます。ただそれは何にでも起こりえる事ですから、そこだけを捉えて騒いではいけないでしょうね。
「リスク負担」はですね、言葉足らずでした。
330億円がのしかかる、という段階の話だけではなくて、なんというか何かを行えば、それはプラスになる事もあればマイナスになる事もあるのだから、ただ表層をみて騒ぐだけ、なのはよくない。
競馬を続けるかやめるのか。続ける事によるメリット・デメリット、やめてしまう事によるメリット・デメリット。その辺をしっかり判断するという事が、今岩手県民に求められているのだと思います。
開催場の件は、今の段階では集約は難しいと思います。
>黒字転換の可能性は、それはあると考えています。
「可能性はある」では困るわけで、「ほぼ間違いなく大丈夫」でないと(もちろん、100%はありえないわけですが)困るんですよね。
競馬を全くしない県民・市民にまで多大なリスクを負わせるわけです。従って、それなりの確度のある施策が欲しいんですよね。
もちろんよこてん様に言うのは筋違い、と承知の上です。申し訳ありません。
>競馬を続けるかやめるのか。続ける事によるメリット・デメリット、やめてしまう事によるメリット・デメリット。その辺をしっかり判断するという事が、今岩手県民に求められているのだと思います。
この議論は、聞き飽きました。去年の今頃、同じ事が散々言われました。去年、正確な数字は忘れましたが、数十億規模の融資を県はしてますよね。なのに、今年も売り上げは落ちました。
未だにメリット・デメリット云々と言うのは、なし崩しに競馬を存続させたい人間の詭弁に過ぎないことは、この1年間で証明された、と思っています。
>開催場の件は、今の段階では集約は難しいと思います。
本気で再建する気があるのかなぁ、という気がしてなりません。例えば、ちょうど1年前に、カメラメーカーのミノルタ(正確にはコニカミノルタですね)が、再建のために光学関係の事業とかαマウントの技術を手放したりしてるわけですよ。そういう「本気」が見られません。これは、よこてん様に言っても仕方の無いことですね。申し訳ありません。
最後になりますが、おそらくよこてん様は、私よりは間違いなく競馬サークルに近いところにいると思っています。
私としては、やはり、できることならば岩手競馬の存続を願っています。ただ、競馬ファンのプライドとして、「県民の方に迷惑をかけてまで競馬をしたいとは思わない」という気持ちも持っているのです。
だから、「希望」「願望」ではなく、「現実問題として」再建できる可能性はどの程度あるのか、を知りたいのです。そのために、厳しい表現になってしまったかもしれませんが、お許しください。
全文引用だと長いので略させて頂きます。文意は伝わりますよね。
>この議論は、聞き飽きました~
いや、まだちゃんとなされていないと思いますよ。
「競馬を続けるとしたらなんのため、どんなメリットとデメリットがある」「競馬をやめたらどんなメリットとデメリットがある」存続・廃止どちらの立場にしてもまだまだ不十分です。
例え今即座に廃止したとしても300億以上の負担が出るのです。直接の関係者で2500人、経済効果100億(ちょっとオーバーかも知れないですが)という“大企業”を解体する影響も大きいでしょう。
フォーラムで知事が言ったように「進むも地獄、退くも地獄」の言葉通り、競馬問題はもはや抜き差しならぬ所に来ているのです。
が、廃止側の人は現時点ではそれを意識的に無視しているか、もしくは根拠のない希望を語っているレベルです。それはもう、存続側の論以上に「想像」レベルで具体案になっていません。今廃止した場合のコストが存続した場合のコストよりも遙かに大きくなる可能性があるにもかかわらず、です。
廃止したら330億円を使わなくて済む、という事ではない。いずれにしてもこの330億円(最低でも)は投入せざるを得ない状況に追い込まれている。
であれば県民としてはこのお金はもはや無かったものと覚悟して、その先の最善の策を考えなくてはならないのではないでしょうか。どうすれば「今後」の負担が最小限になるのか、を。
結局それが十分に理解されていないから330億円という金額の“みかけ”に踊らされてしまうんですよ。
基金というのは「何かあった時」のために貯め込んでいるわけだから、今がその時ならば使う事に問題はないものです。ただそれが県民・市民にどんな意味を持つのか、投入する価値があるのかどうか。まだまだ議論は足りないと思います。
開催場の件について
確かに“大なたを振るう”のが見た目にいいかもしれませんが、現状では「競馬場が2つある」というメリットをいろいろな面で最大限に活用していて、1つにした場合の短期的なマイナスの方が大きいです。
切り離して、例えば売却益が入るのならいいでしょうが、今の時点ではその確たる当てもなく。
政治的な面から見ても、今どちらかを切り離せば両方とも崩壊するでしょう。
>であれば県民としてはこのお金はもはや無かったものと覚悟して、その先の最善の策を考えなくてはならないのではないでしょうか。どうすれば「今後」の負担が最小限になるのか、を。
この部分だけはちょっと理解に苦しみます。
「330億を無かったものと覚悟して」で県民の理解が得られますか?
去年融資した何十億か、はどうなるのですか?
また、「その先の最善の策」とは、誰がいつ、考えるのですか?本来なら、2006年中に考えておかなければいけなかったのではないですか?
このままなし崩しに存続して、負債がさらに膨らむだけ、という未来しか残念ながら私には見えません。
いろいろとご教授いただき、ありがとうございました。