イワシの翻訳LOVE

はしくれトランスレータ「イワシ」が、翻訳への愛をつれづれなるままに記します。

終末的な週末

2009年04月25日 23時05分58秒 | Weblog
一日中雨。ほとんど外に出ずに、終日作業を続ける。ランニングはとりやめ、代わりにエクササイズとして家のなかを掃除をする。胸にモニターのバンドを巻き、心拍数を腕時計で計りながら、あちこちを片付ける。思いきりぞうきんがけなどをしていると、走っているときに近い運動負荷がかかっていることがわかった。いつもランニングに消費しているエネルギーも、こうやって掃除に費やせば相当、実用的な効果があるものだったのだ。雨で外で走りたくないときは、掃除をするチャンスだと考えよう。

雨の日、一日中ずっと家のなかにいると、なんだか終末物のSFの世界の住人になったような気がする。核戦争とか、隕石が激突したとか、温暖化が進行したとか、そんな理由によって、空には常に黒い雨雲が垂れこめ、地上には雨がひたすらに降り続けている。その雨には人間の体に害のある物質が含まれているので、人はほとんど外出することができない。だからみんないつもじっと家にいて、コンピューターを使って仕事をしたり、鍋にゆっくり火をかけてスープを作ったり、掃除をしたりするしかないのだ。おもむろに窓を開け外を見ると、そこはいつもと同じ、暗い灰色の光景。人々はためいきをつき、また家のなかでの仕事にとりかかるのだ。極北の地、グリーンランドの真冬の生活も、こんな感じなのかもしれない。でも、そんな架空の世界を想像しつつ、「今日は外には出ない」と決め込んでしまえば、案外こんな一日も楽しいものなのである。

天気予報をみると、明日以降は見事に一週間、ずっと晴れのマーク。これはうれしい。外がカンカンに晴れていると、終末物から一転、トロピカルな南国物の気分になる。仕事場の窓からは、綺麗な街路樹の並木が見えるのだけど、それらが燦々と降り注ぐ陽光の下、さわやかに風に吹かれているのを眺めていると、ここはハワイかジャカルタか、と思ってしまう。そんな日は、本当は一日中ずっと外にいたい。だけど結局、ほとんど家のなかにいなくてはいけないのは同じなのだった。だけど、自由業ならではの特典で、一番天気のよい頃に、あまり時間を気にせずに外を歩いたり走ったりできる。これだけでも十分幸せ。来週一週間が、とても楽しみだ。


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