岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

内部被爆の真実

2011-10-25 18:36:55 | 日々のこと
<内部被爆の真実>とは、東京大学教授の児玉龍彦先生の著書名です。福島原発事故から出た放射線物質の影響を、専門家からの立場から警告しています。

今回の事故で、広島原爆の20~30個分の放射性物質が漏出し、大量に残存している試算を示してします。この事を政府は発表していません。

放射性物質がいろんな形で濃縮され、人体に影響を与えます。その影響が、20年以上経ってガンとして現れます。母乳で濃縮されて幼児の甲状腺に集積し、甲状腺ガンになります。食物連鎖のようにして蓄積し、膀胱ガンになります。チェルノブイリ事故の疫学研究から、既に分かっている事実です。

除染として洗浄しますと、その水は排水溝に流れ、田に入り、お米で濃縮されます。また別ルートでは、海に流れ、魚が取り込み、その魚が別の魚に食べられて食物連鎖で、濃縮されます。いろんなルートで濃縮が起こるのです。

この濃縮を防ぐために、広範囲でも徹底した除染をしなければいけません。放射線量の拡散のマップも発表され、関東地方一円での放射線量が把握されています。

<専門家とは、歴史と世界を知り、本当の危機が顕在化する前にそれを防ぐ知恵を教える人でなければならない。>と、児玉教授は述べています。

政府の方針が不明確で不安を覚えますが、専門家の意見を反映した方針を出し、着々と実施してほしいと願います。将来、福島原発事故の疫学研究が行われても、世界から称えられるようでありたいものです。

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