みちのくレースのおたのしみ

岩手競馬にまつわるあれこれ。とか。

デンゲキヒーロー出走!

2004年10月13日 | 岩手競馬
 南部杯の次に行われた、第11R。このレース、青藍賞あたりに比べても遜色ないような好メンバーが顔を揃えていたのですが、中でも注目を集めたのはやはりこの馬、デンゲキヒーローだったでしょう。
 シアンモア記念をめざしての調教中に故障、休養入り。帝王賞だ、マーキュリーCだといろいろ夢をふくらませていた矢先の事でしたから非常に残念だったのですが、それから5ヶ月を経て、いよいよ復帰レースとなりました。

 久々ながらも2番人気に支持されたデンゲキヒーロー。レースでは、序盤ちょっと反応の鈍さを見せながらも、3コーナー手前からマクリ気味に動いていくという、いつも通りの形のレース展開。最後はさすがに息が上がったか上位2頭の競り合いにまではついて行けず、3着ながらも2着から9馬身差というところで終わりましたが、復帰戦としてはまずまず、いや、思った以上に良かったといってもいいのではないでしょうか。

 レース後の佐々木忍騎手は「レース勘を忘れているだろうと思ったから、ちょっと強引なくらいでも今までと同じレースをさせてみた。さすがに久々が応えたんだろうけど、ちゃんと反応したし、この馬らしい走りはしてくれたよ」と言っていましたが、そんな受け答えの間中、デンゲキヒーローが帰ってきたという喜びがこぼれてくるような話しぶりだったのが印象的でした。
 デンゲキと一緒に今年は、と期待を込めたシーズンが空回り。そのせいもあってか、ここまでもう一つ波に乗り切れていない佐々木忍騎手でしたから、パートナーの復帰は心待ちにしていた事でしょう。
 「このまま順調ならもっと良くなるし、また活躍してくれる」
 期待というよりは“これなら大丈夫”という安堵感、安心感のようなものでしょうか。いずれ佐々木忍騎手は、予想以上の手応えを感じ取ったようでした。

 年末は桐花賞だ、いや大賞典だ、と今から盛り上がるのは早いでしょうが、ちょっとくらいなら、それもいいですよね・・・。