@越後の山歩き日記

新潟周辺、近県の百名山などが中心です。個人的な覚書ですが今後の山歩きの参考になれば幸いです。(2005.10.16~)

針の木雪渓~蓮華岳、針の木岳  猛暑日に涼を求めて

2010年08月25日 | 北アルプス(槍、穂高、常念、立山・剱、黒部五郎・鷲羽、針ノ木)

2010.8.21(土) 快晴

5:00扇沢駐車場~ 6:00大沢小屋~ 8:20針の木小屋~ 9:30蓮華岳山頂(10:10発)~10:50針の木小屋~ 11:30針の木岳山頂(12:00発)~ 12:50針の木小屋~ 14:50大沢小屋~ 16:00扇沢


連日のように猛暑記録を更新している今年の夏。
 少しでも涼しいところを歩きたいと、北アルプス3大雪渓の一つ、針ノ木雪渓を歩くこととした。
登山口の扇沢は7年前に黒部湖観光で訪れて以来である。登山で訪れたのは20代の頃に、鹿島槍
に登ったとき以来30年ぶり。
 金曜日夜に別宅を出て、2時間半、22時に扇沢に着いた。ターミナルや駐車場は、この時間でも
外灯が煌煌と点けられて外を歩くに不便はない。
 半分ほど埋まった駐車場に車と止め、ビール1本飲んで車中泊とした。
4時半に目覚ましで起きた。辺りはようやく明るくなってきたと言うところ。軽く食事をしたりして
出発準備をしていると、マイカーや観光バスで次々に登山者がやってくる。
 大半は、アルペンルートで立山方面へ向かったり、鹿島槍方面へ行くようだ。5時出発。針ノ木雪渓
へ道を分けると急に静かになる。
 今日は快晴、歩き始めは樹木に覆われた登山道と開けた車道を交互に行く。朝の日差しはまだ弱く
谷間の登山道からは遠くの視界は利かないが、上空は雲一つない。自然と足取りも軽くなる。
 1時間歩いて大沢小屋到着。おにぎり1個食べながら小休止。
 朝6時とあって、テント場で出発準備中の登山者もいた。

 再び樹林帯を歩いて30分ほどで雪渓取り付きに出た。



  先を見ると既に数人の登山者が雪渓を歩いて
いるのがよく見える。
 4本爪の軽アイゼンを装着して、出発。先日登った白馬大雪渓と比べると幅は狭いが斜度はかなり急な雪渓がずっと上まで伸びている。
 先行者は宿泊装備でかなり大きなザックの人が多い。



 軽装なので、それらを次々に追い越して、雪渓最上部まで1時間。最後の水場で一休みし水を補給し、
再び歩き出す。途中で上から降りてくるグループから「今日は最高の天気、蓮華岳からは富士山も見
えたよ」とうれしい情報。自然と足も速くなり、1時間。登山口から3時間で稜線鞍部に建つ針の木
小屋に到着した。
 小屋前では、10人ほどが雪渓を見下ろしたり、遠くの山並みを眺めたりして高山を満喫していた。
富士山はまだ見えないので、雲がわかないうちに山頂に上がろうと、休憩もせず歩みを進める。
 しばらく行くと更に視界が開け、蓮華岳山頂、そして富士山が見える稜線が広く傾斜も緩いところで
2人の登山者が山座同定をしていたので、仲間に入れてもらった。大概の山から一目で分かる槍ヶ岳、
富士山を始め、間近の舟窪岳、反対側は剱、立山、鹿島槍、扇沢を囲む稜線がよく見える。















 更に稜線を気持ちよく歩いて9時半、蓮華岳山頂に着いた。




  この頃になると少しずつ雲が沸いてきてやがて富士山などは見えなくなってしまった。やはり山は朝早いほどいいらしい。



 30分ほど山頂で過ごして、一旦針ノ木小屋の建つ鞍部に下り、今度は針木岳に向かう。こちらも
1時間ほどで山頂に着いた。既に北アルプス南部の山は雲に覆われてしまったが、北側の立山、剱は
間近に見える。そして見下ろすと黒部湖が濃い水色の水を湛えて美しい。





 30分ほど休憩して、山頂を後にした。







  下りの雪渓は更に急斜面を感じたが軽アイゼンで何とか
踏みとどまりながら降りてきた。途中に出会ったベテラン氏によれば、「周回するなら雪渓は登り
コース」とのこと。



 扇沢に降りてきたら、午後の日差しが照りつける中、登山者と観光客が入り交じってかなりの盛況で
あった。
 大町温泉郷、薬師の湯で汗を流して帰路についた。

コメント
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