神宮に参拝していると、結婚式に参列される人?って思ってしまうような人たちが参拝されるのを見た方も多いと思います。
そう、スーツ姿の人たちです。
正宮での参拝の際に、この人たちをずっと見ていると、神主さんに連れられて、正宮の中に入って参拝される姿を見たことがある人も多いと思います。これが、御垣内特別参拝(みかきうち とくべつさんぱい)ってやつですね。
神宮は個人の祈願をするような場所ではなくて、「感謝」のみを捧げる場所です。しかし実際に参拝してみると、パワースポットめぐりの一つのようにして、木や石に手を当てたりして、パワーを頂くような人たちの光景を目にすることが多いですが、見ていて変ですね。畏れ敬うべき神様を、自分の母親のような感覚で接しているような気がします。
実際に御垣内特別参拝をされている人で、参拝中にモゴモゴと何か言っているような人が、神主さんから注意されているのを見たことがあります。
御垣内特別参拝だろうが、一般参拝だろうが、祈願はダメです。
神様は、なんでも許してもらえる、大目に見てもらえる、自分の「母ちゃん」ではありません。
日ごろの生活態度がいい加減で、神頼み的に参拝するのはダメだと僕は思ってます。
やっぱり、参拝に来させてもらったご縁と健康、その他全ての事に「感謝」をしたいなーと思っています。
英語でいうと、Thank you for everythig かな。
よく、参拝の作法として、住所、氏名、生まれ年(干支)、そして祈願内容を言うような事をきくことがありますが、
神様は母ちゃんじゃねーよ!!って思います。
最近は、本屋さんで「成功する人は神社に行っている」的な本を見かけることがありますが、「成功」と「神社」を気軽に結びつけるのは、僕は反対です。そもそも成功ってなんですか? そういう理由で神社に行く人が増えるのは、ちょっと微妙な感じがします。まあ、中にはどんな理由であれ、参拝者の増える事はありがたいと思われる神社もあるでしょうけどね。
あくまでも僕の個人的な思いですが、
・神様を畏れ敬い(身だしなみを整える、神社(自然)を汚さない)、
・日常生活でも神様を意識して、
・感謝しに行きたいから行く
っていうような人が増えてほしいなーと思ってます。
まあ、最近の若い人は直感的にこの辺の考えを身につけておられるような人が増えているような気がするので、僕たち中高年は若い人に影響を受けて、神社参拝に対する感覚が変わってくれたらなーと思っています。
さてさて、このような考えって、神宮だけじゃなくて、国内の神社に当てはめるべきことじゃないかなーと思ってます。
地元の神社でも神宮と同じように、
・神様を畏れ敬い(身だしなみを整える、神社(自然)を汚さない)、
・日常生活でも神様を意識して、
・感謝しに行きたいから行く
って感じで大切にしていきたいなーと思います。
さて、そんな事を考えてる僕がどーしても、違和感を感じるのがペットを連れての参拝ですね。これに関しては、色んな議論を見たり聞いたりしました。またペット可の神社もあるようですし、いろんな考えがあると思いますが、これって直感的に感じる事だと思うので、理屈で議論するような話ではないと思います。ただ、神域を清浄に掃き清めて、畏れ敬うべき神様を長年お祭りしてきた人たちからすれば、気持ちのいいものではないし、他の参拝者から見ても、気持ちのいいものではないと思っています。
神社は公共の公園でもないし、レジャー施設でもないですからね。もし神様を畏れ敬う気持ちがあれば、ペット同伴で参拝しようなんて思わないと思うんだけどなー。
そうそう、酔っぱらって(二日酔い?)参拝に来ている人も居ますよね。
社員旅行か団体旅行でしょうか。これも以下同文ってことで。
以上、僕の個人的な考えでした。