イワンのバカ

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求人情報会社の先行きって?

2018年03月29日 | 日記

 

年々、求人情報会社のCMが増えてます。特に人の動きが多い時期は。
リクルート(Indeed)、インテリジェンス、エン・ジャパン・・・

人材不足の今では、どこの会社もネットでバンバン採用活動やってますよね。

バブルあけた頃からでしょうか。
「一人当たりの採用コスト」なる指標が出回るようになったのは。大手企業の人事部はこの指標を元にして毎年の採用予算を決めているとか…。

求人情報ビジネスは労働力の流動性を上げるという名目で始まった派遣社員の解禁などの動きの中で、どんどん市場が拡大してきました。人と会社のマッチングビジネスとでも云うのでしょうかね。

最近すごく気になるのは、求人情報会社がCMなどを通して、無意味な転職を増加させているのではないかという事です。もちろん、転職する若者が増えてきたのは求人情報会社の責任よりも、ゆとり・さとりの教育の問題やバブル崩壊以降の不景気(最近の指標では好景気ですが、実感できる人は少ない)による価値観の変化が大きいと思います。それと、賃金の低さは気になりますよね。最近でこそ、安倍政権が頑張って最低賃金を上げて下さっていますが、中流層や上中流層にあるべき層の人たちの年収が低くなっています。夫婦共働きは常識化しているし。

これは、グローバル経済の名のもと、企業が株主志向になって人件費を抑制し始めたのも大きいですよね。年末のボーナスの時期になると発表される大企業の平均額って、大手企業の正社員の平均であって、同じ企業でも派遣社員とかは対象外でしょうしね。あのニュース見ると、大手企業ってほんとにボーナス多いよなぁ!!と思う人が多いでしょうけど、それが、正社員だという認識を持っている人は少ないのかも。

そんなただでさえ、年収の低さに苦労している人々に、求人情報会社のCMは転職奨励?をしているように感じるのは僕だけでしょうかね。転職なんて、すればするほど転職先のレベルが下がることもリスクとしてあるわけだし。石の上にも三年という言葉のとおり、どんな会社でも辛抱しなければならないことはある訳で…。

この構図って、日本社会にとって大きな経済的損失になっているような気がしてなりません。恩恵を受けているのは求人情報会社だけ。。。みたいな。転職する人も金がかかるし、採用する側もコストがかかるし。もう、いい加減に短絡的な転職を減らして行く世の中の風潮を作っていくべきではないかなと思います。 

 

 しかし現在
・新入社員の3割が3年以内に辞める、7割が8割退職すると言われています。今では辞めないほうがおかしい?。
・それによって、多くの企業が退職を前提に多めに採用する。
・それによって、さらに売り手市場が極端になっている。
・そにれにって、さらに求人コスト(求人情報会社への)が上がっている。

これの悪循環が起こっています。

 

問題はこの状況がいつまで続くのかって事ですね。現在、高度経済成長時代に創業した多くの中小企業が世代交代の時期に差し掛かっています。しかし、業績低迷や後継者不在による理由での廃業が非常に多くなると思われる統計データもあります。

日本の98%は中小企業であり、就職先の受け皿となってるのが中小企業です。この中小企業が激減することになれば、大問題となっています。もちろん、関係省庁もこの問題に対応には既に動き始めておられると思います。M&Aの推進など。しかし、労働市場における売り手買い手の需給バランスって、いずれは逆転するはずです。それが、いつになるのかは詳しい統計調査の結果を待つしかありませんが、そんな遠い話ではないと思います。そう考えると、今の問題は今だけの問題で、近い将来に真逆の問題になる可能性が高いと思います。

時間の問題として放置しておくのも一つの手だと思いますが、僕は今の大きな経済損失って日本の国力の低下にもなるので、なんとかしたい気分です。

だって、今この瞬間もムダな転職で大切な生涯年収を下げている人たちがいるんですからね。ネットの時代になって、順番をつける文化が広がりました。もちろん、昔から番付表とかの順番付けの文化がありましたが、それが日本レベル・世界レベルの順番付けになっちゃったんですね。町一番じゃ、見向きもされない時代…。

良い会社のランキングだって、日本全体のランキングになったりしている。町一番・村一番の会社がもっと簡単に探せるような仕組みづくりをしたら、面白かも。全国レベルのランキングには載らないけれども、町一番の素晴らしい会社って腐るほどあると思うんですよね。そんな会社が簡単に検索できるような仕組みですね。

実は、僕は採用に関する部署で仕事をしている者ですけど、上記のような理由で求人情報会社には関わらない事にしました。そのコストを今の社員に還元しています。

 



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