イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

これもたしかにファイトマネー

2009年07月02日 11時28分52秒 | Weblog
MMA(総合格闘技)関係のニュースを毎日欠かさずネットで読んでいる。スポーツ新聞系のサイトで主な流れをチェックしておいてから、様々な情報をまとめた個人のブログを見る。MMAはアメリカが中心で、今ものすごく盛り上がっているので、当然英語でも大量の記事があちこちのサイトに書かれている。スポーツ新聞系のサイトには一日多くて10件くらい、しかも日本国内のベタ記事が多い。なので、MMAに関しては、個人が情報をまとめているサイトの方が新聞社のそれよりも圧倒的に情報量が多いとう逆転現象が起こっている。ブロガーが次々にアップする記事には、一日に何十本、下手したら百本近くもあり、リンク先からさらに他の記事を読み進めていけば、もうそれはいくら時間があってもフォローしきれないほどの情報になる。そんなところにも、ネットの力を日々実感しているのである。

という話は興味のない人にはまったく興味がない話なので恐縮なのだけど、そういう記事を読んでいると目につく言葉がある。それは、「ファイトマネー」だ。選手は基本的に一試合いくらの契約でギャランティをもらう。勝てば報酬が増える仕組みになっていたり、プロモーションによっては相撲の三賞みたいな感じでよい試合をした選手にボーナスを渡したりすることもある。試合でいいところなく負け「この選手にはもう可能性がないかも」と思われたら、選手には仕事がなくなる。だから一試合の重みは大きい。そして一試合で得られるファイトマネーの価値も、とてつもなく大きいのだ。

自分の身を削り、そして明日をも知れぬ身で試合をして、報酬を得る。これってものすごく大変なことではあるけど、ほやほやの自由業者としては、以前よりもそのダイナミズムをより身近に感じられるようになった。自分の仕事は華やかなリングの上でするものではないし、怖いお兄さんに蹴られたり殴られたり締められたりするようなフィジカルな恐怖もない。だけど、やっぱり闘いには違いなく、その代価としてお金をいただいているのだ。

僕は争いごとは嫌いだし、暴力も嫌いだ。だけど、闘いは大好きだ。自分との闘い、原文との闘い、時間との闘い。翻訳も、まさに闘いに違いないし、その結果としていただいている報酬も、やはり僕にとってはたしかに「ファイトマネー」に違いないと思うのである。

ちなみに、アメリカにUFC(Ultimate Fighting Championship)というMMAのプロモーション団体があるのだけど、次回のイベント(※音が出るので注意してください)「UFC 100」のオフィシャルサイトがすごい。格闘技は百聞は一見にしかず、の世界とはいえ、これほどまでに動画をフィーチャーするとは。Flashを多様した3次元感覚のインターフェイスはビジュアルもとても優れているし、使いやすい。今は死語になっちゃったけど、一昔前に喧伝されていたマルチメディアって、こういうことを実現したかったんじゃないかなって思う。レスナーの実力は未知数だし、ミアの方がMMAファイターとしての総合力は上回っているのかもしれないけど、やはりここはレスナーにパウンドでしっかり勝ってもらって、ヒョードルがこれ以上コンディションを落とさないうちに、夢の対決を実現してほしいな~。

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