フィジカルトレーニングか？

　この間負傷した指が一週間近くたっても痛かったので（クライミングしなきゃたいしたことないです・・・）、かなり昔行ったことのある病院へ。診察してもらうと、折れちゃいないでしょうが念のためレントゲン撮りますかねとのこと。しばらくしてレントゲン室に呼ばれたと思いきや、また診察室へ。ちょっとレントゲンの調子が悪くて・・・、まったく同じ診察を繰り返して痛み止めの薬だしときますね～だって。こちとら痛みくらい自分で調節するっつーのに（登ること前提）、現状がどうか知りたかったのに結局わからず・・・。この日はもらった薬を塗ってみて、ジムに行って登る。でもやはり痛い。

　翌日、あらためて会社の近くの整形外科へ行ってみる。症状を話すと、どーせどんな結果でも週末は岩場に行くんだろ～？と。こちらの腹の内は読まれていた。
　折れたら腫れるから筋じゃないかな？まー、気になるだろうから念のためレントゲン撮ってみるか？との診断。さっそく撮ってもらう。
　んー、大丈夫そうだな。ここだろ？痛いのとグリグリ押す。そうです、と答えるも骨がいってなきゃ時間の問題と我慢。レントゲン見せながらここにこういう筋があってとか説明してくれて、フムフムと聞いていると、あれ？なんかここに線あるな～・・・と。２枚のレントゲン写真を見比べながらこれそうかな？なんていい始めた。横にポッキリと言うより縦に裂けるみたいな感じらしい。骨折じゃなくてヒビですか？と聞くと、それを骨折って言うんだよとのこと・・・。石膏を巻かれる。
　こちとら気になるのは登っても平気なのかって事、聞くとグローブでもして登ればいいよとの返事。暖かくなってきたし、いい時期なんだろ～と。なかなかクライマーの心をわかってらっしゃる。石膏もしばらくすると抜けるから、必要なときだけしてればいいよとのこと。４～５週間の我慢らしい。
　フランクな先生だったが、いい人に思えた。一週間くらいしたらまたおいでと期待通りの適当さ。他の患者さんが来て、俺酒やめたよなんて言うと、どうせ昨日だけだろ？なんて言ってた。しかも正解。なかなかである。


　「ジョローグモ」の前の画。右手下辺りに足を上げて両手は頭付近でフォールしました。足が引っかかるようには思えないです。完全にレイバック状態だったので足が上半身より最後まで残ったのかも。

久しぶりの本ネタ

　この間読んだ本です。第二次世界大戦の話で原作は真珠湾空中攻撃隊総指揮官だった淵田美津雄さん。早い話が真珠湾攻撃の現場監督さんの本です。

　もう既に亡くなられているのですが、この人の人生が載ってます。基本的には戦争話なのですが、それだけでもかなりのストーリーなのにさらにキリスト教徒にまでなっちゃいます。

　あの戦争がどうのこうのって見方でなくて、戦国時代の武将の戦略って感じで読むといいです。今のＩＴ兵器みたくコンピューターや色々なセンサーを作って実験精度を公表し、こんなの持ってますけどどうします？・・・みたいじゃなくて、あくまでも人が感覚を頼りに戦っていたのです。（今の建築現場も同じです。工場製品じゃないんですよ！）

　この人は勝ち戦（真珠湾）には参加してるのに、負け戦（ミッドウェーや広島）では難を逃れている強運の持ち主なのです。ミッドウェー戦は盲腸でお休み、広島は原子爆弾の投下前日まで居たにもかかわらず上部の呼び出しで移動。さらに投下翌日の広島調査をしに行くも２次被爆無し。そして戦後の戦犯問題でも。

　キリスト教徒になった部分も感慨深いですが、そこは自由なところなのでよしとして。（←決して悪いって意味じゃないですよ）

　完全に命を懸けて人生を歩んでいった人ですね。当時は当たり前かもしれないけど、その精神は見習いたいものです。

　他にも、細かい部隊の話や戦後アメリカの将校との対談やら、かなりの内容でした。ただの敗戦国ってだけでなく、なんで負けたのかを少しは知っておいてもいいんじゃないですかね。戦後の裁判の事も。

平日クライミング

　この間の木曜日は仕事が暇だったので代休とってクライミングに行きました。って言っても、うまく予定が組めずに午前中だけ現場に行って午後岩場に到着という強行スケジュール。

　岩場は誰も居ないだろうと思いきや他に２組居ました。うえのさん狙いの「ニルバーナ」５・１１ｂをヌンチャク便アップしようと思ったら、すでに誰かがトライ中で掛かっていた。なのでさっそく僕の狙い「ジョローグモ」５・１１ｂ/ｃをトライ。
　天気は良く風もあり前回程の恐怖も無く核心へ到着。手は前回より保持できるものの、やはりスタンスが良くない。結局見つからないのでとりあえずゴールへ抜けて降りようと思いヌンチャクを掴んで核心を抜ける。今回はガバまでなんとかとれたのであと終了点へクリップというところまで来たのですが、なんと足が滑ってフォール。ヌンチャクが足元だった上に、ムーブ優先でロープをうまく裁けて居なかったようで完全にカタログに良く載っている悪いフォールの典型の体制で落ちました・・・。足が引っかかって頭が下になるはロープバーンで手と足を擦るはいつの間にか指を挟むか打ったか・・・。アップで体はボロボロに・・・。
　結局また終了点へは行けず、降りる。

　うえのさんはヌンチャクを借りて「ニル～」トライ。ただ、掛かっているヌンチャクの向きがほぼ全て逆向き・・・。ま～、ヌンチャクより体は大して上に行かないので（横の方へ行く感じ）、そのままで行く。あと「ゲート固いですよー」との事。ワイヤーなのに？？？
　２本目クリップで早くも固さにビビリ苦戦。３本目でテンション、まーアップですからね。

　僕、かなり指が痛い感じ。筋というよりも肉・骨系、カチ持ちすると指の腹の中のほうが痛い。こりゃ～今日はＲＰ狙うのは無理かな？って感じなので、とりあえずは「ジョロ～」のヌンチャクを回収すべく「ニル～」を登る。なんなく完登、終了点上部を渡って「ジョロ」の終了点にクリップする。しかし、このルートの終了点アンカー、大丈夫？って感じの素材。チェーンで反対側にも繋がってるのですが、不安なので隣のボルトで打ってある終了点にも掛けてから回収する。

　うえのさん２便目。いい感じに最後の核心まで来るもダメ。今回はかなりベストトライに見えたのに結局最後で疲れちゃってる。核心の組み立てよりも、そこまでのアプローチをしっかり組み立てたほうが早いのかもね。

　まだ時間があるので、下の「はっかー」５・１１ｃをやってみる。っが、下部の「ノーリージョイ」５・１１ｂの核心で敗退。痛いのを我慢して上までは抜けるも、今日は無理な感じ。即回収、本日終了。

　上へ戻ると、「ニル～」をやっていた人が最終便で回収するとのこと。ゲートが固いし、向きも嫌だったのでそのまま回収してもらった。なので、あらたにヌンチャク便を出すことに。マスターで行くも、このルートはもう落ちる気がしないのでなんなくゴール。最後の核心で右手カチがあるのですが、実際は一瞬保持できれば後は足と左手でどうにでもなるので指には問題ありませんでした。

　うえのさん最終便、核心まで到着。レストを繰り返す、・・・し過ぎで終了。あの核心手前でレストできる余力あったら抜けられるだけのムーブは起こせますよ。手に頼らないムーブを覚えましょう、足はガバなのです。

　買い物してから帰ってきました。

　そして、今日になってもまだ指は痛い・・・。中指の爪の付け根の腹側が押すと痛い。ひびでもいったか？


　「ジョロ～」ここから終了点までが核心。なんとなくわかったけど、怖い・・・。

河又へ

　昨日は河又へ行きました。このところずっと雨に祟られてトライできなかったのですが、今回はコンディションＯＫ。「デザートソング」５・１２ａと対峙すべく嫌な永いアプローチを行く。岩場に着くとかなりの人、上のエリアへ荷物を下ろす。
　まずはアップと言うことで、にーやん・おしも・うえのさんは「麦畑」５・１０ａを、僕は「タコ」５・１１ｂをやる。続いてにーやんも「タコ」でさらにアップ。
　おしも「タコ」オンサイトトライ、核心までは行くもリーチ差か１１ｂを味わいテンション。うえのさんが続く。
　そのころ僕等はタワーロックへ行くつもりでしたが、寄り道して「そういちろう」５・１１ｃに手を付けてみる。
　まずは僕から、しっかりオブザベして取り付く。見て取れる範囲までは行けたが、行ってからの部分で早くも敗退。わからない通り、ホールドは良くなかった・・・。良くなかった時を想定してまで組み立てていない辺りがダメなんだと思う。結局繋がらないままゴールへ抜ける。

　にーやんトライ。いい感じに行くも大差なく敗退。でも、ムーブを組み立ててゴールへ抜ける。次からＲＰ狙いか？
　回収して女性陣と合流、昼を食べてタワーロックへ向かう。

　僕等の狙いは「アナフィラキシーショック」５・１１ｄ、女性陣は「ハピネス」５・１１ａ。
　まずはにーやんが「ハピネス」へヌンチャクを掛けに行く。そしてうえのさんからオンサイトトライ。
　
　初っ端から、核心突入中な感じでハイな感じ。そこはまだ核心じゃないよと伝える。そしていざ核心、ルートの特性上腕力は必要ないのでホールドを長い間探るも諦めない。相変わらずハンドホールドを探すも見つからずを繰り返すが、徐々にスタンスは上がっていく。そしてついにガバまで到達、あとは心が折れなければゴールできます。そして諦めることなくゴールへ、１１ａオンサイトであります。

　そして僕トライ、途中までしかムーブが組み立てられてない。ガバゾーンの２本目までは行く、そこからは触ってみないとわからない。すると遠いがガバあり、なんとか取ってクリップ。ここで諦めテンション、ココからが核心の模様。ハングドッグで探るもわからず敗退。

　おしもトライ、核心で迷い隣のルートへ行ってしまう。ヌンチャクから遠ざかってのギブの為、フォール後壁に当たってしまう。戦意喪失か、そのまま敗退。

　にーやんトライ、同じ辺りで敗退。組み立ては大分進むもまだ抜けられるまでは至らず。

　うえのさんの独壇場で今回は終了。ちなみに「デザソン」はエリアが混んでいたのでやる気が起きませんでした。
　あと久々にお会いしたＫ塾長が自ら設定した「仙人」５・１３ｃ/ｄを登っておられた。うーん・・・、すごい。

　タワーロックの２ルートです。（右が「ハピネス」）